FASHION

出典:コーデュロイの素材感で温もりのあるカジュアルコーデに【“アウトドア”ガールの着まわし31days】

 

連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。第23回目は「コーデュロイ」について。どこで生まれ、どのようにして世界じゅうに広まっていったか、その歴史をひも解きます。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

 

【用語解説】

まずは「コーデュロイ」を知ろう。


出典:大人のダウンジャケットは色選びが大切!【“アウトドア”ガールの着まわし7days-WEDNESDAY】

 

「コーデュロイ」とは、毛羽(けば)が縦方向に畝(うね)になった綿横ビロード織りしたパイル織物のことをさします。生地をパイル織りにしてからカッティングし、それを水でもみ込んで畝(うね)を立ち上がらせ、ローラーで焼いて光沢を出したら完成です。多くは綿製ですが、レーヨン製のものもあり、無地もあればプリントものもあるようです。畝の幅はいろいろで、太いものは鬼コール、細いものは細コール、中間の物は中コール、太畝と細畝を組み合わせたものは親子コールと呼ばれています。丈夫で保温性に富んでおり、そのため秋冬の衣類に多く用いられます。

 

【歴史】

「コーデュロイ」はそもそも王室で採用されていたという由緒正しいルーツを持つ。

出典:いつものコーデにプラスするだけで秋の空気が漂うコーデュロイアイテムをチェック!

 

今はカジュアルなアイテムに使われるイメージがある「コーデュロイ」ですが、その名はフランス語に由来すると言われ、名付けたのはなんとフランスの王、ルイ14世だったというエレガントなエピソードを持っています。18世紀初頭に自身に献上されたこの生地を気に入ったルイ14世が、宮廷の専属庭師に作業着として着用させ、そのときにこの生地を“コール・デュ・ロワ(corde du roi/王の畝・または綱、王のお仕着せといった意味)”と呼んだのが、「コーデュロイ」と呼ばれるようになったゆえんだと言われています。その後、18世紀中頃に始まったイギリスの産業革命で大量生産されるようになって一般に広まり、当初はワークウエアの素材として使われるようになりました。

 

【雑学】

「コーデュロイ」をデイリーでおしゃれなアイテムとして広めるきっかけを作ったのはアイビーリーガーたち

 

1950年代に入るとハーバード大学やイエール大学などのアイビーリーガーに「コーデュロイ」を使ったジャケットやパンツが愛用されるようになりました。彼らのファッションはアメリカ国内で多くの人の羨望の的であり、トレンドになりやすかったのですが、それは「コーデュロイ」を使ったアイテムにおいても同様でした。アイビーリーガーたちがコーデュロイアイテムを着用したことで、コーデュロイ=おしゃれと認知されるようになり、アメリカ国内はもとより海外にまでその存在が広まっていくことになったのです。

その当時の様子はダスティン・ホフマンがアイビーリーガーを演じた映画『卒業』や、アイビールックを崩した着こなしがうまいウッディ・アレンが主演する映画『アニーホール』などで見ることができるので、ぜひチェックしてみてください。

 

日本へは1960年代頃に「アイビールック」「アメリカンカジュアルスタイル」の定番として紹介され、カジュアルの定番として定着、その人気はいまだに変わることはありません。

 

 

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

 

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

 

 

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