FASHION

出典:ニットにシャツを重ねて。これが鉄板の着こなし【FUDGE dig.|スマートに着れる、フェアアイルニットを探して- 07】

連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。109回目はFUDGE dig.と連動して「フェアアイルセーター」のルーツを探ります。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

 

【用語解説】まずは「フェアアイルセーター」を知ろう。

出典:黒デニムと相性と良いのはフェアアイルニットなんです。【FUDGE 11月号連動企画-セーターとジーンズがあれば……-No.003】

「フェアアイルセーター」とは英国のスコットランド北方にある、シェトランド群島の中のフェアアイランド(島)に伝わるセーターのことです。「フェアアイル」のアイルは島をさすアイランドが語源となっています。鮮やかな糸を複数色用いて編まれていて、カラフルなものがほとんど。幾何学模様を段にしたボーダー柄になっているのが特徴です。「フェアアイル」という島の名は、「羊の島」という意味で、その名の通り、シェトランドシープからとれるウール糸で編まれたあたたかなセーターであることも、もうひとつの特徴です。

 

【歴史】400年以上前に人口100人に満たない小さな島、フェア島で生まれた、自然の美しさを象徴するセーター

出典:フェアアイルベスト×デニムパンツはきれいめトラッドで着るのが気分!【マイスタンダードブック】

英国ではすでに400年以上もの長きに渡り、「フェアアイルセーター」が編み続けられています。発祥の地である、「フェア島(アイル)」は、イギリスのスコットランド北岸沖に位置。シェトランド諸島に属し、100人にも満たない人が住む小さな小さな島です。面積で言うと東京都の0.5%にも満たないと聞くと、驚いてしまいますね。独特な縞模様を描く幾何学柄モチーフのアイデアソースが何であったのかについては、諸説あります。先祖の代から島に住む漁師の家の家紋、自然風景や鳥、雪模様、イスラム文様……。今となっては真実は分かりませんが、着心地だけでなく、見た目にもやさしさや温もりを感じるのは、小さな島で始まり、島への愛、家族や暮らしを大切にする人々の思いがこめられているからかもしれません。

「フェアアイルセーター」が海を渡り、広く知られるようになったのには、イギリスの国王エドワード8世(退位後はウィンザー公と呼ばれ、当時彼のセンスのいい着こなしが時折取り上げられていました)の存在があります。おしゃれで知られたエドワード8世が、1922年に「フェアアイルセーター」を着て、ゴルフに出かけたところ、そのときのようすが撮影されたのだそうです。その写真を目にした人々は皆、「フェアアイルセーター」の美しさに目を奪われたといいます。

後に、同じく「フェアアイルセーター」を愛した人として、ビートルズのポール・マッカートニーが挙げられます。彼は、たびたび「フェアアイルセーター」を着てメディアに登場していました。イギリス人であるポールにとって、「フェアアイルセーター」は寒くなれば袖を通す、冬はいつもそこにある身近な存在だったのです。そんな身近な存在でありながらも、ぬくもりを感じさせる美しい一枚は、着る人に上質な時間をくれます。「フェアアイルセーター」が世界中で愛され続けているのは、きっとそのためなのでしょう。

 

【雑学】気分はウィンザー公!「フェアアイルセーター」をジェントルに着こなすと?

今シーズン、前述のウィンザー公にならって、「フェアアイルセーター」をこんなふうに着こなしてはいかが? 英国人がゴルフをするときに履くニッカーボッカーズを手に入れなくても、クローゼットにあるアイテムで、正統的な着こなしが叶います。たとえば、デニムパンツとロングブーツ(レザーの乗馬ブーツでも、レインブーツでもスノーブーツでもOK!)を合わせるコーデが簡単かもしれません。「フェアアイルセーター」の中は白シャツと、ネクタイ。このネクタイを締めて、ジェントルマンを気取るのがポイントです。仕上げに、ハンチングかベレー帽をかぶったら出来上がり! 英国紳士気分で「フェアアイルセーター」コーデを楽しみましょう♪

 

 

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

 

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

 

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