FASHION

ナチュラルなベージュをタイトスカートでスマートに【本日のFUDGE GIRL-7月2日】

連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。第61回目は「ミモレ丈」について。スカートでおなじみのこの「ミモレ丈」。そもそもどのくらいの丈をさすのでしょう?そんな謎をひも解きます。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

 

【用語解説】まずは「ミモレ」を知ろう。

出典:ピンクポロシャツとギンガムスカートでレトロに決める!【“ピンク&グリーン”ガールの着まわし7days-MONDAY】

「ミ・モレ」丈の「ミ・モレ」とは、フランス語で、「ミ」が半分、「モレ」がふくらはぎを意味し、ふくらはぎ中央の丈のことをさします。ひざが隠れる丈のスカートのことをさす、「ミ・モレ スカート」が耳なじみがあるのでは?

 

【歴史】1920年代、新しい時代の女性らしさの象徴だった

出典:アクティブなスニーカーとタイトスカートは相性良し!【FUDGE 8月号連動企画-夏のプレッピースタイルをはじめよう-No.015】

特にスカートを中心に歴史を振り返ってみると、20世紀の初め頃までは、ヨーロッパを中心に、女性が着用するスカートの丈は足首を覆うほどであることが当たり前でした。1920年代に入り、ココ・シャネルほか多くのデザイナーたちが、女性のふるまいや装いの自由を謳って、短い丈のスカートを打ち出したのをきっかけに、スケートの丈は必ずしもロング丈ではなくてもいいという考え方がじょじょに広まっていくまで、女性の衣服といえば、脚がのぞかないロング丈のスカートだったのです。

とはいえ、女性の装いの自由を追い求め、スカートの丈を短くすることに意欲的だったココ・シャネルも、「膝頭は美しいとは言えないため、のぞかせるべきではない」とい考えていたようで、主にひざが隠れ、それでいて長すぎないふくらはぎ丈(通称シャネル・レングス)のスカートを多くデザインしていました。「ミ・モレ」という言葉じたいが広く使われるようになったのは1970年代に入ってからですが、それ以前、ココ・シャネルの時代にすでに、「ミ・モレ」丈は、新しい時代らしさ、快活さの象徴として、広く認知されていたのですね。

 

【雑学】ブレイク・ライブリーに学ぶ、「ミ・モレ」丈のスカートスタイル

海外ドラマ『ゴシップガール』のセリーナ役で知られる、ブレイク・ライブリーの「ミ・モレ」丈スカートルックをご紹介。これは2018年のパリでのショッピング中の一コマ。とはいえ、柄×柄が当時以上に浸透した今、彼女の着こなしは古めかしく映ることはなく、むしろじゅうぶんに参考になりそうです。

この時、彼女が着ていたのは、《ディオール》の柄スカート。インパクトのあるオリエンタルな柄に、《マイケル・コース》のシャツをインして柄を重ね、こっくりとしたコーディネートを作っていました。これがデニムだったり、シャツのすそをスカートにインせず出していたのなら、ストリート感やカジュアル感が際立っていたかもしれません。でも、「ミ・モレ」丈のスカートにシャツをインして襟を正し、シャイニーなスカーフとスタッズブーツというレディな小物をオンすることで、柄の重なりがドレス感を演出。パリの街並みにしっくりとくるようなクラシック感あふれる着こなしを完成させていました。

 

 

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

 

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

 

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