WORLD SWEETS DISCOVERY in TOKYO
– France, UK, Italy, USA, Sweden, Denmark –
東京で見つけた世界のおやつ
旅する気分で、世界のおやつを楽しもう。
フランス、イギリス、イタリア、アメリカ、スウェーデン、デンマーク
6カ国の甘いものとそれらが買える都内の6ショップをご紹介。
フランスの「フラン」、イギリスの「ヴィクトリアケーキ」など
現地では定番的だけど、日本ではちょっぴり珍しさのあるおやつをラインナップ。
その国らしさ溢れる個性豊かなスイーツで、気分はワールドトリップ!
フラン・パティシエ「バニラ」¥900(1個)/パケモンテ
フランスではベーカリーやパティスリーで必ずといっていいほど並んでいる国民的なおやつ「フラン(フラン・パティシエ)」。伝統的なフランは、大きなタルトやパイ生地にフラン液を流し込んで焼きあげられたもので、それをカットして提供していることが多いのですが、〈パケモンテ(PAQUET MONTÉ)〉のフランは筒状の珍しい佇まいがキャッチー。
〈パケモンテ〉は、日本初のフランス伝統菓子「flan pâtissier(以下、フラン・パティシエ又はフラン)」の専門店で、地のトラディショナルなものよりも“ちょっとよそゆき”スタイルのオリジナルフランを提案。お店の商品は全て無添加素材にこだわって作られ、常時4-5種類のフランと焼き菓子を販売。初めて〈パケモンテ〉のフランをいただくなら定番の「バニラ」が一押し。多層にこだわったパリサク食感のパイ生地に、完全無添加の飼料で飼育された長崎の養鶏場直送の卵と、マダガスカル産のバニラビーンズをふんだんに使用した香り豊かなフラン液を流し込んだ〈パケモンテ〉を代表するフラン・パティシエです。
フラン・パティシエ「まるごと檸檬といちご」¥1200(1個)/パケモンテ
※期間限定フレーバー、写真右は参考商品
定番フレーバーに加えて旬の果物や農家直送の野菜を使った期間限定のフランも展開。現在は、初夏に向けた爽やかな味わいの「まるごと檸檬といちご」を発売中(6月頃まで販売予定)。こちらには一般的なレモンよりも酸味が穏やかで優しい味わいが印象的な広島県尾道の農家から直送される防腐剤・防かび剤不使用のレモンを皮も果肉も果汁も余すことなく使用。上部にはあまおうのフランが一層添えられており、なんとも贅沢な仕上がり。トップには自家製の檸檬ジャムとマジョラムの葉がトッピングされ、味も見た目もフレッシュな一品です。
フランスの伝統的なピラミッド型の包み方「パケモンテ」をアレンジしたパッケージも可愛くて、ギフトや手土産にもぴったり。なお、テイクアウトに限らず、イートインでも楽しむことができ、イートイン限定のメニューも展開されています。
パケモンテ(PAQUET MONTÉ)
住所:東京都渋谷区代々木5-38-13
時間:10:00〜18:00 ※水曜休
Instagram:@paquetmonte_tokyo
*メニューや予約などの詳細はInstagramに記載のWEBサイトを要確認
「ヴィクトリアケーキ」¥1140(1個)/メルローズアンドモーガン
19世紀に誕生したといわれる「ヴィクトリアケーキ」。かつて、ヴィクトリア女王のお茶会でこのお菓子が出された際に大変人気を博したことがきっかけで、この高貴な名前が付けられたのだとか。一般的にヴィクトリアケーキといえば、ホールで焼き上げられていて、それをカットして食すことがポピュラーである中で、〈メルローズアンドモーガン〉では、時代に合わせてワンポーションサイズ(一人前のミニサイズ)で提供。トッピングのパウダーシュガーがストライプ柄にデザインされているところもおしゃれです。
ロンドンに本店を構える〈メルローズアンドモーガン〉。吉祥寺店で製造・販売されているヴィクトリアケーキも本国のレシピにこだわって作られていて、サンドされている4種のベリーを使ったジャムもイギリスメイドのものを使用しているそう。ひと口ごとに“素材感”や“きちんと作られていること”を思わせるシンプルな味わいで、しっとりふわふわの生地と心地良い甘さのジャムのコンビネーションも◎。ほかにセイボリーで販売されている「キッシュ」も人気で、同店一押しの品。シーズンにあわせて具材を変えながらも、ベースとなるアパレイユは現在も創業者のレシピを継承しているという逸品。ぜひ試してみて。
イギリス本国では高級住宅街に本店を置くデリカテッセンである同店。この吉祥寺店がある場所は、本国の創業当初の立地に似たエリアなのだそう。地元の人たちに愛されるローカルコミュニティーを目指し、2021年8月にオープン。フード類に限らず、オリジナルグッズも好評で、FUDGEでチェックしたことがある人も少ないはず。新商品も加わり、店内にずらりと並ぶアイテムは見ているだけでもワクワクするようなものばかり。どれも〈メルローズアンドモーガン〉の売りである「ロゴ」が映えるデザインで、中でもイギリスメイドのトートバッグは“愛用していると生地感に味が出てくるところもいい!”と評判の人気商品。
メルローズアンドモーガン吉祥寺店(Melrose and Morgan)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町4-10-9
時間:11:00〜18:00 ※火曜休
TEL:0422-69-2152
Instagram:@melroseandmorgan_japan
「カッサータ」¥700/ミレチンクエチェント
代々木八幡の人気店、お茶や食事も楽しめるイタリアンバールスタイルの〈1500(ミレチンクエチェント)〉。こちらで出会ったのがキュートな見た目のイタリアンスイーツ「カッサータ」。今回はテイクアウトしたけれど、イートインでいただくことも可能。
「カッサータ」とはイタリア・シチリア州の銘菓で、リコッタチーズとドライフルーツを使ったドルチェのこと。現地では、アイスケーキとしてのレシピもあるようです。店長いわく、シチリアの古典的なレシピでは砂糖の量が非常に多く、日本人にとって甘すぎてしまう傾向にあったことから〈ミレチンクエチェント〉では、基本的な製法は守りつつも、極限まで甘さを控えた上品な仕上がりのオリジナルの「カッサータ」を完成させたのだそう。一見プリンやゼリーを思わせる見た目ながら、中にはリコッタクリームとフルーツが入ったケーキというのも新鮮。スイーツ好きな人への手土産としてもいかが?
「マルゲリティーネ ディ ストレーザ」¥440(4個)/ミレチンクエチェント
ケーキ類は言わずもがな、ショーケースの上のキャニスターに入った焼き菓子にも心奪われるはず。中でもマーガレット型クッキー「マルゲリティーネ ディ ストレーザ」は、幼い頃の憧れが詰まったようなフォルムが最高にチャーミング。まるでジュエリーのようなドレンチェリーで飾られたお菓子のお花は眺めているだけでも甘い気持ちに。こちらは、イタリア・ピエモンテ州にあるストレーザという街の銘菓で、一般的なサブレの作り方とは異なり、生地を作る際に卵を生ではなく“ゆでてから混ぜ込む”という伝統的な製法が用いられているのだそう。それにより「マルゲリティーネ ディ ストレーザ」のほろほろと崩れるような繊細な食感が生まれるようです。コーヒーのおともに、と言いたいところだけど、正直主役級の美味しさ。可愛いだけじゃない焼き菓子です。
1500(ミレチンクエチェント)
住所:東京都渋谷区元代々木町4-2
時間:9:00〜23:00 ※月曜休
TEL:03-5738-8821
Instagram:@1500_millecinquecento/
「クランベリーアップルパイ」¥950/パイ バード
アメリカの伝統的なホームメイドパイをベースに、季節の素材を生かしたメニューを展開する焼きたてパイの専門店〈パイ バード(Pie Bird)〉。同店が定番的なアメリカンパイとして教えてくれたのが「クランベリーアップルパイ」。
元々クランベリーアップルパイは、アメリカで19世紀末から親しまれている伝統的なパイで、古くから秋の収穫祭や感謝祭など特別な日のおやつとして提供されてきたものだそう。同店ではこの伝統をベースにしつつ、少々アレンジを加えたオリジナルのクランベリーアップルパイを提案。伝統的なクランベリーアップルパイではフィリングの上にオートミールクランブルをのせることが多いそうですが、〈パイ バード〉では小麦粉・バター・ブラウンシュガーを独自配合したクランブルを使用。バタークッキーのような香ばしさとサクサクとした食感が楽しめるのが特徴です。また、使用するリンゴは甘み豊かな日本産の「ふじ」と「王林」を組み合わせ、クランベリーの酸味と調和する繊細な味わいに仕上げられています。
ちなみに店名の〈パイ バード〉とは、欧米でパイの蒸気を逃がすために使われる陶器「パイバード」に由来し、家庭的で素朴なおやつの温かさを大切にしたいという思いが込められているそう。提供するすべてのパイは店内で一つひとつ丁寧に手作りされ、保存料や着色料などの添加物は不使用というのもポイント。
「ラズベリークリームパイ」¥1056/パイ バード
ベリー好きならこちらのパイもおすすめ。北米の陽光をたっぷり浴びて育ったラズベリーを贅沢に使用した「ラズベリークリームパイ」は、ふんわりと軽やかな口あたりの中に、ラズベリーならではのフレッシュな甘酸っぱさが広がり、濃厚な果実の余韻まで堪能できる一品。このパイの主役とも言えるムースの華やかなピンク色は、果実そのものによる自然な発色で、同店のその他のパイ同様に着色料は不使用。トップには、軽やかに泡立てた生クリームを重ね、フレッシュなラズベリーを添えて仕上げられています。なめらかなムース、やさしい甘さのクリーム、果実の爽やかさが重なり合い、初夏の果樹園を思わせるようなさっぱりと甘酸っぱいアメリカンパイです。
パイ バード(Pie Bird)
住所:東京都港区北青山2-9-9 外苑いちょうの杜 1F
時間:1:30~20:30
TEL:050-3595-2965
Instagram:@piebirdsh
「シナモンロール」¥300/フィーカファブリーケン
豪徳寺にあるスウェーデンを中心とした北欧の焼き菓子店〈フィーカファブリーケン(FIKA FABRIKEN)〉。店主の小原さんが手掛ける「シナモンロール」をはじめとするスウェーデンメニューが好評で、ショップに併設するカフェではスイーツやドリンクのイートインに限らず、ランチも提供。「店名は直訳すると“お茶の時間工場”という意味で、単なるお菓子屋さんではなく、北欧ならではの“FIKA”という時間を生み出したいという想いを込めてつけました」と小原さん。直営店での販売だけでなく数多くのイベントやポップアップにも出店しており、各地にファンを持つ人気店なのです。
定番人気の「シナモンロール」は、すり潰したカルダモンを生地に練り込むことで香り豊かな仕上がりに。現地のシナモンロールにほど近い味わいながら、甘さ控えめのオリジナルレシピを考案。一般的なシナモンロールよりやや小ぶりで食べやすいサイズ感もこだわりなのだそう。
「クッキー」¥180(1枚)/フィーカファブリーケン
キュートなルックスに心奪われる“ダーラナホース”モチーフの型抜きクッキーもスウェーデン文化を伝える〈フィーカファブリーケン〉ならではのスイーツ。生地には紅茶が練り込まれていて香り高く、華やかな味わい。イートインのデザートにも添えられているクッキーながら、単品でテイクアウト購入もでき、1枚1枚パッケージされているので、プチギフトやお裾分けスイーツとしても重宝しそう!
ちなみに“ダーラナホース”とは、スウェーデンの工芸品に見られる木彫りの馬のことで、“幸せを運ぶ馬”として古くから愛されてきたもの。現在でも数多くのスウェーデン雑貨にダーラナホースのモチーフが用いられています。
フィーカファブリーケン (FIKAFABRIKEN)
住所:東京都世田谷区豪徳寺1-22-3
時間:11:00〜19:00 ※営業時間・休業日はお店のInstagramを要確認
Instagram:@_fikafabriken_
*NEWS:8周年記念イベントを計画中!
7月15日(木)に8周年を迎える〈フィーカファブリーケン〉。これを記念したイベントを開催予定。さらに、新作の『スウェーデンワッフル』を今夏発売予定。「東京にいながらもスウェーデンの美味しい魅力を伝えられる場所を目指しています」と店主の小原さん。
「ドリームケーキ」¥864/ニコライ バーグマン ノム 青山
※テイクアウトでの撮影につき、上記はテイクアウト価格。店舗にてイートインの場合は¥880。
デンマーク人フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンが展開するフラワーブティック〈ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップストア(Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store)〉に併設されているカフェ、〈ニコライ バーグマン ノム 青山(Nicolai Bergmann NOMU aoyama)〉で出会った「ドリームケーキ」。
「ドリームケーキ」とは、スポンジケーキの上に、ココナッツ入りの黒糖キャラメリゼの層がのった焼き菓子で、デンマークの伝統的なお菓子のひとつとして親しまれています。こちらの「ドリームケーキ」には、コクのある沖縄産の黒糖を使用。それ以外は基本的に現地のものと変わらぬ味が楽しめるよう、オーセンティックなレシピに沿って作られているそう。ぱっと見はシンプルながら、軽くてふわふわとしたカステラのような生地にココナッツの香りとシャリっとした食感のアクセントがきいた甘いキャラメリゼがマッチした味わい深い一品。おやつとしてはもちろん、朝食としてもよさそう。
また、メニューのみならず、空間のさまざまなところからもデンマークの美しいライフスタイルを感じてもらえるように、と店舗では常にキャンドルを灯し、さらにデンマークの老舗ブランドである《フリッツ・ハンセン》の家具、《ロイヤル・コペンハーゲン》の食器、《ジョージ・ジェンセン》のカトラリーなどが数多く使用されているところもポイント。「ドリームケーキ」はテイクアウトもできるけれど、イートインでヒュッゲなひとときを体験してみるのも◎。
「フレッシュフラワーボックス」Sサイズ(11×11×H9cm)¥4500〜
ニコライ・バーグマンといえば「フラワーボックス」でもお馴染みのフラワーアーティスト。ひと目見たことがある! という人も多いのでは? このロマンティックな花のギフトボックスの誕生から今年で25周年を迎え、現在はアニバーサリーロゴ入りの特別なボックスが発売中。「フラワーボックス」は、蓋を開けた時に色鮮やかなグラデーションの花が目に入るサプライズ感が人気の理由のひとつ。花瓶がなくても、箱のまま花を飾ることができるところも嬉しい。〈ニコライ バーグマン ノム 青山〉を訪れた際には、ぜひ、併設のフラワーショップもチェックしてみて。
ニコライ バーグマン ノム 青山(Nicolai Bergmann NOMU aoyama)
住所:東京都港区南青山5-7-2
時間:10:00〜19:00 ※月曜休
TEL:03-5464-0824
Instagram:@nicolaibergmann_nomu
*NEWS:7月13日(日)まで、〈フリッツ・ハンセン〉とのコラボレーションイベントを開催中。
期間限定の特別なメニューを展開しています。また、この機会に店内の家具が「セブンチェア」や「スワンチェア」をはじめとする〈フリッツ・ハンセン〉のプロダクトへと一新。モダンなインテリア空間とともにカフェタイムを楽しんで。
photograph_Tezuka Natsume
illustration_INEMOUSE
edit & text_Ryoko Suzuki
cooperation_UTUWA
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