FASHION

出典:インナー使いだけじゃない!“黒のタートルニット”の重ねない着こなし2選【FUDGE FRIEND おしゃれさんの毎日コーディネート|UMI】

連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。113回目は「タートルネック」について探ります。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

 

【用語解説】まずは「タートルネック」を知ろう。

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「タートルネック」とは、身ごろから続いて上に筒状に伸び、首にぴったり沿って、二重三重に折り返り、ぐるっと首全体を包む襟形。タートルは「亀」のことで、亀の首に似ていることからこう呼ばれ、完全な形のフル・タートルネックから一重だけに折り返すものや、ゆったりしたオフ・タートルネックなど変化は多い。日本では、酒器の徳利(とっくり)に似ていることから、「とっくり」と呼ばれていた時代もあります。

 

【歴史】反骨精神の象徴的アイテムだった時代も

出典:デニムオーバーオールをレディに仕上げる、赤のカシミアタートルネックセーター【マイスタンダードブック】

「タートルネック」のルーツをさかのぼっていくと、中世にたどり着きます。そもそもは、重い甲冑を身につけた騎士の首を守るために考案されたのだそうです。その後も、同じように、安全性の追求や、寒さから保護するといった理由から、船員やポロ選手のユニフォーム(ポロネック)などに採用されてきました。

1920年代にはいると、男性のファッションがカジュアル化。「タートルネック」はおしゃれな男性たちの日常的に着用するアイテムとなっていきました。同じころ、「タートルネック」は女性のファッションシーンにも浸透していきます。そのきっかけをつくったのは、マリリン・モンローやオードリー・ヘップバーンといった銀幕のスターたち。彼女たちは映画の中に限らず、プライベートでも「タートルネック」を着用したことで、知られています。

1960年代になると、音楽やアートのシーンで著名なスターたちも愛用。ビートルズやミック・ジャガー、サミー・デイヴィス・Jr.、アンディ・ウォーホル……。「タートルネック」は、標準的なものへの拒否、クールな態度の象徴的なアイテムだったのです。

日本では、1970年代、1980年代のスキーブームなどをきっかけに定着したものの、欧米の自由なカルチャーに憧れる一部の若者をのぞいて、冬の防寒着としてのイメージが根強く残っていました。それでも2000年代以降は、さまざまなブランドがコレクションで発表したこともあって、シンプルなスタイリングに欠かせないアイテムとして、多くの人のワードローブに加わるようになりました。

記憶に新しいことで言えば、スティーブ・ジョブスの「タートルネック」姿を思い浮かべる人も多いでしょう。彼は仕事以外の場で、決断を強いられる機会を減らすため(今日着る服に悩みたくなかった)に、《イッセイミヤケ》の「タートルネック」だけで100着以上もち、それを着続けたのです。

 

【雑学】ベーシックさを超えた「タートルネック」の着こなしのお手本は、オリビア・パレルモ!

FUDGE GIRLにとっても、定番的な存在である「タートルネック」。シンプル、ベーシックな着こなしには欠かせませんが、時にはちょっと工夫を凝らした着こなしをしてみたいですよね。そんな時には、オリビア・パレルモのコーディネートにインスパイアされた、こんなコーデはいかが? ティアードデザインのミニフレアシフォンスカートと、黒のちょっとハード感のあるアウターをオンする甘辛ニュアンス。足元にゴツめのブーツを履けば、こなれた雰囲気に仕上がります。首元を覆えるから防寒対策にもなり、毎日でも着たくなる「タートルネック」だけに、こんなふうに気分を変えながら着回していけるといいですよね。

 

 

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

 

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

 

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