CULTURE & LIFE
静岡県焼津市に行ってきました。世代を超えてお土産や日頃のおやつに大人気の「サブレ」ですが、焼津には少し変わったサブレがあります。その名も「かつおサブレ」。作っているのは創業明治43年の和洋菓子店「角屋」。
箱は焼津の漁港で使われている、水揚げした魚を入れて運ぶトロ箱をイメージして作られたとのこと。本物そっくりの持ち手が付いて、とてもこだわって作られているのが伝わってきます。書かれている文字をよく見ると、魚河岸(うおがし)ならぬ「魚菓子」、と遊び心もたっぷり。「かつおサブレ」を食べた後は箱を小物入れとして使われる方も多いようです。お店にはこの箱が大量に積んであり大迫力。持ち手を引き出すと、懐かしくかわいいパッケージのサブレが入っています。
魚骨カルシウムという魚の成分入りでカルシウムが豊富。子供から大人まで様々な年齢層の方が楽しめる「かつおサブレ」は、その名の通りかつおの形をしていて、カリッ、サクッ、と歯ごたえも良く、バターの風味や香りがしっかりしていて甘さは控えめ。ちょっとポッテリとしたかつおのフォルムが愛らしく、クセになる食感と上品な味わいです。漁師さん達の故郷へのお土産として作られ始めたのがこの「かつおサブレ」。焼津らしいお土産としておすすめの一品です!
この「角屋」から車で少し走ったところに知る人ぞ知る、世界一の長さを誇る木造歩道橋「蓬莱橋(ほうらいばし)」があります。大井川にかかる蓬莱橋は、全長897.4メートル、通行幅2.4メートル。今でも東岸の農家が対岸の茶園を管理するために農道として利用していて、貴重な歴史的土地改良施設として県内外からたくさんの観光客が訪れています。国内でも数少ない賃取橋(ちんとりばし)として有名で、平成9年に「世界一の長さを誇る木造歩道橋」としてギネスブックに認定されました。
実際に行ってみると、住宅地の中に突然そこだけ時間が止まっているかのような風合いの木造橋が長く向こう岸まで続いていました。その日は風が強く、2.4メートルしか幅がない上に両脇にある手すりが低く若干怖い。。。低すぎてもはや「手すり」なのかもわからないくらい。
思ったよりも橋は長く、渡るとどこか異世界へ行ってしまうかのような錯覚に。よく晴れた日には橋の中ほどで美しい富士山が望めます。橋の入り口にはお土産が買えるお茶屋さんもできました。
大井川の西岸にある牧之原台地は全国でも有数のお茶の生産地。江戸時代、幕府がある江戸防衛の目的から架橋や渡船は許されておらず、川を渡るためには川越人足に頼るしかなく、大井川は東海道最大の難所として知られていました。その大井川に、旧幕臣が茶畑として開拓した牧之原台地と、東海道の島田宿を結ぶために、1879年(明治12年)に架けられたのが蓬莱橋なのです。近年、長い木=長生きの橋、全長897.4(やくなし=厄無し)メートルの語呂合わせで、縁起のいい橋として人気を呼んでいます。
text:rumi
◆こだわり女子のモノコトWebマガジン「PeLuLu」より
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