連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。

 

 

台湾の魅力的なローカル線に乗った体験記「內灣線」の6回目です。

前回は六家駅を見学して竹中駅に戻り內灣線に乗り換えて內灣方面へ。
（話の都合上この順序にしていますが、
実際にこの行き方だと電車の本数の都合で、
ヘタをすると乗り換えの竹中で1時間近く待つことになるので、
時刻表を見て計画を立てて、新竹から直接行くのがおすすめです。）

次に降りたのが、合興。

 

 

合興は別名「愛情車站（愛情駅）」とも呼ばれる場所。

それは、この駅から內灣線に乗る男子学生と女子学生との
恋の物語から、こうなった様なのです。

毎朝合興を利用している男子学生は、高校一年生の時に毎朝電車に乗り合わせる女子学生が気になるようになりました。
2年後、高三の進級試験の朝、寝坊して電車に乗り遅れます。
試験を受けられずに留年となれば、恋心を抱く成績学年一位の女子学生との関係も未来も消滅してしまう…！
タクシーも、他の交通手段もない中、
彼は猛ダッシュで電車を走って追いかけ、次の駅である九讚頭で電車に追いつき、
無事に試験を受け、大学に行くことができ、女子学生とも恋人同士になれ、のちに結婚したそう。

 

そんな物語を大切にしているこの駅の近くには
「合興車站景觀公園」という場所があって、
「幸福、愛情」をテーマにしたモニュメントや施設が多くあり、
デートスポットとして有名です。

 

 

駅と書いてあるけれど、駅とは離れた場所にある
ショップ兼展示スペース。

近くの壁は、こんな感じ。

 

 

こんな山の中に、こんな場所があるなんて
正直驚きました。

 

 

愛情の時空がテーマ。

ここには、トップ画像にした
ねこさんたちが繋がれて佇んでいました。

ここいら周辺、猫がとても多く、
以前ご紹介した猴硐みたいに、人が猫を愛でていました。
恋愛だけでなく、猫に対する愛も含まれているのかな？

外にあった竹製のモニュメントの道。

 

 

なんだかとてもフォトジェニックでした。

思った以上に楽しめた合興でしたが、
次からはメインの內灣です！

 

 

text：ayaco

台湾を第二の故郷として愛しているハンコ作家。行く時は旅のテーマを決めてちょっとロングステイをし、台湾の新しい魅力探しを楽しんでいる。
著書にはクラフト本として「ayacoのはんこノート」「ayacoの手帖のつくりかた」（共にワニブックス）があり、台湾旅行記として「台湾のたびしおり」「もっと！台湾のたびしおり」（共にワニブックス）「ayacoの台湾みやげ話」（幻冬舎）、「ayacoの台湾あいうえお」（朝日新聞出版）がある。

Blog 「台湾のたびしおり」https://heppy.exblog.jp
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Instagram @ayaco_hanco

 

 

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