CULTURE & LIFE
食欲の秋。
パリのマルシェにはセップ茸、ジロール、栗など季節のものが並び、ケーキ屋さんにはモンブランが登場して、いろんなお店での食べ比べが楽しい今日この頃です。
お店のお客さんに毎日のように聞かれる「パリで美味しいレストランはどこですか?」という質問。そんな声にお答えして今回はパリのカジュアルなレストランをまとめました。
私が毎年パリに旅行に来ていた20代の時は、毎晩ミシュランの星付きレストランを試したくて入念に自前に予約をとってレストラン巡りをしていましたが、毎日フレンチとなると旅行後半は食べ疲れしていました。
やっぱり量が多いということ、味付けが濃いということで食べきれないということも多々あり、もっと気軽に行けるレストランの選択肢があるといいですよね。
最近マレ地区に出来た話題のレストラン。BHVデパート向かいのホテルと併設してします。
「東ヨーロッパのお料理」ということで友達と興味津々で向かいました。
店内は大きなサロンが二つと奥にバーカウンターと広く、可愛い壁紙とお皿、グラスが目を引きます。
前菜前にお薦めされたのがブリオッシュ2種。胡麻と赤かぶのソースを注文しましたが煉ごまのようなこってりソースといただきます。前菜にはスモークサーモンと赤かぶ、魚卵、ヨーグルトソースが運ばれてきました。メインはシーフードとツミレのようなもの、目の前でスープをかけてもらいました。ハーブの味がしてとっても美味しい。
接客は素晴らしく、私たちのテーブル担当の方はデザートのチーズケーキを最後にサプライズで嬉しいサービス!
新しい味の発見でしたが日本人の口に合うと思いました。また他のメニューも試してみたいです。
Boubalé
6 rue des Archives 75004 Paris
私のお店メロディ・グラフィックと同じ並びにあるビストロ。
お客さんやカリグラフィーの生徒さんと頻繁に通っているお店です。お店の可愛い看板やもう禁止になっているアブサンのサーバーの名残り、店内の公衆電話など見てほしいポイント。フォアグラや、カラフルなユートピアサラダ、日替わりメニューがお薦めです。
Au Petit Fer du cheval
30 rue vieille du temple 75004 Paris
パリ・リヨン駅内にあって、フレンチブルーのバンケットと美術館のような内観がパリらしいレストラン。
壁にはリヨン駅から南仏に行く電車が出ており(西駅はフランス・ブルターニュ行き、北駅はロンドン行き、東駅はイタリア行きの電車が出ています)、壁には南仏の街の絵が描かれていて当時これは広告の役割を果たしていました。
街の名前と画家のサインも入っています。
このレストランは映画の舞台にも使われてるので観光名所の一つになっていて、皆さんスーツケース片手に写真を撮っている方多数です。
日替わりメニューがお薦め。牛肉のタルタルは目の前でマスタード、タバスコとソースを混ぜ混ぜ、生肉、ケッパー、玉ねぎ、パセリを加えて形成して提供してくれます。ワインの品揃えも良いのが嬉しい。
Le Train Bleu
Paris gare de Lyon
ゾラ、モーパッサン、ボードレール、プルーストなど文豪も通った1766年からの歴史のある場所。映画にも使われる雰囲気のある場所です。
小さな個室がいくつかあり、キャンドルが灯された店内での食事は官能的でエレガント。ナプキンは銀糸でモノグラムが刺繍されていてお皿の モノグラムも可愛いです。夜のパリを楽しみたい時に。
Laperouse
51 quai des Grands Augustins 75006 Paris
こちらはオルセー美術館から徒歩2分のアクセス。
アンティークでまとめられたオブジェがパリらしく、全部見てまわってしまいます。
サービスが早くて注文したものがすぐ出てくるので観光している方にはぴったり。
Les Antiquaiires
13 Rue du Bac 75007 Paris
18世紀の装飾芸術の宝石。時間をかけて優雅にお食事を楽しみたい時にこちらです。年配の方も多く静かに食事を楽しめます。
お料理も美味しく大好きな場所です。
Le Grand Vefour
17 rue de Beaujolais 75001 Paris
ヴォージュ広場近く、パリで一番美味しいオニオングラタンスープがあるお店です。
スープ以外にもお肉料理が美味しい。ステーキやソーセージとアリゴ(じゃがいもとチーズを合わせたピュレ)を食べたい時はここです!
Bistrot des Vosges
31 boulevard Beaumarchais 75004 Paris
20世紀の歴史的建造物、アール・ヌーヴォーの内観が素晴らしいレストラン。
オパール色の塗装の木枠、ステンドグラスの窓、彫刻が施された木工、大理石のモザイク、ゴールドのイニシャルなど往年のパリの雰囲気が楽しめます。
Bouillon Racine
3 rue Racine 75006 Paris
パレ・ロワイヤルや国立図書館の目と鼻の先にあるパッサージュ内のビストロ・ヴィヴィエンヌ。
毎日営業していて、小腹が空いた時にふらりと立ち寄れて便利。私はアペリティフだけでもよく利用する場所です。
夜のパッサージュはまた雰囲気が違って素敵です。2階は貴婦人の私室といった感じでジョルジュ・サンクの直筆の手紙が飾られていたり雰囲気があります。
Bistrot Vivienne
4 rue des Petits Champs
日本人シェフが作る和食とフレンチのフュージョン料理が食べられる新しいお店はサン・ジェルマン・デ・プレ駅からすぐ。
ランチのお弁当は少量の小皿が嬉しい。左下から順番に食べていくというユニークなお弁当で、やっぱりホッっとする味付けです。
Shiro
168 boulevard Saint-Germain 75006 Paris
日本人経営のフランス料理。日本語で対応してくれます。
新鮮な食材をシンプルに味付け、お料理の塩加減やデザートの甘さ加減が絶妙です。
美しい盛り付けで見た目もお味にも大満足。
Les Enfants Rouges
9 rue de Beauce 75003 Paris
アール・ヌーヴォーのタイルと文字がパリらしいレストラン。
バーカウンターでカクテルを頼んでもOK。
メイン料理だけでお腹いっぱいになります。
Poulette
3 rue Étienne Marcel
text:竹内 仁海
パリ在住13年目。
イタリア人の夫とパリ4区にあるカリグラフィー専門店 “メロディ グラフィック”を経営する傍らカリグラファーとして活躍。結婚式やパーティ、パリコレの招待状や宛名書き、メッセージの代筆、ロゴ制作、フランス映画・コマーシャルの演出アイテムとしてカリグラフィーを担当。
パリから“暮らしの美学”をお届けします。
Instagram:@melodiesgraphiques
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