FUDGENA
ある日どこかで、運命の人と出会えたなら、きっと私の人生は変わってしまう
シンデレラも灰をかぶって掃除をしていたのに、ある日舞踏会で王子様に出会いハッピーエンドを迎える
子供の頃から夢見たのは、「愛は人生を制する」ということ
でも、現実は……
ならば映画の中だけでも、夢を見させておくれよっ
ある日どこかで
こんにちは!
ファッジーナのSAKURAです。
どうしても皆様に紹介したい映画がどの動画サービスにもなく、なかなか見つからずに少し時間を空けてしまいました。
今回ご紹介する映画は『ある日どこかで/Somewhere in Time』(1980)
大好きな映画なので結局DVDを買いました。
ツタヤには絶対あります!
私の中でもトップ3に入る大好きな映画です。
ロマンチックな時間旅行
私は大のタイムトラベル好き。
SFとか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか超大好き!
『ある日どこかで』について、教授が「この映画さ、そんな方法でタイムトラベルできるわけないやろって思わない?」と言っていたのを覚えています。
確かに、この映画はかなり無理のあるタイムトラベル法を使うのです。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なら、デロリアン
『タイムマシン』なら、まさにそれらしいタイムマシン
大抵どの映画でも、近未来的な装置がタイムトラベルを可能にしてくれるのですが、
この映画はなんと自己暗示でタイムトラベルします。
えぇ、自己暗示!?
愛はタイムトラベルをも可能にするのです。
『ある日どこかで』あらすじ
初舞台を終えた脚本家の卵リチャードの元へ、見知らぬ上品な老婆が現れ、彼に「帰ってきてね」と懐中時計を渡す。
老婆はその後、グランドホテルに戻りラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』を聴きながら目を閉じるのだった。
8年後(1979年)、脚本家になったリチャードは気分転換に旅へ出て執筆することに。
行き着いたのはあのグランドホテル。
リチャードは、ホテルに飾られていた写真の女性に恋をする。
女性は女優のエリーズ・マッケナ
1912年にこのグランドホテルでの公演時に撮った写真だった。
写真を見てから寝られぬほどの恋心を抱いたリチャードは、マッケナについて調べ、あの老婆がマッケナ本人であることを知る。
彼女への思いが増していくリチャードは、彼女に会うためにタイムトラベルを試みる。
リチャードは「1912年6月27日午後6時グランドホテル」を強く念じながら眠りに入る。
目がさめるとそこは1912年のグランドホテル、彼はタイムトラベルに成功したのだが……
『パガニーニの主題による狂詩曲』
1934年にラフマニノフによって作曲されたこの作品を1912年のマッケナは知らない。
リチャードがハミングしているのを「素敵な曲ね」と褒めるだけである。
その旋律を忘れずに1934年以降、彼女が死の淵までその曲を愛していたことから、彼女はリチャードに会って以来彼を愛し続け亡くなったことが伺える。
『パガニーニの主題による狂詩曲』は映画音楽の中で最も美しいと私は思っています。
この曲が二人をつなぎとめ、愛を実らせるのです。
あぁ、こんな恋愛一体どこに落ちているのっ!
伏線と美術に圧巻 タイムトラベル映画の魅力
ミステリーとタイムトラベル映画は伏線が多いっ
何度か観て、「あぁ、これはこうでああだったのね!」と見つける喜び
『ある日どこかで』も伏線にあふれています。
まず、1979年ホテルマンの初老の男性アーサー
1910年、5歳の頃からこのホテルにいるんですと主人公に話します。
そう、主人公が1912年にタイムスリップした際に幼き頃のアーサーに出会うのです。
こんな些細なやりとりが映画中に散りばめられていて、それを探すのがタイムトラベル映画の魅力の一つです。
もう一つは”美術さんの再現力”
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマーティが1955年にタイムスリップした際、マーティ以外は全て1955年を再現しなければなりません。
監督をはじめ美術さん総員で、1955年当時の流行の服やメイク、髪型や文化を調べ上げ、再現に努めました。
1955年のアメリカ、ハイスクールガールがロングのプリーツスカートにブラウスを合わせて階段を降りてくるシーン。
ただの通りすがりのあの子さえも全て1955年を再現している、その細やかさ、忠実度、美しさにタイムトラベルものの魅力を見つけてしまったのです。
『ある日どこかで』でも、主人公が1979年から1912年にタイムスリップすると、ホテル内は一変。
内装は派手になり、人々も多く往来、ホテル最盛期の賑やかさが再現されています。
また、1912年の服装(まだドレスに身を包んだ女性ばかり)・メイクや文化までもが全て忠実に再現され、それが画面に美しさを与えています。
この二つの魅力に魅せられたなら、もうタイムトラベルものから目が離せませんっ
ある日どこかで、王子様に出会えたなら
そんなことはきっと起きないだろうけれども
映画の中では信じていたい乙女心
シンデレラがその後本当にハッピーだったかは知らぬが仏
ファンタジーはファンタジーのままで
夢がうつつか、うつつが夢か
ときにはそれに溺れても、置いてかないでネエトセトラ
ブログやエッセイをこちらのサイトで投稿しています。
気が向いた時に是非読んでみてくださいっ
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