FASHION
FUDGEお馴染みの着こなしやアイテムを“ディグる(深掘りする)”新連載【FUDGE dig.】。数ある冬アウターの中から、狩猟や軍用として生まれた背景がある「バルマカーンコート」が5回目のテーマ。

今回は「コートのお手入れ方法」にフォーカス。冬の主役アイテムであり、長く愛用したいコートだからこそ、お手入れが肝心。難しいことはしなくても、少し手間をかけてあげることでお気に入りのコートを来年も再来年も、大切に着ることができます。
フェアアイルニットのお手入れに続き、今回もクリーニングブランド〈LIVRER(リブレ)〉を運営する「洗濯ブラザーズ」に、日頃から簡単に取り入れられるケアやコツを教えてもらいました。
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Index
着用したその日のうちにやっておくべき5つのケア
Tips1 :帰宅後は、太めのハンガーに吊るす
ー hang on the hanger ー

まず気をつけて選びたいのが、コートを吊るすハンガー。細いハンガーの場合、肩の部分が型崩れしてしまうため、太いハンガーを選ぶのが理想です。シルエットを美しくキープするためにも、コートの肩幅に合ったものを選びましょう。
Tips2:ブラッシングで状態を整える
ー brushing ー

着用後はブラッシングを行うのが重要。ホコリを取るのはもちろん毛並みが整うため、つや感がアップ。さらには毛玉予防としても役立ちます。
正しいブラッシング方法
①毛の流れに逆らってブラッシングし、繊維の奥の汚れやホコリをかき出す。
②毛の流れに沿ってブラッシングし、汚れを払い落とす。
ブラシ選びのポイント
コートの素材によってブラシを使い分けましょう。ウールやツイードなど、織り目の細かい素材には、硬い毛のものを。カシミヤなどデリケートな素材には柔らかい毛のブラシがおすすめ。
Tips3:においが気になる場合は、衣類スチーマーを活用
ー freshen up clothes ー

ホリデーシーズンや年末年始などの時期は、飲食店やたばこなど、嫌なにおいがコートについてしまうこともしばしば。手軽なケアとしてファブリックミストを使うのはもちろん、スチームを当てるのがおすすめです。衣類とスチーマーの距離をとりつつ、コートの表側全体にムラなくスチームを当ててください。また、特に汗や皮脂がつきやすい内側も見逃さずに当てましょう。
スチームを当てることでにおいを除去するだけでなく、シワの改善にも。また、水を通さない素材や革製品、ゴアテックスなどの素材への使用は避けてください。
Tips:毛玉を取る
ー de-pill clothes ー

特にウール素材のコートは毛玉ケアを行いましょう。バッグが触れる箇所や袖裏など、コートが擦れる部分は重点的にブラッシング。すでにできてしまった毛玉は、ハサミや毛玉ブラシ、ファブリックシェーバーなどで速やかに取り除くこと。放置していると、さらに毛玉ができやすくなってしまいます。
Tips5:風通しのいい場所で乾燥後、クローゼットにしまう
ー put away after drying ー

着用後のコートは汗や外気などの水分を含んでいるため、すぐにクローゼットへしまうのは避けましょう。湿気を含んだままだと、カビの繁殖につながる可能性も。十分に湿度の低い環境で4~5時間程度陰干しをして、湿気を飛ばしてからしまうのがベスト。
着用シーズンが終わったら……
ー storage method ー

シーズンオフに入ったら、速やかにクリーニングへ出しましょう。汚れが付着した状態で保管すると、衣類の変色、虫食い、カビの原因にもなります。また、クリーニングから戻ってきた衣類のビニールカバーは必ず外しておくようにしましょう。
自宅で長期保管をする場合のコツ
クローゼット内の湿気対策を万全に!今回指南いただいているクリーニングブランド〈リブレ〉でも、コートのカビ問題で来店する方が多いそう。クローゼットに詰め込みすぎると湿気がたまりやすくなってしまうため、衣類同士を適度に離し、空間に余裕のある状態で保管してください。直射日光の当たる場所も避けましょう。また、ホコリなどから衣類を守る通気性のいいカバーをかけておくのも◎。
防虫剤や除湿剤の使い方の正解は?
防虫剤はメーカーの異なるものを多数使うことを避け、1種類に絞りましょう。防虫成分は空気よりも重く、上から下方向へ広がるため、なるべく衣類よりも高い位置へ。湿気は下に溜まりやすいため、除湿剤は低い位置へ置いてください。

コートをより美しく保つために持っておきたい、おすすめのお手入れグッズを厳選!
【ハンガー】
cosine

北海道旭川にある家具メーカー《コサイン》が手がける「レポーレ ハンガー」。しなやかなカーブとしっかり厚みのあるデザインで、コートの形をキープし、美しいラインを保ってくれる。上質なウォールナットの無垢材を使用したなめらかな木肌も魅力的。使い込むほどに輝き、味わい深い表情が楽しめる。
「lepore ハンガー」¥13200/cosine(コサイン旭川本店)
LIVRER

《リブレ》の「バルミー(まろやか)ハンガー」は、その名の通り、丸みのあるフォルムが印象的。そのため肩にハンガー跡がつかず、型崩れを防いでくれる。可愛らしい見た目はもちろん、機能性も申し分なし。
「バルミー(まろやか)ハンガー」¥2420/LIVRER(リブレ)
【洋服ブラシ】
G.B.KENT

最高級の豚毛を使用した「CS7A」は、英国王室御用達の老舗高級ブラシ&コームメーカー《ジービーケント》のベストセラーモデル。洋服を美しく保つのはもちろん、静電気を抑制し、汚れなどの再付着を防止する効果も。長めのブラシを採用しているため生地への刺激も少なく、すべての洋服に使用でき、1本持っておくと重宝する。
「CS7A」¥11880/G.B.KENT(オックスフォードタイム)
LABOUR AND WAIT

ロンドンの雑貨店《レイバー・アンド・ウエイト》で注目したのは、カシミヤ素材専用の洋服ブラシ。それぞれ硬さの違った、白黒2色の豚毛が特徴。デリケートなカシミヤ素材の塵やホコリを優しく取り除いてくれる。オイル仕上げの梨材を使用した、スタイリッシュなデザインも魅力。
「CASHMERE BRUSH」¥7150/LABOUR AND WAIT(レイバー・アンド・ウエイト・トウキョウ)
LIVRER YOKOHAMA

クリーニング店〈リブレヨコハマ〉がオリジナルで開発した、豚毛の洋服ブラシ。コートはもちろん、ウールのニットやカシミヤのストールにも使用可能。独自の角度でカットされた毛先は、できてしまった毛玉のケアができるよう設計された優れもの。
「リブレヨコハマ オリジナル クロスブラシ」¥4400/LIVRER YOKOHAMA(リブレ)
【衣類スチーマー】
SteamOne

《スチームワン》は多くのアパレルブランドからも信頼を得ている、フランス発の衣類スチーマーブランド。「KARL XL」は連続噴射されるパワフルなスチームが特徴的。さらに2WAY仕様のため、ハンガーにかけた衣類だけでなく、アイロン台を用いてスチームアイロンのように使うことができる。高温のスチームプレートは、なんと99%以上の除菌効果を発揮する。
「KARL XL」¥24200/SteamOne(DMM.make PRODUCTS)
【毛玉クリーナー】
STEAMERY

毛玉を効率的に取り除く《スチーマリー》のファブリックシェーバー。6枚の精密なカミソリ刃と強力なモーターに加え、直径5cmのシェービング幅が、糸くずや毛玉を優しく除去。カシミヤ、メリノ、アルパカなどのデリケートな素材にも使えるのも嬉しいポイント。カットした毛玉は球状にまとめられるため、使用後のお手入れも簡単。スタイリッシュなデザインはインテリアとしても美しく溶け込む。
「ファブリック・シェーバー」¥7700/STEAMERY(ザ・コンランショップ)
【ファブリックミスト】
hinok

健康な未来を思うライフエチケットブランド《ヒノック》の「The Spray」。樹齢30年の済州(チェジュ)ヒノキを2時間蒸留しできた、アルコール不使用の100%ヒノキ原液のスプレー。天然の消臭効果はもちろん、ヒノキの清涼な香りでリフレッシュできる。フランスイブビーガン認証済州プラントで厳しい工程を経て製造されており、地球にも配慮したアイテム。
「The Spray」450mlセット ¥5170/hinok(サンスマイル)
LIVRER

《リブレ》の「ファブリック フレグランス スプレー」に、冬季限定のフィグの香りがラインナップ。みずみずしい透明感と熟したイチジクの濃密な甘さと木の温もりが感じられる、冬にぴったりのセンシュアルな香り。ひと吹きでシワやにおいをケアできるうえ、心地いい香りに癒される。
「ファブリック フレグランス スプレー フィグ」¥2200/LIVRER(リブレ)
【防虫剤】
REDECKER

ドイツを拠点に、生活用品を提案する老舗メーカーの《レデッカー》。良質の天然素材レッドシダーを使った、ノンケミカルの防虫剤は、化学薬品に敏感な人も安心。レッドシダーは天然防虫成分であるシドロルを多く含んでいるため、虫を寄せつけない優秀アイテム。ハンガーのように手軽にクローゼットにかけられる実用的なデザイン。
「天然防虫剤」¥2420/REDECKER(ロスト アンド ファウンド)
\アドバイスをくれたのはこの方々!/

洗濯ブラザーズ
毎日の洗濯を楽しく、ハッピーにするために活動するプロ集団。富ヶ谷・三宿・横浜の3エリアでクリーニング店〈LIVRER(リブレ)〉を運営。“脱ドライクリーニング”を掲げ、国内外の有名アーティスト衣装ケアで培ったノウハウを日々の暮らしへとシェアしている。初の著書『間違いだらけの洗濯術』は9万部を突破。オリジナル洗剤やケアアイテムも人気を集めています。
Instagram: @sentaku_brothers
LIVRER 公式サイト:https://livrer.co.jp/
SHOPLIST
オックスフォードタイム tel:042-705-9515
コサイン旭川本店 tel:0166-47-0123
サンスマイル tel:03-3505-4430
ザ・コンランショップ https://www.conranshop.jp/
DMM.make PRODUCTS https://distribution.dmm.com/steam-one/
レイバー・アンド・ウエイト・トウキョウ tel:03-6804-6448
ロスト アンド ファウンド https://lost-found-store.jp/
illustration_Sakai Maori
edit & text_Ono Ayaka
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