FASHION
モデル・女優・歌手としてマルチに活躍してきたジェーン・バーキン。彼女が出演した映画やアルバムを辿れば、これまでの人生や生き方が見えてくる。この機会に、一緒に振り返ってみよう。
Index
- 1 1965 映画『ナック』
- 2 1968 映画『スローガン』
- 3 1969 アルバム『ジュテーム ジェーン&セルジュ』
- 4 1975 映画『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』
- 5 1981 映画『放蕩娘』
- 6 1983 アルバム『バビロンの妖精』
- 7 1984 映画『ラ・ピエート』
- 8 1985 映画『生意気シャルロット』
- 9 1990 アルバム『いつわりの愛』
- 10 2007 映画『Boxes』
- 11 2008 アルバム『冬の子供たち』
- 12 2017 アルバム『シンフォニック・バーキン&ゲンズブール』
- 13 2020 アルバム『Oh! Pardon tu dormais…』
- 14 2023 映画『ジェーンとシャルロット』
1965 映画『ナック』
カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。ジェーンの初めての映画出演作品で、端役だけどしっかり存在感を放っている。映画の音楽を担当していたのが作曲家のジョン・バリー。この出会いをきっかけにジェーンは18歳で結婚。その後、第一子、ケイトを出産します。※現在、日本にてDVDの発売はありません
1968 映画『スローガン』
気鋭のCM監督セルジュと、魅惑の美女エヴリンとのラブロマンスを描いた映画。ジェーンにとって“運命の男性”といっても過言ではない、セルジュ・ゲンズブールとの出会いのきっかけとなった作品。その後、事実婚としてセルジュとの関係は進み、第二子、シャルロット・ゲンズブールを授かります。※現在、日本にてDVDの発売はありません
1969 アルバム『ジュテーム ジェーン&セルジュ』
ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールによる1stアルバム。この中の1曲『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』が、官能的であったことからスキャンダルとなり、世界的に大ヒット。セルジュの創作意欲とジェーンの繊細な歌声が見事にマッチングした名作アルバム。
1975 映画『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』
同楽曲をモチーフに映画化された作品。脚本、作曲、監督はセルジュ、主演はジェーン。当時は大スキャンダルになったけれど、今では伝説的カップルによる最高の芸術作品と評価されている。監督:セルジュ・ゲンズブール(1975→2019/フランス『) ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』好評配信中(セテラ・インターナショナル)
1981 映画『放蕩娘』
父親への愛情問題を抱えた30歳女性の物語。ジェーンはこの作品でシリアスな役を演じ、これまでのセルジュ色ではない魅力を放つ。後に「私のキャリアの転機となった記念すべき作品」と語っています。ちなみに、セルジュと別れた後、この作品への出演を機に映画監督であるジャック・ドワイヨンと恋に落ちる。1982年には三女のルーを出産している。
1983 アルバム『バビロンの妖精』
ジェーンとセルジュが私生活で別れてから初のアルバム。作詞、作曲のほとんどがセルジュで、恋愛の楽しい思い出や愛する人と別れる苦しみなどを赤裸々に表現。1984年には、アカデミー・シャルル・クロ・レコード大賞を受賞。ジェーン史上、最高のアルバムと評価する人も多い。
1984 映画『ラ・ピエート』
ジャック・ドワイヨン監督の映画。ジェーンは当時37歳。トレードマークだった長い髪を切り撮影に挑みます。ジャックの作品に出演するうちに、演技派の女優として改めて脚光を浴びるように。様々な有名監督からオファーが来るようになっていきます。※現在、日本にてDVDの発売はありません
1985 映画『生意気シャルロット』
思春期を迎えた13歳の少女の揺れ動く感情を、美しい映像とともに描いたフランスの青春映画。主演は、セルジュとジェーンの娘であるシャルロット・ゲンズブール。ちなみに、8月25日(金)からHDリマスター版、Blu-rayが発売しているので、この機にぜひ鑑賞してみては? 監督:クロード・ミレール(1985/フランス『) なまいきシャルロット』HDリマスター版 Blu-ray ¥5280/gnome(ノーム)
1990 アルバム『いつわりの愛』
別れてからも特別な関係であり続けたジェーンとセルジュ。2人の最後の作品かつ、セルジュの遺作であるアルバム。作詞や作曲のみならず、ジャケットのデザインもセルジュが手掛けている。
2007 映画『Boxes』
ジェーン自らが脚本、監督をつとめた映画。才能あふれる3人の男性、それぞれと授かった3人の子供との記録や最後の恋愛(作家のオリビエ・ロランとの)で経験した50代の女性の悩み、母親としての葛藤などを描いた自伝的な作品。※現在、日本でのDVDの販売はありません
2008 アルバム『冬の子供たち』
ジェーンが全ての作詞を手掛けたアルバム。その中の1曲『アウン・サン・スー・チー』だけが英語で歌われているのは、人権運動家としての彼女を支援するためにも、多くの人に聴いて貰いたかっただとか。また、この頃からコンサート活動に力を入れるようになります。※現在、日本にてCDの発売はありません
2017 アルバム『シンフォニック・バーキン&ゲンズブール』
セルジュは生前「いつかオーケストラとジェーンの声を合わせたい」と言っていたそう。それがこの作品で叶います。編曲&ピアニストとして、日本人の中島ノブユキが参加。
2020 アルバム『Oh! Pardon tu dormais…』
『冬の子供たち』から12年ぶりとなるアルバム。私生活や娘ケイト・バリーの死などを語るパーソナルな作品。ジェーン自身が全曲の作詞・作曲を手掛けている。好評配信中(ユニバーサル ミュージック カスタマー・サービスセンター)
2023 映画『ジェーンとシャルロット』
シャルロットの監督デビュー作品。ジェーンがこれまで誰にも語ることのなかった娘たちへの想い、苦悩や後悔、長女ケイトを失って以降の深い哀しみ等を紡ぎ出した貴重なドキュメンタリー。母と娘の真実の姿が、感動的に綴られています。《アニエスべー》からは、コラボレーションTシャツも登場。監督:シャルロット・ゲンズブール(2021/フランス)『ジェーンとシャルロット』ヒューマントラストシネマ有楽町/渋谷シネクイント 他にて全国縦断ロードショー(ReallyLikeFilms)
© 2021 NOLITA CINEMA DEADLY VALENTINE PUBLISHING /ReallyLikeFilms
photograph_Tamura Masahiro〈FREAKS〉
styling_Kitagawa Saori
edit_Chikazawa Yui〈KIP Inc.〉
design_Kawai Hiroyasu〈VIA BO, RINK〉
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