CULTURE & LIFE
クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。
第55回目は「映画に学ぶ、仕事と恋って両立できる?」がテーマです。
Do it Theaterのやべさやです。この連載はDo it Theater女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式で紹介しています。
今回は、バランスとるのがなかなか難しい「仕事」と「恋愛」の要素を含んだ3作品、『リアリティ・バイツ』『私をくいとめて』『ビルド・ア・ガール』をセレクト。仕事も恋愛も全力で楽しみたい!と考えている人、仕事と恋の両立で悩んでいる人におすすめの映画をご紹介していきます。映画を観て、自分なりの両立する方法を見つけてみてくださいね。
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仕事とやりたいこと、友情と恋愛の間で揺れ動く。
ⓒ 1994 UNIVERSAL CITY STUDIOS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
title:『リアリティ・バイツ』
【story】
大学卒業後、ドキュメンタリー制作を夢見ながらテレビ局でADをしているリレイナは、男友達のサム、定職に就かずバンド活動を続けるトロイ、GAPで働くビッキーとひょんなことから共同生活を送ることになり…。
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学生生活を終え、社会へと歩み出す時間を描いた本作は、『LIFE!』などのベン・スティラー監督の初監督作品です。ウィノナ・ライダー演じるリレイナのように、やりたいことに近い仕事に就いてもうまくいかず辞めてしまう人や、イーサン・ホーク演じるトロイのように、自分の好きなことだけを続けていきたいという人など、この年代に多くの人が経験した(する)であろう迷いや葛藤がたくさん詰まっています。また本作では、恋愛の揺れ動きも見逃せません。リレイナとトロイのように、どれだけ相手のことを大切に想い、気持ちが通じあっていても、友情と恋愛の置き場や優先度が違うと、なかなかうまくいかなかいこともあるんですよね。そしてそこに、仕事ややりたいことへの価値観が絡みあうと、更に関係がこじれてしまうということも…。でも、どれを優先して、何を大切に歩むのかは人それぞれ。本作のラストもその1つのカタチととらえ、ぜひ映画から気付きやヒントを得て、自分なりの歩み方を見付けてくださいね。90年代のファッションや音楽が楽しめるのもポイントです!
ひとりで過ごす時間と、誰かと過ごす時間。
Illustration_MARU
title:『私をくいとめて』
【story】
31歳のみつ子は、脳内のなかにいるもう1人の自分「A」と一緒に、楽しくおひとりさま生活を送っていた。ところがある日、みつ子は年下の男性・多田に恋をしてしまう。多田との距離が縮まっていくにつれ、生活もみつ子自身も変化しはじめて…。
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監督・脚本:大九明子さん、主演:のんさん、原作:綿矢りささんという素敵な組み合わせの本作は、明るくポップな雰囲気のなかに、鋭い視点が混ざり合っていて、鑑賞後は心にズシンと残るものがあります。平日は淡々と仕事をし、休日は自由気ままに好きなことをして過ごしているみつ子のライフスタイルに、思わず自分を重ねてしまう方もいるかもしれません(笑)。そして、多田くんに出会って恋をして、変わらずにはいられない部分に気付いてしまう感じとか、結婚してイタリアで暮らす親友・皐月の変化に戸惑うみつ子の心の葛藤がじんわりと響きます。ぜひ本作を観て、たまにはゆっくり自分と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょう?いつの間にかおひとりさまライフに心地よさを感じてきている人には、ちょっとしたスパイスになるかもしれません!また、おしゃれでカワイイみつ子の服装や、お部屋のインテリアも要チェック。劇中歌が大滝詠一さんの「君は天然色」なところも最高です。
仕事も恋も好きなことも全力で歩みたくなる!
© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
title:『ビルド・ア・ガール』
【story】
イギリス郊外に家族7人で暮らすジョアンナは、底なしの想像力と文才に長けた16歳の高校生。学校では冴えない子扱いで、悶々とした日々を過ごしていたが、兄の勧めで「D&ME」のライターに応募し、音楽ライターとして才能を発揮していくが…。
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10月22日(金)より公開となる『ビルド・ア・ガール』も、仕事や恋で行き詰まったときにぜひおすすめしたい作品です。自分にあまり自信が持てずにいた高校生のジョアンナが、自ら扉を叩いて歩んでいくことで、どんどん魅力的になっていく様子が生き生きと描かれています。しかし、全てが上手くいくわけではないところもこれまたリアル。仕事も恋愛もいい感じに進んでいる(と思っている)ときって、些細なすれ違いや落とし物に気が付きにくいもの。がむしゃらに走っていたら、いつの間にか全然違うところに来てしまった……という経験がある方もいるのではないでしょうか。でも本作のジョアンナのように、自分を見失ってしまっても、大切な人たちとの間に溝ができてしまっても、きっとまた自分らしく走り出せるときがくるはず…!そんなエネルギーをもらえる作品です。途中、赤髪&奇抜な服装で人気音楽ライター“ドリー・ワイルド”へと変化していく姿がかっこよくて、好きなファッションを楽しむことは自分らしく歩むヒントになるんだなとしみじみ感じました。
今回は「映画に学ぶ、仕事と恋って両立できる?」というテーマで、『リアリティ・バイツ』『私をくいとめて』『ビルド・ア・ガール』の3作品をご紹介いたしました。
仕事と恋愛のバランスはいつの時代も「これ!」といった答えが出ない悩ましいものですよね。とくに近年は、一人の時間も楽しめる場所や空間、コンテンツがどんどん増えていて、もっと時間が欲しい!といつも思っています(笑)。いつも全力で仕事も恋も好きなことも楽しめるように、よく寝てよく食べて、心身ともに健康を保てるようにしましょう!
『リアリティ・バイツ』
『私をくいとめて』
『ビルド・ア・ガール』
text :やべさや(Do it Theater)
音楽会社、映画会社などを経て、現在は編集・ライター・宣伝業。
好きなジャンルはヒューマン、青春、音楽系で、90年代後半~2000年代前半の邦画が大好き。最近はお笑いにもハマっているのでキングオブコント2021がとても楽しみ!
●Do it Theater(ドゥイット・シアター)
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、シアター体験を作り出すプロデュースチーム。FUDGE主宰の「Holiday Circus(ホリデーサーカス)」では野外シアターを上映!また 累計4万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫とマリンアンドウォークヨコハマの2会場同時開催の「シーサイドシネマ」、 ロックバンドSuchmosとタッグを組んだ「DRIVE IN THEATER Suchmos」など、映画を観るだけではない、総合演出された新しいスタイルのシアター体験を全国に作り出しているチームです。
www.ditjapan.com
design_Koinuma Kenichi
Illustration_MARU
edit_Takehara Shizuka
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