FASHION
おしゃれな人ほどサラリと自然に取り入れているタイムレスな名品。いつの時代も色褪せず、長く支持を獲得しているアイテムには歴史あり、こだわりあり、知るほどに愛着が湧くストーリーがあるというもの。これからホンモノを知りたい、ファッション大好きなFUDGENAたちがFUDGEらしく自分らしく着るためのトリセツと、その魅力を改めて学びます。
今回はFUDGE誌面で大活躍のスタイリスト、シンプルかつメンズライクなスタイルが得意な北川沙央里さんにプロの視点からアドバイスをもらいました!
Index
- 1 最強のボーダートップス、セントジェームスの「ウェッソン」と「ナヴァル」をリサーチ。
- 2 ■モデル1.「ウェッソン」
- 3 ■モデル2.「ナヴァル」
- 4 協力してくれたFUDGENAはこの2人!
- 5 甘めさん代表 RANちゃん(156㎝)と古着大好き女子 桜子ちゃん(163㎝)
- 6 まずは、サイズ選びのコツ
- 7 スタイリストの北川さんが、RANさんと桜子さんに似合うボーダートップスをセレクト!
- 8 ☞ナヴァル、白/コバルトブルー、サイズ:T4
- 9 あえてオーバーサイズをチョイスすると、着膨れせず今っぽいシルエットに!
- 10 ☞ウェッソン、マリン/赤、サイズ:T1
- 11 体にフィットするコンパクトなシルエットで洗練した女性らしさを引き立てる
- 12 ほどよい甘さでパリジェンヌ風。ボーダーをガーリーに装う
- 13 ひと匙のフェミニンで垢抜ける! ハンサムなボーダースタイル
- 14 秋に似合う。シック&こなれモノトーン
最強のボーダートップス、セントジェームスの「ウェッソン」と「ナヴァル」をリサーチ。
セントジェームスの「ウェッソン」と「ナヴァル」は、昔からずっと変わらずFUDGE誌面で登場頻度の高いアイテム。いつの時代もなぜファッジガールに欠かせないのかを、解説いたします!
■モデル1.「ウェッソン」
名品ポイント1. 色の展開が多い
セントジェームスの代名詞であるウェッソンは定番カラーに加えて、毎年変わるシーズンカラーの豊富なカラーバリエーションが魅力です。スタイリングに差し色を投入したいときにもやり過ぎ感がなく、ほどよい主張がFUDGEにぴったり。トレンドカラーを気軽に挑戦できて、おすすめです。
名品ポイント2. パリジェンヌっぽさが叶う
セントジェームスはフランス北部のノルマンディー地方で生まれ、フレンチカジュアルを象徴するブランドのひとつ。ウェッソンのシンプルなデザインは、FUDGEらしいベーシックなスタイルとマッチ! パリジェンヌっぽいスタイリングを組みたいときや、デニム企画でリースすることが多いです。
■モデル2.「ナヴァル」
名品ポイント1. 無地の胸元ですっきり見え
無地の胸元の効果で、顔映りが良い! 小柄な人や体に厚みがある人は、この余白があった方が顔まわりをすっきりとした印象に仕上げてくれますよ。
名品ポイント2. 使い勝手抜群な薄手の生地
「ナヴァル」は「ウェッソン」より糸の番手が細く、やや薄手。どんなボトムスとも合わせやすく、スウェットもいけます。「ウェッソン」は肉厚の生地が持ち味でもありますが、ボトムスは引き算し、薄手素材でバランスを取って。どちらも上質なコットン100%で着心地の良さと丈夫な作りが魅力、着ていくうちに段々と風合いが出て体に馴染んでいくのも味わいです。
協力してくれたFUDGENAはこの2人!
甘めさん代表 RANちゃん(156㎝)と古着大好き女子 桜子ちゃん(163㎝)
セントジェームスのボーダーアイテム初挑戦の二人。着てみたい! という憧れはあったものの、自分に似合うかわからなくてハードルが高く感じていたそう。RANさんは「ボーダー柄は好きだったんですけど、膨張して見える気がして最近は避けるように。腕まわりがコンプレックスなこともあり普段はレイヤードスタイルが多く、シンプルな着こなしだと目立ちそうで抵抗がありました」と体型との相性が気がかり。
桜子さんは「大人が似合うアイテムというイメージがあり、もう少し年を重ねたらデニムに合わせて着たいなと思っていました。あとボックスシルエットなので、自分が着るとカカシみたいになりそうで、そうならないサイズ選びを知りたい!」とFUDGE世代の着こなしを学びたいところ。
まずは、サイズ選びのコツ
セントジェームスのボーダートップスはユニセックス仕様で、サイズはTで表示されるフランスの基準。T0・T1・T3・T4・T5・T6の全6サイズで展開されています。一般的には、ほどよくゆったりと着られるT3(日本のサイズのレディースS~Mにあたる)を選ぶ人が多いそう。インナーにシャツをアクセントに効かせた重ね着もしやすいサイズ感です。T5(メンズのM)、T6(メンズのL)でオーバーサイズに着るのも人気があり、トレンド感が高まります。
「ウェッソン」と「ナヴァル」では、よく見るとディテールで違いがたくさん!
ボーダーのピッチの幅や数が異なり、「ウェッソン」のボーダーの方が細い&本数も多くなっています。シルエットにも違いがあり、「ナヴァル」は肩がTラインのリラクシングな雰囲気で、着丈を長めにデザイン。「ウェッソン」の方が実は身幅が気持ち広いのですが、ドロップショルダーの視覚効果でコンパクトに見えます。
洗濯による縮みは洗い方や着用回数にもよりますが、「ウェッソン」は着丈・袖丈ともに縦に2cm前後縮む傾向にあり、「ナヴァル」は着丈・袖丈ともに縦に3~4cm前後縮む傾向。この縮みも考慮したサイズ選びがポイントです!
スタイリストの北川さんが、RANさんと桜子さんに似合うボーダートップスをセレクト!
☞ナヴァル、白/コバルトブルー、サイズ:T4
あえてオーバーサイズをチョイスすると、着膨れせず今っぽいシルエットに!
服の中でちょっと体が踊るサイズ感は着やせ効果があり、ボディラインを上手にカバー。バストがある人は、首元に白があると抜け感が演出できます。サイドにスリットが入っていて、アウトで着てもサマになるちょいロング丈が今っぽい!
☞ウェッソン、マリン/赤、サイズ:T1
体にフィットするコンパクトなシルエットで洗練した女性らしさを引き立てる
ジャストサイズですっきりとした着こなしがベストマッチ。ウェッソンは元々腕の長い人だと八分袖くらいの丈感で、ジャストサイズだと手首がしっかり見え女性らしさがアップします。思い切ったカラーでも面積がコンパクトなので強すぎません。
ふたりにぴったりなセントジェームスのボーダートップスを主役に、ファッジガールらしいコーディネートを北川さんが提案。北川さん自身のセルフコーディネートも見せてくれました!
ほどよい甘さでパリジェンヌ風。ボーダーをガーリーに装う
RANさんのスタイリングのテーマはパリシック。パリジェンヌらしいバランスのうまさと女性らしさが、こなれていて最高におしゃれ! ベースとなるナヴァルは白/コバルトブルー以外の定番色(黒とネイビー)でもOK。首元が無地であることによってスカーフとの相性が良く、ロングヘアも軽やかに見せてくれます。デニムなら濃いめ、テーパードパンツのようなシルエットがおすすめです。そこに真っ白のバレエシューズを合わせ、足首を見せるとあっという間に華奢な印象へ。RANさんは「体型のことがまったく気にならない!」と、ボーダーアイテムへの苦手意識を払拭!
ひと匙のフェミニンで垢抜ける! ハンサムなボーダースタイル
背が高く、かっこよさもある桜子さんにはボーイッシュなコーディネートを。ジャストサイズのウェッソンを選んだので、ボトムスはワイドパンツを選びバランスにメリハリを出します。ちょっと薄手の素材で軽やかさを狙ったのもポイントです。ウエストはベルトでキュッとマークして、全体的にはハンサムではあるけど女性ならではのバランスを演出。そして黒の革靴でフィニッシュして、ピリッと引き締めます。普段は着ない色、サイズ感だったという桜子さんは「可愛くて、こういうスタイリングもアリなんだと発見できました!」と新しいおしゃれに目覚めるきっかけに。
秋に似合う。シック&こなれモノトーン
北川さんは黒/白のウェッソン、T6をチョイス。黒のハーフパンツ、白のレースアップシューズ、黒のミニバッグを合わせたフレンチカジュアルが素敵!プロのおしゃれテクは?「大きいサイズのウェッソンが着てみたくて、スタイリングを考えました。フレアデニムを合わせるのも可愛いかと思ったけど、ショートパンツ&革靴の組み合わせは秋ならではのおしゃれの楽しみ方。モノトーンコーデなので、重くならないように素足で抜け感を出します」
それぞれの良さが光る、セントジェームスのエターナルな名品「ウェッソン」と「ナヴァル」。サイズや色選びでさまざまな可能性が広がっていて、必ず自分にぴったりの一枚を見つけられるはず。オールシーズンで活躍してくれるアイテムだけど、まずは今秋のおしゃれからスタート。ぜひ3人のコーディネートを参考にしてみてください!
photograph:Watanabe Kenta
styling:Kitagawa Saori
model:RAN,SAKURAKO
design:Inoue Kentaro〈CIRCLEGRAPH〉
text:Yokomizo Momoko
edit:Matsukawa Asuka
お問い合わせ先:セント ジェームス 代官山店
TEL:03-3464-7123
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