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自然環境や風土に恵まれ、豊かな工芸の文化が育まれる島根県。地域に根付く伝統的な手仕事が今もなお各地で受け継がる。民藝運動の影響を受けた窯も多く、作り手の思いを伺いながら、窯元を巡る島根旅に出かけよう。

民藝ファンにも有名な出西ブルーが目を引く「出西窯」

実用性とモダンな色使いを兼ね備えた人気の工房『出西窯』。5人の若者によって発足した窯元で、柳宗悦、河井寬次郞、濱田庄司、バーナード・リーチなど民藝運動のメンバーより指導を受け、民藝の世界観を確立した。

現在は15名ほどの陶工が働いており、訪れた人は通常は自由に工房を見学することができる。※現在お休み中。

創業から地元の土を使う出西窯。今は島根県の西部と東部の4種類の粘土を混ぜながら、砂や石を取り除き、機械で水分を絞り出して寝かす。寝かせることで、水をある程度含んだ土はバクテリアが働き始め発酵していく。半年ほど寝かせると粘りが出きて、成形しやすい粘土ができる。

工房を案内してくれた代表の多々納真さん。

成形が終わったら発色をよくするためにまずは白化粧(白い粘土)をかけて素焼きをし、その後に釉薬をのせていく。なお、白化粧を掛けない釉薬もある。

工房の奥には大きな登り窯があり、年に3、4回、薪を投げ入れて火を燃やす窯焚きが行われる。出西窯では登り窯、灯油窯、電気窯を使いわけている。

約60年前に島根県の最後の窯職人さんに造られた登り窯。昔は年15回焚いていた窯も今では3、4回ほど。薪窯、灯油窯、電気窯それぞれ熱の入り方が異なることで表情が変わるので、今は器の特性に合わせた窯を使い分けられている。

出西窯を代表する縁鉄砂呉須釉皿。平成元年に第10回日本陶芸展 優秀作品賞を受賞してから「出西ブルー」として一躍「出西窯」のシンボルに。登り窯や電気窯でも製作されている出西ブルーの器ですが、一番発色がクリアで美しい青が出やすいとされるのは灯油窯。

2フロアからなるギャラリーショップからは窓からの風景も気持ち良い。

 

出西窯

add:島根県出雲市斐川町出西3368

tel:0853-72-0239

open:9:30〜18:00 火曜休 ※祝日の場合は開店

https://www.shussai.jp/

 

料理が引き立つ「湯町窯」の湯町イエロー

カップの取っ手は人差し指が1本入るように形成し、重すぎないのも嬉しいマグカップ。

開窯は1922年ながら、江戸時代よりこの地に続く布志名焼の流れを汲む『湯町窯』。県内産の来待石を原料にした黄釉による黄色が他と一線を画す。やわらかな黄色の色合い、スリップウェアといった民藝作品を代表する器が今もなお受け継がれている。

店奥には民藝を代表する濱田庄司やバーナード・リーチの作品が飾られ、まるで美術館のよう。

卵の黄身やマスタードを連想させるツヤッとした黄色が『湯町窯』の特徴のひとつ。県内で採取された来待石から作られる“黄釉”ならではの色合い。「盛り付けた料理がどれも美味しそうに見える」と人気も高い。

クリーム状の化粧土(スリップ)をスポイトで模様を描くスリップウェア。一見すると和の風情感じる装飾だが、じつはイギリスから日本へ渡った技法。

「私の父である2代目はカップは飲み口は唇が喜ぶように、器は使いやすさも探求することをバーナード・リーチさんから教えてもらったそう」と話す3代目の福間琇士さん。見た目だけではなく、使勝手のいい器は幅広い世代に愛される。

3代目の福間琇士さん。

湯町窯

add:島根県松江市玉湯町湯町965
tel:0852-62-0726
open:8:00〜17:00、土日祝9:00〜17:00  無休
https://www.kankou-shimane.com/destination/20380

 

シンプルながら生活用品として堅実な手仕事が愛される「袖師窯」

器を使う人とその食卓を考えて作られた器『袖師窯』。特定の技法や釉薬を使って焼き物を作るというよりは、生活に合わせて使う人の要望に合わせて変化する生活用品としての焼き物手がける。おごることなく器と日々向かい合っている作り手方の姿が永く愛される魅力のひとつ。

灯油窯とガス窯を使って本焼きを行う。

築100年以上の建物が工房と展示販売スペースになっており、作業風景の見学や商品の購入、絵付け体験ができる。

島根県松江市の郷土玩具『松江の蒸汽船』。 明治中期、京都府舞鶴港から日本海航路が松江に通じた当時の蒸汽船を玩具化したものだそうです。モダンなフォルムと特徴的な色使いはデザインとしても優れており、古くから多くのファンをもつ郷土玩具を復刻した。

蹴りろくろで成形する5代目の尾野友彦さん。

松江市内産出の粘土を使用し、釉薬原料(わら灰、もみ灰)の製造も手掛ける。伝統的な技法で造り出す色や形に新しい感覚を織り交ぜながら、丈夫で親しみやすい食器・花器・茶器が揃う。

袖師窯

add:島根県松江市袖師町3-21
tel:0852-21-3974
open:9:00〜18:00 日休
https://ja-jp.facebook.com/sodeshigama/

 

 

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