kiitos.
唯一無二のスキンケアカウンセラーとして、約30年もの間数えきれないほどのトラブルスキンに触れてきた鶴岡悦子さん。肌トラブルに悩むたくさんの女性と向き合いながら導き出したのは、“スキンケアだけでは肌は変わらない”ということ。肌は心の鏡であり、生き方そのもの。清らかな想いを持って暮らしを楽しみ、豊かな経験の積み重ねでオリジナルの肌が育ち、その人ならではの美しさとなる。センスのよい生き方をして、自分らしい肌を育てよう。
Index
お話を伺ったのは…
スキンケアカウンセラー 鶴岡悦子さん
長年、国内外の大手化粧品メーカーの社員教育に携わり、スキンケアカウンセラーとしても活躍。2008年、東京・銀座にスキンケアカウンセリングの専門サロン「ひとやすみ」をオープン。「美しい日本女性の生き方とスキンケア」をテーマにした講座やカウンセリングに定評がある。肌だけでなく、意識や習慣、生き方まで変わり、前向きになれると多くの女性から信頼を寄せられている。(問)tel:03-5537-3322
気づきを与える「毎日のスキンケア」
日頃、ただなんとなくスキンケアをしていませんか? どんなに丁寧にお手入れをしても、いまの自分の肌と心の状態に合っていないやり方を続けていては、肌は決して上向きにはならないもの。この機会に、スキンケアとの向き合い方を見直してみよう。
✔︎自分の肌を熟知する
「肌は毎日のように変化しているので、肌トラブルは突然起こるものではありません。まずは鏡で肌の状態をじっくり診て、そっと触れてみましょう。『今日の肌はどう?』『気がかりな吹き出物、シミは?』『目のまわりのクマは?』『シワは?』『肌の色は?』。顔だけにとどまらず、首から全身にいたるまで入念にチェックします。毎回、注意深く診ていくと、次第に目で見ただけで感触がわかるようになっていきます」
✔︎肌が敏感なときは心も敏感
「自分の肌は敏感だと思い続けてしまうと、不安な心が残り、ずっと敏感肌から抜け出せません。肌質は決めつけないこと。肌は心の窓であり、鏡です」
✔︎美肌は洗顔から育む
「スキンケアの基本は洗顔です。昔から、日本の女性は1日の汚れを丁寧に落とすことで健やかな肌を育んできました。信頼できる上質な洗顔料を選び、傷んでいるときほど丁寧に。いたわるようにやさしく汚れを落とします。洗顔後は赤みがないか、毛穴は引き締まっているかなど、必ず鏡で肌を確認しましょう。これを心がけているだけで肌は変わります」
✔︎朝と夜、真剣に鏡と向き合う時間をつくる
「鏡は自分自身の表情と肌のコンディションを観察するためのもの。表情が変わると肌も変化します。心が元気なときは、肌にも血色がありますし、不健康な生活をして疲れていると、肌もイキイキとしていません。1日のはじまりと終わりに必ず、鏡と向き合う時間をつくりましょう」
✔︎1日の行いが表情と肌に現れる
「夜、家に帰って肉体的な疲労を感じていても、鏡を見ると表情がイキイキとしていることはありませんか? これは充実した1日を過ごせた証。高揚感で、表情も肌も元気になっているのです。そんな日は、“貯金のケア”を。元気なときほど食欲がわくように、肌も栄養を欲しています。美容液やパックなど特別なお手入れをすると、寝ている間に浸透してますます肌が上向きに変化していきます。翌朝、気になっていた肌悩みは和らいで、毛穴が引き締まり、血色のよさがにじみ出ていることでしょう」
✔︎肌の状態で化粧品を変える
「お手入れをするとき、化粧品選びは、大切なポイントです。毎日、同じ化粧品を使っていませんか? 肌が弱っているときはやさしい敏感肌用のものに変えるなど、使い分けができると肌を刺激することも少なく、健康な肌を日々育てていくことができます」
✔︎日中の“おやつケア”
「肌のテカリを感じたときは、乾燥して脱水状態になった証拠。ファンデーションを塗り直すのではなく、保湿クリームで肌に“おやつ”をあげましょう。栄養を補給することで、夜までに肌を立て直すことができます」
✔︎化粧品の使用量とテクニックは毎日変える
「その日、そのとき、必要な量は、肌に確認しながら調整をしていきます。ひどくカサついているときは使用量を増やし、手のひらで包み込むようにパッティングするなどテクニックを変えましょう。心地よいと感じられるスキンケアを続けることが美肌につながります」
✔︎疲れているときはいたわりのケアを
「肌にトラブルがあると気持ちが焦り、余計に疲れさせてしまうような真逆なケアをしてしまいがちです。体調を崩したら休息を取るように、夜ならばメイクをとにかくやさしく落とし、化粧水をつけるだけのシンプルなお手入れで肌をいたわりましょう。傷にそっと包帯を巻くような気持ちです。正しく肌をいたわることで、たった1日でノーマルな状態に回復します」
✔︎日本女性本来の美しい肌を目指して
「かつて、日本の女性は世界一肌が美しいと言われていました。しなやかでキメが細かく、うるおいのあるセンスのよい日本女性ならではの肌は、まさに内面からあふれ出るもの。自分をよく知り、着飾ることなく自然体であり、スキンケアやメイクもシンプルです。これまでご紹介したことを心がけ、ひとつずつ実践していくことで、肌も心も癒されて、センスが磨かれていき、さらには凜とした花のある女性へと変化していくはずです」
photograph:Keiko Ichihara edit&text:Chie Sakuma re-edit:Yuri Iwata[press lab]
※kiitos. vol.20(2021年8月6発売)より抜粋。
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