多彩な自然が生命を育むニュージーランドで誕生したグリーンビューティブランド〈Antipodes〉

「オーラ マヌカハニーマスク」「ディバイン アボカド＆ローズヒップフェイスオイル」「キウイシードオイルアイクリーム 」etc…… オーガニックコスメを愛する人から絶大な支持を得るアイテムが多数揃う〈Antipodes（アンティポディース）〉。本国のニュージーランドではオーガニックスキンケアシーンにおけるリーダー的存在だという。ニュージーランドならではの独自成分を中心に、100％天然由来にこだわったアイテムがどのように生まれて私たちの手もとに届いているのか。ブランド創設者兼CEOのエリザベス・バーバリッチ氏に伺った。

 

サイエンスの視点で「自然由来のコスメ」を考えたら

ーー〈Antipodes〉をスタートしたきっかけや背景はどんなものですか？

エリザベス　子ども達がまだ幼かった25年以上前のことですが、私自身ひどい乾燥に悩まされました。肌がどんどん敏感になってしまって……。ちょうどホルモンバランスが乱れる世代だったからかもしれませんね。自然を愛する私としてはスキンケアも自然由来のものを選びたかったのです。かつ結果が出るものを。マーケットを探しまわりましたが「これは！」というものには出会えなかった。それなら自分でつくってみようと思い立ったのです。元々理系出身なのでコスメ開発に興味があったということもありますね。

ーー製品開発にあたり「これは譲れない」という点はありますか？

エリザベス　「100％天然由来であること」「すべての商品にニュージーランド独自の植物などから抽出した成分を配合すること」「サイエンスのアプローチを加えて結果を出すコスメであること」という3つの約束は譲れません。ニュージーランドは豊かな自然に抱かれた国です。人の手が入っておらず原始のままの姿を残す地域もとても多い。ここで育まれた植物たちは計り知れないほどのパワーを秘めているのです。有名な成分のひとつに「マヌカハニー」がありますが、ニュージーランドでしか採れないスーパーフードで、肌をうるおして整える効果もあります。ビタミンA・B1・B2・Dやオメガ3・9など栄養豊富なアボカドオイル、エイジングを抑制する力のあるヴィナンザグレープ、ビタミンCが豊富でハリをもたらしてくれるキウイ種子油など、〈Antipodes〉のスター成分はいずれもニュージーランドで育った植物から生まれたものです。

成分そのものがすでにパワフルなのですが、サイエンスの力で確かな実感を得られる製品へと昇華させることが私とブランドの役目。ニュージーランド屈指の科学者たちと調査を重ね、臨床試験も多く行っています。「この成分とこの成分をかけ合わせてみよう」など試行錯誤していますね。化粧品成分にはトレンドもありますが、ニュージーランドらしい解釈（自然由来であること）をすることも楽しい過程。ここ数年の私たちを取り巻く環境の変化を経験して、最近では「アンチエイジングという概念に囚われず、いかに肌を健やかに保っていくか」ということをテーマに製品開発を行っています。常にイノベーティブであることを心がけていますね。

ーー多くの製品がありますが、それぞれの商品名がユニークで記憶に残ります。

エリザベス　インスピレーションの源はふたつあります。まず、ニュージーランドのスピリチュアリティ。マオリ族の人々は自分が暮らす「土地」との繋がりを大切にしています。土との繋がり、人との繋がり、自然との繋がり。土地を介して生まれる“輪”を意識しているんですね。このマインドを〈Antipodes〉を通して象徴したかったのです。香りやテクスチャーが心に落ち着きをもたらすような。ニュージーランドの自然とともにあるような。スキンケアの時間がウェルネスに繋がってくれたら嬉しいです。

ふたつ目は父の存在。私の父は敬虔なクリスチャンで、子どもの頃からキリスト教の教えや聖書が身近なものでした。「ゴスペル グロウスキン Cジェルクレンザー」の“ゴスペル”、「ハレルヤ ライム＆パチョリ クレンザー」の“ハレルヤ”などは個人的なバックグラウンドが影響しているのでしょう。

現代人はとにかく忙しいですよね。スキンケアの時間を惜しんでいる人もいるかもしれません。けれども、毎日行うことだからこそ喜びや楽しみを見出してほしいと思います。肌に浸透していく感覚、香りのたち方。予期しない嬉しい発見が明日の朝訪れるかもしれないと想像しながら。

 

“ごきげんななめ”なお肌を立て直す。エリザベスが太鼓判を押す「スキンケアリチュアル」

現在日本で購入できる〈Antipodes〉の製品は49にも及ぶ。数ある製品から、それぞれの肌悩みに合わせて最適なものを選びたいところ。そこで、エリザベスにお悩みごとのおすすめプロダクト＆スキンケアのステップを教えてもらった。

CHECK！まずはここをチェックしておこう

パッケージの色によってラインが分かれている。何を選べばいいか迷ったら以下を参考に。

✔︎緑色：＝アンチエイジングライン
✔︎オレンジ色＝ブライトニングライン
✔︎水色＝保湿ライン
✔︎青色＝プロバイオティクスライン

RECOMMEND① 乾燥に悩まされているときに

STEP1：ホザナプランプセラム

STEP2：バプタイズH2O ウルトラ ハイドレーティング ウォータージェル

RECOMMEND② 肌が敏感になってしまったら

STEP1：グレース ジェントルクリームクレンザー

STEP2：アポスル Bセラム

STEP3：リジョイス ライトディクリーム

RECOMMEND③ くすみやたるみ。エイジングが気になったとき

STEP1：グレープシード バタークレンザー

STEP2：アボカドペアー ナリッシングナイトクリーム

STEP3：ライムキャビア コラーゲンリッチ クリーム

STEP4：キウイシードオイル アイクリーム 

RECOMMEND④ ニキビや吹き出物ができてしまったら

STEP1：フローラ プロバイオティクス スキンレスキューマスク

STEP2：クレド プロバイオティクス セラム

STEP3：カルチャー プロバイオティクス ナイト ウォータークリーム

 

〈Antipodes〉が目指す、次なるステージとは？

ーー今後の展望や目指していきたいブランドの“あり方”はありますか？

エリザベス　まず、100%ナチュラルスキンケア分野でグローバルリーダーになっていきたいと考えています。サステナビリティにおいても同じような思いがありますね。いま取り組んでいるのは製品のキャップをプラスチックではない素材に変える試み。語るだけでなく、行動を起こすことで”正真正銘”で信じられるブランドでありたいです。

ーーテクノロジーや成分に関してはいかがでしょう？

エリザベス　プロバイオティクスのラインなど、他ではあまり見ない切り口でスキンケア製品を展開しているのが〈Antipodes〉の強みです。独自性のあるものをこれからも生み出すためには改善し続けることが重要。そのためにはクリティカルな実験・検証も厭わないようにしています。洗練された製品を皆さんにお届けするために、日々覚悟を持って取り組んでいますね。

 

「Women,Be Happy！」。kiitos.世代へ、エリザベスからのメッセージ

起業家として、母として。オーガニック大国であるニュージーランドで、ナチュラルコスメのリーダー的存在として活躍するエリザベスからkiitos.世代にメッセージをもらった。

エリザベス　「kiitos.」を愛読している皆さんは仕事に打ち込んでいたり、母としての側面を持っている方も多いと伺いました。かつての私のようにホルモンバランスの乱れに悩みを抱いている方も多いかもしれません。ホルモンというものは、肌はもちろん心身の状態のアップダウンにも影響するものですよね。

ぜひ日常生活の中で「ハッピーだな」と感じることを見つけてください。心を平穏にすることはなかなか難しくて、私自身も感情に振り回されることがよくあります。そんなときは小さな幸せを自覚するだけでいいのです。「今日はちょっと暖かくて幸せ」と自覚するだけでOK。幸せと感じるだけであなたの勝ち。それ以上もそれ以下もありません。

あなたが小さな幸せを感じた瞬間、その傍らに〈Antipodes〉があったら、それは私にとって大きな幸せです。

 

 

エリザベス・バーバリッチ

生物学の学位を取得後、オークランド大学でMBAを取得。その後、腹腔鏡（キーホール）手術のパイオニアである米国の医療技術企業で8年勤め、母親になったことをきっかけにナチュラルヘルスに興味を持ち、2004年にアンティポディースを設立。アンティポディースは、現在40カ国以上で販売されている。

Antipodes
https://jp.antipodesnature.com/

 

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