CULTURE & LIFE
クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。
第68回目のテーマは「家族愛を感じる、ハンカチ必須の感動映画」です。
Do it Theaterのユーコンです。この連載はDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介しています。
第68回目の本稿では「家族愛を感じる、ハンカチ必須の感動映画」をテーマに、脱サラの後に家族総出で動物園の再生に挑む『幸せへのキセキ』、家族の絆の深さに感極まる『ワンダー 君は太陽』、見ていない人は必見の絶対泣ける感動作品『アイ・アム・サム』の3作品をご紹介。
幸せな映画で、幸せな涙を流したい!という方におすすめの、家族の素敵な絆を描いた映画をピックアップしております。ちなみに『幸せへのキセキ』と『アイ・アム・サム』はサントラの方も泣かせる名曲揃いですので、そちらにもご注目ください。
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実話を基にした、崖っぷち家族と動物園の再生物語。

Illustration_MARU
title:『幸せへのキセキ』
【story】
妻を亡くし、2人の子供も塞ぎ込み、家族関係が不安定になってしまったベンジャミン一家。父・ミーはそんな家族を立て直すべく、郊外に動物園つきの家を購入する。しかし動物園の経営は火の車で、再建への道は長く険しかった…。
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コラムニストとして活躍していたミーさんが動物園つきの家を買い取った、という衝撃の実話を基にした本作。マッド・デイモン演じるミーは、家族トラブルや動物園の資金繰り問題など様々な苦境に陥るのですが、家族のためにひたすら前を向いて立ち上がり、チャレンジし続けます。そんな彼の家族を想う姿と意思の強さにぐっと惹き込まれます。また、アイルランドが生んだ至高のバンド、シガー・ロスのフロントマンを務めるヨンシーが手がけたサントラは、音楽だけでも泣けますが、ストーリーとの相乗効果で更なる感動を呼び起こすものがあります。「うわ!こんなの絶対泣けるじゃん!」というシーンで、ヨンシーの曲がこれでもか!というほど畳み掛けてくるので、号泣必至ですよ。
苦しい時も悲しい時も、いつも支えてくれたのは家族だった。

Wonder © 2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. Artwork & Supplementary Materials © 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
title:『ワンダー 君は太陽』
【story】
顔面形態の不調和が特徴の先天性疾患があるオギー。ホームスクールをやめ普通の学校に通い始めたものの、クラスメイトからは好奇の目で見られ、学校に馴染めない日々を送っていた。そんな辛い日々を支えてくれ、いつもそばにいてくれたのは大切な家族だった。
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小学生という多感な時期、初めての集団生活で悩みを抱えたことがある、という方も多いのではないでしょうか。そんなストレスフルな状況に、数々の手術痕を顔面に抱え挑んだ主人公のオギーもその一人。心無い言葉を浴びせられるなど過酷な状況に苦しみますが、彼を支えてくれる家族や友達の姿がとても美しく映ります。
たとえ100人中99人が敵であっても、たった一人でも自分を信じ続けてくれる人がいるだけで心が救われることがある、と改めて実感する映画です。
オギーだけではなく、その家族や友達の視点からも描かれるストーリー構成も見応えがあります。
2001年公開以降も根強いファンを持つ、深い家族愛を描いた感動傑作。

Illustration_MARU
title:『アイ・アム・サム』
【story】
知的障がいがあり、7歳児程度の知能のサム。ルーシーという愛娘がいるが、彼女の成長につれ養育能力の欠如が指摘されるようになり、あわや親権さえも奪われかねない状況に発展してしまう。ルーシーと離れたくない一心で裁判に臨むサムだったが、彼らの前に次々と困難が立ちはだかる。
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本作のサントラは全てビートルズのカバー曲。娘の名前「ルーシー・ダイアモンド」もビートルズの曲からとったもので、劇中に登場するセリフにも彼らの曲が深く関わっています。少し昔の作品ですが、20年経っても感動する傑作です。
本作にて3度目のアカデミー主演男優賞にノミネートされたショーン・ペンの演技にも脱帽ですが、さらにすごいのがルーシー役のダコタ・ファニングちゃん。当時7歳の彼女の演技は大絶賛され、各種新人賞を総なめしました。ちなみに彼女の妹で超絶美少女のエル・ファニングちゃんは、本記事で紹介している『幸せへのキセキ』に出演していますよ。
苦悩をかかえ、衝突がありつつも、最後は感動の涙を流せる。そんなハッピーエンディングの家族映画3作品をご紹介しました。トラブルや衝突など困難を一緒に乗り越えるからこそ、家族の絆がより深まりますよね。そのことを気づかせてくれる映画を観ることは、自分の家族を大事に思う上でもとても大切なことだと思いました。
今回は特に泣ける3作品をピックアップしましたので、新生活が始まる前に鑑賞して、涙活でぜひストレス発散してくださいね!

Illustration_MARU
『幸せへのキセキ』
Disney+で配信中
『ワンダー 君は太陽』
販売元:ハピネット・メディアマーケティング
Blu-ray¥5280、DVD¥4290

Illustration_MARU
『アイ・アム・サム』
text :ユーコン(Do it Theater)
前職は外資系映画会社にて映画・海外ドラマなどのコーディネート業務。最近の趣味は映画をテーマにした料理。
好きなジャンルはマンブルコア、SF、アメリカ80年代モノ。
レオス・カラックス 監督の『アネット』が来月公開でドキドキしています…。
●Do it Theater(ドゥイット・シアター)
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、シアター体験を作り出すプロデュース&クリエティブチーム。FUDGE主宰の「Holiday Circus(ホリデーサーカス)」ではコンテンツクリエイションとして参加。また 累計5万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫・マリンアンドウォークヨコハマなど5会場同時開催の「SEASIDE CINEMA」、ミニシアター支援を目的とし全国5箇所でキャラバン開催したクラウドファンディングプロジェクト「ドライブインシアター2020」など、映画を観るだけではない、総合演出されたしいスタイルのシアター体験を全国に作り出しているチームです。
www.ditjapan.com
design_Koinuma Kenichi
Illustration_MARU
edit_Takehara Shizuka
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