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鎌倉時代より数多くの刀匠が育った日本刀の産地で、日本刀作りの技術を受け継ぐ優れた刃物を製造する刃物の町である岐阜県・関市。物作りの町ならではの技術や職人技を活かし、新たなる名産品を生み出すべく新商品・サービス開発コンテスト『From Seki』 が開催されました。
有名雑貨店や百貨店のバイヤーとの連携のもと、厳正な審査を経て上位に選ばれた画期的な5つのプロダクトとは!?
Index
- 1 【入賞商品】
- 2 1位:《ニッケンかみそり》のおしゃれ可愛い顔用かみそり
- 3 2位:《ニッケン刃物》のSEKI-TEX
- 4 3位:《NATURAL・LEAF103》のWallet’s Story 〜財布達の物語〜
- 5 4位:《関市立関商工高等学校》の関市の高校生がこだわり抜いた家族で楽しく使えるパン切り包丁「関流」
- 6 5位:《早川工業 / ハレのシャコウ場》の想いを伝えるリング制作キット
- 7 1位:《ニッケンかみそり》のおしゃれ可愛い顔用かみそり
- 8 2位:《ニッケン刃物》のSEKI-TEX
- 9 3位:《NATURAL・LEAF103》のWallet’s Story 〜財布達の物語〜
- 10 折り紙感覚で自作できる、世界にたった一つのウォレット
- 11 4位:《関市立関商工高等学校》の関市の高校生がこだわり抜いた家族で楽しく使えるパン切り包丁「関流」
- 12 高校生38人で制作。関市の魅力を詰め込んだパン切り包丁「関流」
- 13 5位:《早川工業 / ハレのシャコウ場》の想いを伝えるリング制作キット
- 14
- 15 大切な人へ想いを伝えるペアリング制作キット
【入賞商品】
1位:《ニッケンかみそり》のおしゃれ可愛い顔用かみそり
2位:《ニッケン刃物》のSEKI-TEX
3位:《NATURAL・LEAF103》のWallet’s Story 〜財布達の物語〜
4位:《関市立関商工高等学校》の関市の高校生がこだわり抜いた家族で楽しく使えるパン切り包丁「関流」
5位:《早川工業 / ハレのシャコウ場》の想いを伝えるリング制作キット
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1位:《ニッケンかみそり》のおしゃれ可愛い顔用かみそり
春めく桜やいちごをプリント。今までにない可愛さの顔用かみそり
「使うたびに気分が上がるような、お洒落でかわいいかみそりがほしい」との思いから生まれた、顔用かみそり。老舗かみそりメーカーならではのスムーズな剃り味と、刃の先端まで保護した特殊な刃による高い安全性、手にすんなりフィットするフォルム、思わずキュンとするデザインを追求し、グランプリに輝いた。四季を感じられるような柄にこだわり、春らしい桜、ヴィオラ、苺の3種をラインナップ。
顔用かみそり 各¥550/ニッケンかみそり(ニッケンかみそり tel:0575-22-1611)
WEB:https://www.nikkenkamisori.co.jp/
日本に4社しかないかみそりメーカーとして、自社で刃から商品までを製造・販売する「ニッケンかみそり」。顔用かみそりを得意とし世界で初めてマイクロガード刃を開発した老舗が、新たに挑戦したのは“これまでにない可愛いかみそり”。プロジェクトを率いた、開発営業課の三宅利佳さんにお話を伺いました。
インタビューをしたのは、雑誌やWEBで美容を中心にインタビューなどを手掛けるライターの長田杏奈さん。
長田:『From Seki』のグランプリおめでとうございます! 顔用のかみそりは無地が当たり前というイメージがあったので、可愛い柄のものは新鮮ですね。
三宅:ありがとうございます。入賞したらうれしいなぐらいの感じだったので、まさか1位を頂けるとは思わず驚きました。入社以来、「なんで可愛いかみそりがないんだろう」とずっと疑問でした。歯ブラシもそうですが、どれも同じような色と形でつまらない。今回の『From Seki』をきっかけに、せっかくなら19年温めた思いを形にしようと試行錯誤しました。
長田:構想19年がついに実ったんですね。
三宅:はい。それまでもネイルシールでデコったりお洒落なプリントの紙を貼ってサンプルを作ったりしたことはありましたが、製品化できたのは今回が初。産毛ケアをすると、肌がトーンアップしてメイクのりもよくなるなど、うれしい実感がある。でも、産毛を剃る時間って、楽しくないですよね。産毛ケアの時間を少しでも気分の上がるものにしてほしくて、パッと見て可愛いデザインにこだわりました。可愛いものが大好きな方はもちろん、キレイになりたい全ての方に使ってほしいですね。
長田:確かに遊び心が刺激されますね。柄をプリントした顔用かみそりを作る上で、難しかったことはありますか?
三宅:まずは、人によって感じ方が違う「可愛い」を、どう表現すればいいのかと柄選びで迷いました。最初は花柄から試作したのですが、春らしさを意識してヴィオラ、苺、桜を選びました。あとは、技術的な問題で、かみそりの表面はフラットではなく印刷面に高低差があるので、印刷会社さんと相談してバランスを見ながら試作を重ねました。
長田:今回のグランプリ受賞では、見た目の可愛さだけでなく、確かな技術に裏打ちされた安全性や剃り心地にも評価が集まったそうですね。
三宅:いちばん大事なことは剃り心地良くキレイに剃ることなので、切れ味の良さはもちろん重視しています。その上で、肌への負担がないことや安全性も保たなければならない。この薄い刃の中に、そのための技術が詰まっています。今回のかみそりの特徴は、先端まで刃先を覆うガードをつけたことです。刃先までガードをつける工程は機械ではできないので、熟練の職人が一本一本手作業で仕上げています。刃先が当たっても、ケガをする心配がありません。また、ガード自体の厚みを3倍にすることで肌の負担を軽減する工夫も。事前のモニター調査でも、「キレイに剃れて肌にやさしい」と好評でした。
長田:見た目の可愛さだけでなく、肌へのやさしさや安全性にもこだわっているのですね! 19年の思いが詰まったお洒落可愛いかみそり、今後はどんな展開を考えていますか?
三宅:今回は2023年春コレクションを意識して春めいたデザインにしていますが、プロジェクトが軌道に乗ったら、夏、秋、冬と四季を感じられるような限定コレクションを毎年出していけたらいいなあと夢見ています。
長田杏奈さん(ライター):雑誌やWEBで美容を中心にインタビューなどを手掛ける。著書に『美容は自尊心の筋トレ』(Pヴァイン)、責任編集に『エトセトラVOL.3 私の私による私のための身体』(エトセトラブックス)
2位:《ニッケン刃物》のSEKI-TEX
近未来的なデザインと日本刀の輝きで「切る」を極める
外部デザイナーとコラボした近未来的なデザインは、持ち手にクリアな樹脂と心地よいグリップを叶える樹脂の2種を採用。日本刀のような輝きを出すためにハサミには珍しい研磨をかけ、職人が一つひとつ刃付けをするなど、MADE IN SEKIならではのこだわりが。インテリアの邪魔にならない洗練されたデザインと、使い心地の良さを両立した、新世代のプレステージなハサミ。
ハサミ¥2200/ニッケン刃物(ニッケン刃物 tel:0575-24-0161)
WEB:https://www.nikken-cutlery.com/
3位:《NATURAL・LEAF103》のWallet’s Story 〜財布達の物語〜
折り紙感覚で自作できる、世界にたった一つのウォレット
道具も縫製も特別な技術も不要だから、子供から大人まで楽しく自作できる! 加工を施した一枚革を折り紙のように折り畳んで作る、DIY仕様のウォレット。縫製がない分ほつれる心配がなく長持ち。使い込むほどに味が出るのも魅力。キャッシュレス時代に対応した手のひらに収まるコンパクトなサイズ感で、カードケースや名刺入れにも応用可能。思いのこもった手作りの作品はプレゼントにも最適。
ハンドメイド ウォレット 各¥10450/NATURAL・LEAF103(NATURAL・LEAF103 tel:090-9123-8843)
4位:《関市立関商工高等学校》の関市の高校生がこだわり抜いた家族で楽しく使えるパン切り包丁「関流」
高校生38人で制作。関市の魅力を詰め込んだパン切り包丁「関流」
コロナ禍でお家ごはんが増え、SNSや動画サイトに料理を投稿する機会も増えた今。包丁にも彩を加えたいというアイデアから生まれた「関流」は、関市が世界に誇る長良川の清流を波刃に描き、ブレード部分には清流・かわせみ・鮎の彫刻が施される。丈夫な切れ味を保つ5種類もの多彩な波刃は、パンくずも少なく切れ味も抜群。
パン切り包丁¥5500/関市立関商工高等学校(関市立関商工高等学校 tel:0575-22-4144)
5位:《早川工業 / ハレのシャコウ場》の想いを伝えるリング制作キット
大切な人へ想いを伝えるペアリング制作キット
“いつもと違うカタチで大切な人へ想いや感謝を伝えたい人” にピッタリなペアリング制作キット。リングの制作に必要な工具や素材がすべて揃うほか、梱包袋、メッセージカードなど相手に渡す瞬間までも叶える。HPの専用ページではリングの制作手順も公開予定。
リング制作キット¥6500/早川工業 ハレのシャコウ場(早川工業 ハレのシャコウ場 tel:0575-22-5022)
WEB:https://www.hare-no-shako-ba.com/
今回、投票の結果選ばれた上位5組は3月発売を目処に順次商品化予定。気になるプロダクトについては各事業者へ問い合わせてみて。
せきてらす
岐阜関刃物会館や観光案内所、カフェ、多目的ホールなどが併設された、関のモノ・ヒト・コトと出会える複合施設。日本有数の刀物のまちである関の歴史や文化に触れて楽しく学び、交流できる。
add:岐阜県関市平和通4-12-1
open:9:00~17:00 火・祝日の翌日・年末年始 休
tel:0575-23-1670
photograph:Chizuru Maeda
text:Anna Osada
edit:Yumika Asai[onKuL]
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