CULTURE & LIFE
こんにちは、MARIEです。
このコラムでは、色んな文化や価値観に触れたいという思いで夫婦で旅をしながら暮らしている私が、旅を通して感じたことや実際に足を運んだ素敵なスポットをご紹介。一緒に旅をしている気分になって楽しめたり、みなさんの生活がより豊かになるような情報をお届けしていきます。
子どもが生まれてからの初めてのノマド生活は沖縄でゆったりと暮らして、つぎに訪れたのは京都。
沖縄には2ヶ月滞在しましたが、今回の京都は1ヶ月と短めです。
暮らしながら旅をしている私達にとって1ヶ月はあっという間なので「短め滞在」にカテゴリーされるのです。
その土地に慣れて、買い物をする場所も分かってきて、お気に入りのお店に何回か足を運びたいともなると少なくとも2ヶ月、できれば3ヶ月は居たいところ。
京都にはずっと行きたい気持ちはあったものの、おばんざいや豆腐料理など味の薄い料理が多いイメージだったので食事にはあまり興味がなかった私。
ここ数年でオーガニック、無添加、菜食…とだいぶ自然派にシフトしてきた今はとても心惹かれる街になっていました。
歴史を感じる建造物や、昔からの文化が大切にされている暮らしも魅力的。
京都には今どきのおしゃれなカフェも沢山あるけれど、歴史のあるお店へ行ったり京都で作られた無添加の食材で料理したりと京都ならではの暮らしを意識してみました。
1ヶ月くらい滞在するときは自炊がメインなので、まず最初にするのは調味料やお米などの調達。
我が家ではゴミを減らす生活を意識しているのですが、もっとも減らすの難しいのが買い物で出るゴミ。
エコバックを持っていっても野菜はビニール袋に入っているし、毎日食べる納豆からのパックのゴミも気になる。せっかくそのまま売っている野菜を買ってもレジでさっとビニール袋に入れられてしまうことも多くて、買い物に行くだけで疲れてしまうことも。
そんな悩みを解消してくれたのが、量り売りのお店の『斗々屋(ととや)』。
ゼロウェイストのスーパーマーケットで、野菜、果物、お豆腐、納豆、お肉、お惣菜などを量り売りで購入することができます。京都に来たら絶対ここで買い物したい!と楽しみにしていたお店。
私が買ったのは無農薬の玄米、お出汁用の昆布と椎茸に、無農薬白味噌。せっかく京都に来たからと白味噌を選んでみました。
普段から愛用しているシリコンケースのスタッシャーを張り切ってたくさん持っていって。
容器を持っていなかったらデポジット料金を払えば容器をレンタルすることもできます。味噌はレンタルした瓶に入れてもらいました。
そして一番買うのを楽しみにしていたのが納豆!お米やナッツを量り売りで買えるところはあるけれど、納豆を量り売りしてくれるお店は初めてだからわくわく。
京都では有名な藤原食品さんの納豆。最近購入したストージョのボックスにたっぷり400g入れてもらいました。これで約10パック分のゴミが削減できたかと思うと嬉しい!お味も豆の風味がしっかりしてとても美味しかったです。納豆の匂いが結構付くから専用ボックスを作ってもいいかも。
斗々屋ではお惣菜をイートンすることもできるので、ランチもいただきました。
野菜や豆やきのこがたっぷりのヘルシーなメニューが盛りだくさん!大豆ミートを使ったヴィーガンメニューもあります。
もう一つ気になっていたオーガニックスーパーの『HELP(ヘルプ)』でもお買い物。
野菜や果物は「特別栽培農産物」(農薬・化学肥料を慣行栽培比で5割以上削減したもの)のみが置いてあります。
調味料や加工品も、伝統的な製法で作られて、食品添加物は製造上不可欠なものを必要最低限だけ、製造工程も十分に確認されたもののみというこだわりよう。
スーパーでは毎回裏のラベルとにらめっこして、「少しでも体にいいものを!」と選んでいるのでこれだけこだわっているお店だと安心して選ぶことができます。
購入したのはこちら。
・国産こめ油
・淡口しょうゆ
・三河みりん
・アガベシロップ
・ヴィーガンバター
毎回オーガニックな食材を買うのはなかなか難しいけれど、毎日使う調味料から無添加のものにこだわるのは値段もあまり張らないしおすすめ。お醤油やみりんそのものが美味しいと料理もシンプルになるしなんだか楽しくもなってくる。(もともと凝った料理は作れないけどね)
お野菜もスーパーより少し高いくらいで、割れた人参なんか8本入って298円ととってもお買い得!少し傷があるだけで、美味しいのに売り場に並べないお野菜たちを見ると連れて帰りたくなります。
調味料や基本的な食材を揃えたら、京豆腐を探しに。
京都は湯葉料理や豆腐料理が有名なだけあって、豆腐屋を街のあちこちで見かけます。
豆腐屋で豆腐を買うことって昔は当たり前だったはずだけど、今ではちょっとしたイベント気分。
明治創業の平野とうふさんでは絹ごし豆腐や厚揚げ、油揚げから白豆腐やソフト豆腐など幅広い種類のお豆腐があります。なんとも味のある値段表。
入れ物を持参すれば豆乳を買えるとのことで購入してみました。
お豆腐をそのまま飲んでいるかのような濃厚さでした!
湯豆腐や湯葉をお出汁などシンプルな味付けでいただくように、京都では昔から受け継がれてきたお出汁を使う文化があります。
日本では縄文時代から煮る調理法をしていたそう。
貝や魚の骨から取ったスープを、他の料理の味付けに使っていたようで、無駄がなく最後まで大事に使うところも日本らしいですよね。
私も京都に来てから昆布や椎茸からお出汁を取ってお味噌汁や煮物を作るようになりました。今までは顆粒の出汁やコンソメを使っていたけれど、自分で取るお出汁は香りもいいし味わい深さも格別。
お出汁をしっかり取ることで、他の味付けは薄くても満足感があって、素材の味をしっかり味わうこともできる。
食べる食材も万願寺とうがらしや茄子など現地で作られた旬のものを食べて大地のエネルギーをいただきます。
食のことばかり書いたけれど、自然も多くて景観も綺麗な京都はとても過ごしやすくて快適でした。
街が小さめなのも落ち着くから好き。
まだ5月なのに思ったよりも暑い京都に少し面食らいつつも、朝早く起きられた日は鴨川をお散歩するのが定番でした。
千年の都と京文化を育んできた鴨川。
京都府鴨川条例によって守られているので、大都会にありながらも美しさを保ち憩いの場となっています。私たちも日々癒やされていました。
自然からの恵みがあるからこそ文化的な暮らしができる。
自然を大切にする取り組みを街全体でしているから、こんなに居心地が良かったのかも。
昔から興味はあったけどなかなか来る機会がなかった京都。
世界を旅して色んな文化に触れたからこそもっと日本の文化を知りたいと思っていたので、1ヶ月間京都で暮らすことができて沢山の学びがありました。
ゴミを出さないゼロウェイストのお店があったり、無添加の調味料が置いてあるお店も多かったり、お豆腐屋さんのように作った人から直接購入する体験ができたり。
最近は菜食がメインで自然派なライフスタイルにもなり、お出汁を中心とした薄味の材料の味を楽しむ食事にも興味があったので、改めて買うものがどんな風に、どんな想いが込められて作られているのかを改めて意識した1ヶ月でした。
海外でも暮らしも色んな刺激や発見があって大好きだけれど、日本の古くから守られてきた文化も取り入れていきたい。
日本人が昔から受け継いできた、ものや自然を大切にする暮らし。
サスティナブルやエコな暮らしも、新しいことをしなくても昔の暮らしを取り入れるのも楽しいかも。
text:MARIE
モデルとしてショーや広告などで活動。イタリアやシンガポールでもモデル活動をしたことがあり、旅行も含め訪れた国は12ヶ国。夫婦で世界を旅しながら日々の暮らしや感じたことを発信している。自然と動物が好きで旅をしながら環境に優しい生活を取り入れ中。 instagram / YouTube
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