FASHION
FUDGEお馴染みの着こなしやアイテムを”ディグる(深掘りする)”新たな特集連載【FUDGE dig.】がスタート!読者に人気のデニムスタイルの中から、初回のテーマは「デニムオンデニム」。同じようなスタイルになりがちで、やや上級者なイメージもありますが、コツを掴めばいろんなコーディネートで楽しめます。
「デニムオンデニム」のスタイルに欠かせないアイテムといえばデニムジャケット。そんなデニムジャケットのほとんどが、《リーバイス®》の「1st」「2nd」「3rd」と呼ばれる名作モデルを範にして、デザインのリソースにしていることをご存知でしょうか?いわば現代のデニムジャケットの原点と言える、3つのモデルの歴史背景やデザインを紐解きながらその魅力を深掘りしていきます。
さらに、デザインやシルエットがそれぞれ異なる3タイプに合わせてFUDGE FRIENDのうさみが着こなしにチャレンジ!奥が深いデニムジャケットの世界を知ることで、もっとおしゃれが楽しくなるはず。
◼︎[1stモデル(506XX)]
労働着ならではのミニマルなデザインが魅力の王道デニムジャケット。
LEVI’S® VINTAGE CLOTHING 1936 TYPEⅠ トラッカージャケット ORGANIC ¥49500/Levi’s® Vintage Clothing(リーバイ・ストラウス ジャパン)
労働者のワークウェアとして1800年代に誕生し、現代のデニムジャケットのスタイルとして完成したといわれているのが「Lot.506XX」、通称“ファースト”モデルです。実用性を追求した無駄のないデザインは現在でもデニムフリークを中心に根強い人気を誇ります。ロットナンバーの「506」、当時では最高ランクの品質を表す「XX」がレザーパッチに印字。左胸にひとつだけのポケットと、フロントプリーツが特徴で、厚さは未洗いの状態で10オンスと3モデルの中で一番薄くなっています。バックにはシンチと呼ばれるアジャスター付きで、ゆったりとしたボックスシルエットでより動きやすい作りになっています。
1955年以前に作られたヴィンテージリーバイスのパッチは革製なのがお決まり。復刻ライン「リーバイス® ビンテージクロージング」でもそのディティールが反映されています。
胸ポケットは1つ。1936年は、Levi’s® のアイテムに大文字「E」のレッドタブ™がつけられた最初の年です。
腰部分にはバックルベルト「シンチバック」が配されていて、フィット感を調整できるつくりに。シンチバックの端はリベット(=金属製パーツ)で補強(よく見ると、袖口にもリベットが!)。
\1stモデルをリスペクト/
from.《BEAMS BOY 【別注】orSlow 》
ドロップショルダーに短めの着丈。1stのディティールをそのままに着こなし力アップ。
デニムジャケット ¥37400/BEAMS BOY(ビームス ボーイ 原宿)
1stのフロントのプリーツ、左胸のポケット、背中のシンチバックなど、クラシカルなディテールを忠実に再現。また独自のアンティーク感を大事にしている《orSlow》ならではの、糸のムラ形状やインディゴ染料の濃度、糸の打ち込み本数など、ファブリックにこだわったデニム生地が使用されています。身幅や袖まわりはゆとりのあるドロップショルダーを採用。さらに着丈はやや短めにしたことで、ボリュームのあるボトムスともバランスよく決まり、《BEAMS BOY》らしいシルエットにアップデートされています。
\こんなコーディネートで楽しめる!/
1stモデル(506XX)をFUDGE FRIENDのうさみが着こなし!
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〈リーバイス〉を代表するデニム同士は相性抜群。
うさみが1stモデルにあわせたのは《リーバイス》を代表するデニムパンツ「501」。「リスペクトを込めて、あえてブランドの代表格である定番同士の合わせにしました。ローファーやワイシャツ、ネクタイでマニッシュなデニムコーデに。靴下とネクタイを同系色で揃えているのもポイントです」。
◼︎[2ndモデル(507XX)]
ゆったりとしたシルエットのまま着丈はやや短く、ポケットやアジャスターを見直し機能性がUP!
LEVI’S® VINTAGE CLOTHING 1953 TYPEⅡ トラッカージャケット ミディアムインディゴ ¥52800/Levi’s® Vintage Clothing(リーバイ・ストラウス ジャパン)
第二次世界大戦終結後の1953年には「2nd」と呼ばれる「507」の時代がやってきます。1stモデルのボックスシルエットやフロントプリーツはそのままに、ところどころアップデート。戦争が終わり物資統制が解けたことで、ポケットは両胸2つに増え、背面のシンチバックはサイドアジャスターとなりより動きやすく機能性がアップ。1stモデルと同じくロットナンバーの「507」の横には、高品質の証である「XX」がパッチに印字。2ndモデルの時代にレザーから紙パッチへの移行が進み、ロゴやデザインの表現の幅が広がりました。ライトカラーで作られたデニムジャケットは、長い間アメリカの労働者たちを象徴するアイコン的な存在に。
1955年までの2ndのパッチは革製、それ以降は紙パッチに変更しており、同じモデルでも年代でパッチの素材が異なるのでヴィンテージで出会ったらチェック!襟のデザインも1stに比べて幅広に変化。
プリーツによる動きやすさはそのままに、胸元のポケットは2つとなり実用性が向上。
1stにあったシンチバックがなくなり、サイドアジャスターに進化。それにより、着たままフィット感を調整することも可能になりました。
\2stモデル(507XX)をリスペクト/
from.《SCYE BASICS 》
緻密な縫製で2ndのクラシカルな魅力を活かしつつ、独自の技術で驚きの着心地が実現
デニムジャケット¥38500/SCYE BASICS(マスターピースショールーム)
ディテールや縫製仕様において2ndモデルの要素を採用。糸や織り方にもこだわって、《Scye》 らしく上品さが漂う端正なシルエットに。袖下のカッティングに独自のパターンを採用してゆとりを持たせることで、動きやすく着心地も抜群。ヴィンテージの味わいとブランドの技術力が融合して進化したデニムジャケットです。
\こんなコーディネートで楽しめる!/
2nd(507XX)をFUDGE FRIENDのうさみが着こなし!
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ミディアムインディゴ×ホワイトで爽やかなデニムコーデに。
淡い色合いのミディアムインディゴの2ndには、ホワイトのオーバーオールを始めとするクリーンな色のアイテムをオン。「硬派なイメージになりやすいデニムスタイルをクリーンカラーでまとめて、軽やかでこなれた印象にアップデート」。
◼︎[3rdモデル(557XX)]
ファッションアイテムとして脚光を浴び、実用性<デザイン性に変化。
LEVI’S® VINTAGE CLOTHING 1961 TYPEⅢ トラッカージャケット ORGANIC リジッド ¥49500/Levi’s® Vintage Clothing(リーバイ・ストラウス ジャパン)
1950年代後半頃からアメリカでは若者の間でカウンターカルチャーが広まりはじめ、ファッションや音楽やアートも社会の変化の波の中にありました。そんな時代の潮流に乗り、デニムもワークウェアからファッションアイテムへと変化を遂げます。そこで《リーバイス》はデニムジャケットのモデルチェンジを敢行。1962年に発売された、通称「3rd」 モデルは胸元からウエストにかけてのV字のスティッチが印象的で、よりスリムにファッション性の高いデザインとなりました。他のモデル同様ロットナンバーの「557」、高品質の証である「XX」がパッチに印字。また、防縮加工を施したプリ・シュランクの生地が採用されています。
3rdのパッチは縮みにくい紙製。襟はより大ぶりになったことでデザインのアクセントに、ボタンは1stと2ndで採用されていたジンク(亜鉛)からカッパー(銅)になって強度がアップ。
身幅は狭く、V字型のスティッチによってより立体的にスタイリッシュに着こなせるようになりました。両胸のポケットはV字のラインに合わせてベース型に変化。高めの位置に配されてスタイルアップ効果も。
2ndと同じサイドアジャスターは健在。
\3rdモデル (557XX)をリスペクト/
from.《YANUK》
3rdをオーバーサイズに大胆アップデート。
デニムジャケット¥38500/YANUK(カイタックインターナショナル)
身幅の狭い3rdのディティールを踏襲しつつ、ブランドならではのドロップショルダーを採用したオーバーサイズのデニムジャケット。柔らかいストレッチ素材なので可動域が広く、着心地が抜群。適度なハリ感もあるので、上品に着れます。
\こんなコーディネートで楽しめる!/
3rd(557XXX)をFUDGE FRIENDのうさみが着こなし!
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デニムオンデニムでガーリーなアメトラスタイルへ
スカートでデニムオンデニムをするときは、ミニ丈を選ぶといいバランスに。「労働着からファッションへと進化した3rdモデルなので、当時を意識してアメカジムードのスタイルに。デニムとカレッジTシャツという王道の組み合わせにローファーをあわせて、カジュアルになりすぎないよう意識しました」。
【お問い合わせ先】
リーバイ・ストラウス ジャパン ➿0120-099-501
ビームス ボーイ 原宿 03-5770-5550
マスターピースショールーム tel:03-6407-0117
カイタックインターナショナル 03-5722-3684
photograph_Kuroyanagi Shunya
model_Usami
edit & text_Sotani Miho, Asuka Matsukawa
text_Hasegawa Nozomi
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