ローストの匠が焼き上げる、最高のSio Bakと焼豚【週末アジア:シンガポール編】 | コラム | カルチャー & ライフ | FUDGE.jp

CULTURE & LIFE

連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。

 

 

シンガポール人は、おいしいもののためなら列に並ぶのを厭いません。

ゆえに、ふらりと立ち寄ったホーカーセンター(屋台が集まるフードコート)で、何の前情報を持っていなかったとしても、列ができている屋台を選べば、おいしいものにありつけます。

 

 

先日、目的地へ向かう道中、店が入っている建物外まで列がはみ出している屋台を発見。

繁華街でもないうえに、電車の駅から離れていて、決してアクセスが良いとは言えないエリア。こんなところに行列が?? と疑問に思い、帰宅後に検索してみると、そこは「88 Hong Kong Roast Meat Specialist」という、Sio Bak(シオバク=ローストポーク)の有名店でした。市内に数店舗あり、わたしが通りかかったLavender Street沿いの店舗が本店とのこと。

そんな有名店なら、行ってみなければ。ワクワクしながら来訪し、この期待はみじんも裏切られることはありませんでした。

 

 

Sio Bakのことを、わたしはカリカリポークと呼んでいます。皮の部分がクリスピーに仕上げられており、噛むと小気味よい音を響かせてくれるんです。

同店のカリカリポークは、島内で食べたほかのどれよりも、カリッカリでした。揚げ煎餅かと思うくらい。それでいて、肉の部分は柔らかくジューシィ。豚バラ肉を24時間かけて自然乾燥させているのが秘訣なのだそう。

 

 

代表メニューはSio Bakですが、個人的に大感動したものがもう1つ。それは、焼豚。

ポークロインに麦芽糖をまぶし、蒸し煮してから焼き上げているという焼豚は、とろけるような食感に、とろりとした甘めのダークソースが絡まって、最高のお味。

何より、炭火で焼かれている点がいい。屋台は管理のしやすさなどの点からガスが一般的。ですが、同店のオーナー、マーティン・オンさんは、炭火使用にこだわったと言います。舌に広がる肉の脂とソースの甘み、鼻腔をくすぐる炭の香ばしさがたまりません。

 

 

初来訪時は焼豚麺で食べたのですが、この焼豚がお腹いっぱい食べたい気持ちが勝り、昨今は焼豚を一本買いし、テイクアウトしてビールのお供としています。

マーティンさんは、元は西欧料理の店で修行を積んでいたのだとか。ですがSio Bakの魅力にとりつかれ、独自に研究を進め、自身の店を持つに至りました。いまもロースト技術の研鑽を惜しまず、日々、改良中。

彼のローストダックがどんどん進化していると聞いたので、次回はダックにも挑戦してみようかと。きっと、ビールがますます進んじゃうんだろうな。

 

((店舗データ))
88 Hong Kong Roast Meat Specialist
308 Lavender Street, Singapore 338814
https://m.facebook.com/88-Hong-Kong-Roast-Meat-Specialist-1676968165892481/

 

 

text:Ayako Tada

編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。結婚を機に2016年よりシンガポールに移住。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」やシンガポールのローカル誌などで活動中。

Instagram : @tadaayako

 

 

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