FASHION
FUDGEお馴染みの着こなしやアイテムを“ディグる(深掘りする)”新連載【FUDGE dig.】。
第4回のテーマは、スコットランド・フェア島発祥の幾何学模様「フェアアイルニット」。
冬のワードローブに欠かせないこのアイテムを、長く愛用するために大切なのが“お手入れ”です。
繊細な柄や編み模様を美しく保つには、ちょっとしたコツが必要。
でも、いざ自分で洗おうと思うと「やり方がよくわからない……」という人も多いのでは?

そこで今回は、クリーニングブランド〈LIVRER(リブレ)〉を運営する「洗濯ブラザーズ」に、フェアアイルニットにも応用できる“ニット洗濯の基本”を教わりました。次回は「日頃のお手入れ編」も公開予定なので、あわせてチェックしてみて。
Index
ニットの正しい洗濯方法は?

STEP1:柄を守るために、まずは裏返し!

フェアアイルニットの大きな魅力である、繊細な柄や編み模様。洗うときは必ず裏返しにして、摩擦や引っかかりから模様を守りましょう。
STEP2:やさしく“手洗い”が基本。押し洗いで汚れをオフ

デリケートな糸を使用されることが多いフェアアイルニットは、手洗いが基本。洗剤は中性のデリケート洗剤を使い、柔軟剤は控えめに。ぬるま湯の中でやさしく押し洗い。こすったり絞ったりはNG!
STEP3:平干しネットで、形をキープしながら乾かす

洗い終わったらタオルで軽く水気を取り、「平干しネット」で自然乾燥。風通しのよい場所で乾かし、乾燥機の使用は避けてください。型崩れ防止にも、平干しがいちばんの近道。もし、平干しネットがない場合は、衣類を2つ折りにして、物干し竿にかけて干す“竿干し”を試してみて。
STEP4:途中で形を整えて、シルエットキープ!

乾燥の途中で一度、形をチェック。袖や裾のラインを手で軽く整えるだけで、仕上がりがぐんときれいになります。お気に入りのニットこそ、こういった細部まで丁寧に気にかけると美しいシルエットがキープできるのです。
STEP5:スチームアイロンで、ふんわり仕上げ

完全に乾いたら、仕上げにスチームアイロンを少し離してあてます。繊維がふっくらと蘇り、編み模様がいきいきと見えるはず。熱を当てすぎず、あくまでスチームの蒸気で仕上げるのがコツです。
プロも愛用! 洗濯上手になれるおすすめアイテムをチェック

01.Silk Wool Detergent(シルク&ウール ディタージェント)

シルク・ウール・カシミヤなどの獣毛繊維に特化したデリケート用洗剤。国内外のトップアーティストからも信頼を集め、衣装のメンテナンスを手がけるクリーニングブランド〈LIVRER(リブレ)〉が開発を担当。汗や皮脂などの見えにくい汚れまでしっかりと落とすのに加え、スクワランオイルを配合しているので、洗うたびに上質な風合いに仕上げてくれるのが魅力。色移りや縮みを防ぎ、大切な一着をやさしく守ってくれるので、フェアアイルニットのお手入れにもぴったり。香りのバリエーションが豊富なのも嬉しいポイント。
Silk Wool Detergent(LIVRER)/リブレ(LIVRER)¥4400
02.LaundryNet 360° LARGE(ランドリーネット スリーシックスティ ラージ )

クロロプレン素材に独自の「ハニカム構造」を採用したプロ仕様の洗濯ネット。衣類同士の摩擦を大幅に軽減してくれるだけでなく、毛玉や生地の劣化、型崩れを最小限に抑えてくれる優れもの。フェアアイルニットはもちろん、カシミヤやフリンジ付きストール、ボタン・ジッパー付き衣類など、これまで“洗えない”と思っていた繊細な素材にも安心。
LaundryNet 360° LARGE /リブレ(LIVRER) ¥16500
長く愛したくなるフェアアイルニットならこちら!
丁寧に手をかけるほどに、愛着が深まるフェアアイルニット。この冬もその先も、ずっと寄り添いたくなるとっておきの品々をご紹介。

01_ブラックにアイボリーの幾何学模様が映える《イキ》の一枚は、ドライな質感のウールを採用。黒ならほっこりしすぎず、どんなスタイルにも取り入れやすくていいね。セーター¥24200/iki(バウエンズ)、02_チャコールグレーにホワイトの編み模様が落ち着いた印象を与える《アイランド タイド》のニット。スコットランドの伝統技法をベースにしたフェアアイル柄はクラシックながらも現代の装いに溶け込む柔らかさが魅力。セーター¥26400/ISLAND TIDES(セムインターナショナル)、03_100%メリノウールを使用した一着は、英国生まれの正統派ニットブランド《ペレグリン》のもの。ふっくらとした編み地と鮮やかな赤色は、コートの下から覗かせても存在感抜群。セーター¥34300/PEREGRINE(真下商事)、04_100年以上の歴史を誇るスコットランドの老舗《ジョン タロック》。上質なウールで丁寧に編み上げたフェアアイル柄は、伝統の重みと品の良さを感じさせる逸品。セーター¥31900/JOHN TULLOCH(ビューカリック&フロリック)、05_日本のニットメーカー《バトナー》によるフェアアイルニットは、ふっくらとした編み地と繊細な色合いが魅力。上質なウールを惜しみなく使い、素材そのものの柔らかさと艶を引き出している。セーター¥39600/BATONER(バトナー)
\アドバイスをくれたのはこの方々!/

洗濯ブラザーズ
毎日の洗濯を楽しく、ハッピーにするために活動するプロ集団。富ヶ谷・三宿・横浜の3エリアでクリーニング店〈LIVRER(リブレ)〉を運営。“脱ドライクリーニング”を掲げ、国内外の有名アーティスト衣装ケアで培ったノウハウを日々の暮らしへとシェアしている。初の著書『間違いだらけの洗濯術』は9万部を突破。オリジナル洗剤やケアアイテムも人気を集めています。
Instagram: @sentaku_brothers
LIVRER 公式サイト:https://livrer.co.jp/
SHOPLIST
・バウエンズ tel:03-5465-0447
・セムインターナショナル https://www.sehminternational.jp
・真下商事 tel:03-6412-7081
・ビューカリック&フロリック tel:03-5794-3553
・バトナー tel:03-6434-7007
illustration_Eri Mizube
photograph(item)_Kojima Yohei
Styling(item)_Kiyomiya mio
edit & text_Yanase Rei
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