CULTURE & LIFE
まるでパラオのような美しさ!自然も文化も個性光る 九州最北端の国境離島 対馬
博多港から対馬へ。ずっと見たいと思っていた景色を見ることができました。青い海。青い空。もこもこ小さな島々。まるでパラオのよう。対馬から博多までは海路147km、釜山まではその半分以下の49.5km。韓国ととても近い場所に位置します。大昔から大陸からの最初の砦として日本を守り続けてくれた対馬は、日本の離島では3番目に大きな島となります。原生林や美しいリアス式海岸など、豊かな自然に囲まれた対馬は、トレッキングやシーカヤックなどが人気です。
沖縄の西表島のイリオモテヤマネコは有名ですが、対馬にもツシマヤマネコがいることを上陸してから初めて知りました。対馬でしか見られない固有で独特な生態系が築かれているのです。
こんなヤマネコなのだそう。思ったよりもこもこしていてかわいい!昔ながらの家猫にワイルドさを1滴追加した印象。
こんな標識も!
ヤマネコにも優しい運転を、ということでエコドライバーズマニュアルと合わせて観光協会ではこの標識のデザインのステッカーを配布しています。対馬島内の車で何度も見かけました。
そして到着した日は、ちょうど対馬博物館がオープンした日でした。ここでは対馬の歴史をじっくり学ぶことができます。
対馬博物館は自然、歴史、文化、芸術を扱う総合博物館です。特色ある資料を通して、古代から現代まで、朝鮮半島など大陸の国々や日本本土と活発な交流をしている対馬の歩みを見ることができます。対馬を知り、学ぶことのできる場として、対馬の大切な文化財を後世に継承していきます。
館内には家のようなものが!大胆な空間です。御文庫を表現している壁面タイル。昼は光沢のあるタイルの表面が光り、夜は日の反射がなくなるため真っ黒に表情が変わります。
サインは対馬と大陸との交流の証である印章をモチーフに、押印後の印章の表現を再現したもの。
対馬の地形から生まれた可愛いお土産!「柚子粉・柚子塩」&持って帰るのがドキドキ「対馬せんべい」
対馬のお土産には「つしま大石農園の柚子粉・柚子塩」。変わった形の「対馬せんべい」を購入。
つしま大石農園は対馬の佐護地区でお茶と柚子の生産・加工をしている農家さん。森林面積が9割という山が多い対馬に合った新しい産業をこの地に作ろうとお茶の木を植えたところから、つしま大石農園は始まりました。対馬は自然が豊かな一方で、傾斜地が多く田畑を作るのが難しい側面があります。そんな土地に合った作物は何かと探る中で、お茶とゆずに辿り着いたのだそう。柚子は日当たりと水はけが良い土地であれば栽培が可能で無農薬栽培が比較的簡単なため、まさに対馬の土地に合った作物なのです。
柚子は、皮を柚子胡椒や陳皮に、果汁はポンスに、種はお茶や化粧水に、と多様な使い道があり、捨てるところはほとんどありません。柚子の生育はゆっくりで、収益が上がる「成園」までには植えてから10年と時間はかかりますが、100年以上栽培していける作物なのです。
こちらが柚子粉。ツシマヤマネコが描かれたかわいいラベルです。
対馬の豊かな自然の中で育てた黄柚子の皮を丁寧に乾燥させて粉砕したもの。柚子の香りが様々なお料理のアクセントになります。汁物やサラダ、お菓子作りにお勧めです。その他にもお漬物やうどん、おせち料理のアクセントなど、様々なお料理に使えます。
封を開いた時、粉なのにここまでフレッシュな香りがすることにびっくり。柚子の香りで仕事の疲れも癒されます。
こちらのラベルは対馬で水揚げされる代表的な魚、アカアマダイ?もしかしたらアカムツかもしれません。
柚子塩は柚子粉と同じく、黄柚子の皮を丁寧に乾燥させて粉砕し、対馬の海水を平窯製法で仕上げたブランド塩「浜御塩(焼き塩)」をブレンドしたもの。柚子の香りと天然塩のまろやかな旨味を感じることができます。こちらも天ぷらや漬物など様々なお料理に使えます。お刺身、赤身のお肉などにもおすすめです。
こちらは対馬十万石本舗「あさづま製菓」の対馬せんべい。「あさづま製菓」は創業100年を超える老舗のお菓子屋さんです。
スーパーで見つけた瞬間に一目惚れ。なんて素朴でシンプルなお菓子なのでしょう。なによりもこのぐにゃっと真ん中から折りたたんだような独特で謎な形状!気になります。1枚も割らずに持って帰れるのか、、葛藤が始まりましたが、味見してみたいのと、割らずに持ち帰ることへのチャレンジ好奇心が勝利。
この曲がり具合。割って食べるか、そのままかじるか、ちょっと悩みます。なぜわざわざこの形になったのかは謎ですが、透明ビニール袋にそのまま10枚ほどがガサガサと入っているため「日本一持って帰るのに緊張するせんべい」認定です(個人の感想です)!
せんべいは、卵、小麦粉、砂糖を原材料にしたシンプルなお菓子。一度食べるとすっかり虜に!真ん中の黒胡麻が途中でふんわりと香り、甘くサクサク。どこか懐かしさを感じる卵せんべいです。対馬を離れて暮らす対馬出身者、そして「おみやげにいただいて美味しかったから」というお客様からの注文が絶えないのだそう。
割れるのが気になる方は、箱入りもあるので探してみてくださいね。
身近な日本の軌跡と奇跡。旅するデザイナーrumiのInstagram。
@find_rumi
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