クリエイティブチームDo it Theater（ドゥイット・シアター）がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。
第51回目のテーマは、「夏に見たい！アオハル気分を味わえる映画」です。

Do it Theaterの阪実莉です。この連載はDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介しています。

セミも鳴き始め、すっかり夏になりましたね〜！今回のテーマは「夏に見たい！アオハル気分を味わえる映画」ということで、『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』『Summer of 85』の3作品をご紹介します。

花火、海、お祭りと、レジャーイベントも多く、恋愛が恋しくなる季節ですね。そんな夏の季節にぴったりな、ワクワク、ドキドキするような甘酸っぱい作品たちをセレクトしました。ぜひ楽しんでみてください！

 

夏休み、何度も今日を繰り返す

©︎2017「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」製作委員会

title：『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』

【story】
海辺の街にある中学校に通う典道。典道が密かに想いを寄せていたなずなは、母親の再婚が決まり転校することになった。その日の夕方、典道は偶然なずなに出会う。「かけおち、しよ」となずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするが、母親に連れ戻されてしまう。典道はもどかしさから、なずなが海で拾った不思議な玉を投げてしまう。気がつくと、なずなが連れ戻される前に時間が巻き戻っていたー。

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夏といえばタイムリープ！みたいなところありますよね。私も一度は夏休み、タイムリープしてみたかったです…。序盤から話が逸れてしまいました（笑）。
第一印象は、”作画が面白いアニメ作品”。教室で典道たちが「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか？平べったいのか？」で盛り上がっていたように、カメラアングルも、横からだったり下からだったり、はたまた俯瞰だったり。シンプルな行動をしているシーンでも、新鮮な気持ちで観れる作品です。
また作中では、小さい嘘をついたり、強がったり、誘ってみたりと、思春期で感じる中学生ならではの感情が細やかに表現されていて、どこか懐かしい気持ちになってしまいます。
そして本作、もう1点魅力的なのは“瑞々しさ”。プールや海のシーンがあることはもちろんなのですが、若さゆえの清涼感をビシバシ感じる作品です。声優陣も豪華で、なずな役は広瀬すずさん、典道役は菅田将暉さん、祐介役は宮野真守さん。そちらも要チェックです！

 

刺激的な夏

©︎2017 IMPERATIVE DISTRIBUTION, LLC. All rights reserved.

title：『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』

【story】
1991年、海辺の小さな街ケープコッド。バカンスの名所でもあるこの街に、父の死を引きずるダニエルが叔母をたずねてやってきた。心の傷が癒えないダニエルは、いつしか観光客にマリファナを売り捌く不良少年・ハンターとつるむようになっていた。ハンターは複雑な家庭の事情を抱えていたが、妹のマッケイラをとても愛していた。ハンターから「妹には手を出すな」、と言われていたダニエルだったが、ドライブインシアターで出会ったマッケイラのことが忘れられないでいた。

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ティモシー・シャラメ演じる主人公のダニエル。今回は危なっかしい役所なのですが、言わずもがな、何をしてもかっこいいですね、青春映画にぴったりです。危うさと楽しさ、刹那的なひと夏の過ちを描いているのですが、音楽と雰囲気もよく、ストーリーの進みも明快で、飽きることなく観れる作品です。
そして、こちらの作品には、ドライブインシアターが登場します！Do it Theaterとしてもドライブインシアターを開催しておりますが、映画の中で見るドライブインはやはり格別。90年代のアメリカ、憧れてしまいますね。
また、本作は『ムーンライト』『mid90s ミッドナインティーズ』『レディ・バード』などを世に送り出しているA24スタジオ作品。過去、いくつか紹介させていただいた事もありますが、同スタジオは良作ばかりなので、スタジオ繋がりで作品を観ても良いかもしれませんね。

 

初めての恋と永遠の別れ

© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES

title：『Summer of 85』

【story】
セーリングを楽しもうとヨットで一人沖に出た16歳のアレックスは、突然の嵐に見舞われ転覆してしまう。そんな彼に手を差し伸べたのは、ヨットで近くを通りかかった18歳のダヴィド。二人は急速に惹かれ合い、友情を超えやがて恋愛感情で結ばれるようになる。しかし、一人の女性の出現を機に、恋焦がれた日々は突如終わりを迎える。二人の気持ちはすれ違ったまま、追い打ちをかけるように事故が発生し、ダヴィドは帰らぬ人となってしまうー。

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フランソワ・オゾン監督が17歳で読んだ青春小説「Dance on my Grave」を原作として映画化した作品。80年代のフランスを舞台に、16歳のアレックスと18歳のダヴィドが出会い、親友から恋人になっていく様子が描かれています。
何と言っても、魅力的なのは、2人の少年たちの美しさ。監督自身でオーディションを開催し、キャスティングしたそうです。ビジュアルの美しさもさることながら、作中の「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」というセリフに象徴されているように、脆く痺れるような多感さと、思春期ならではの緩急ある感情がストレートに突き刺さってきました…。
そして、本作は作中ファッションにも注目です！特にダヴィドのマリンルックな着こなしは、真似したくなってしまいます。

 

今回は「夏がはじまる！アオハルな気分を味わえる映画」というテーマで、『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』『Summer of 85』の3作品をご紹介しました。
毎日じめじめして外にいるだけで汗をかいてしまうようなが日々が続きますね。
夏ならではのイベントを楽しんで、今年も青春の思い出づくり、しちゃいましょう！

 

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