CULTURE & LIFE

毎週テーマに合わせて、「アーティスト」が選曲したプレイリスト、いつの時代も色褪せない「名盤」、そして注目の「新曲」をお届けする、連載《火曜日のプレイリスト》。
先月から登場している、実力派バンド《WONK》も今週でラスト。今回はヴォーカルの長塚健斗さんが「帰省のときに聴きたいノスタルジーな気分になれる曲」をテーマに、プレイリストをセレクト。また料理家、モデルとしても活躍している長塚さんにファッションにおける”MYルール”も教えてもらいました!
発売中のNEWアルバム『EYES』のインタビューはこちら。
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帰省のときに聴きたいノスタルジーな気分になれる曲
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ヴォーカルの長塚健斗さんが「帰省のときに聴きたいノスタルジーな気分になれる曲」をテーマにプレイリストを教えてくれました!

《WONK》長塚 健斗(vo)。個人では、冨田ラボやKing Gnu、millennium parade、Ryohu、elephant gym(台湾)らの作品に参加。料理人としての一面も持ち、大学在学中よりイタリアンやフレンチの有名店出身のシェフの下で本格的に修行を開始。卒業後、弱冠24歳にして都内ビストロの立ち上げに料理長として携わる。現在もフランス料理をベースに商品開発やイベントを開催。所属レーベルEPISTROPH ではオリジナルブレンドコーヒー“ Introspection” やフレグランス“Moon Dance” のプロデュースも行なう。
Index
select:トム・ウェイツ『Rosie』
独特な色気と寂しげなムードが良い【choose:長塚 健斗】
「先日、初めて行ったレコードバーで、たまたまこの曲が流れてたんです。1940年代くらいの古いスピーカーを使ってて、それがすごく良い音で気持ち良かったんですよ。トム・ウェイツを聴いたのは久し振りでした。この曲はロージーっていう女性に振られたことを歌っているみたいで、寂しげな感じも良い。トム・ウェイツって独特の歌声で、絶対マネできない雰囲気があるんですよね。それがまたカッコよくて。このアルバム出したのって20代前半くらいだと思うんですけど、40代くらいのベテラン・シンガーみたいな色気があるんですよね。」
長塚 健斗(ヴォーカル)が教える、ファッションの【Myルール】とは?
アーティストにお洒落の極意を教えてもらう【MYルール】。ヴォーカルの長塚健斗さんにファッションにおける3つのルールを答えてもらいました!メンバーの衣装はすべて自分たちで選んでいるというWONK。長塚さんは料理家としても活躍し、ファッションブランドのモデルも務める、彼のこだわりとは?

Rule1:革靴
「タッセルがついているものが無条件で好きで選んでしまいますね。一時期、WONKのスタイリングをやってくれてた人から、メンズファッションの歴史みたいな本を色々頂いたんですけど、そこからトラッドなファッションにハマるようになって。ちょうどその頃、リバイバルが来てたんですよね。ワークスタイルのような男臭さがありつつ、今っぽいエレガントさもある、そのバランス感は意識してます。」
Rule2:セットアップ
「オーバーサイズめのものを着ることが多いですね。この間、dunhill(ダンヒル)の洋服を着て撮影させてもらったんですけど、そこがすごく良かった。ジャケットに白Tシャツとスラックスでセットアップとか、そういうラフな着方も好きです。よく着ているのはVAPORIZE(ヴェイパライズ)とかCMMN SWDN(コモン スウェーデン)も好きですね。」
Rule3:ネイル
「最近、メンズの化粧品に対する興味が湧いてます。1年前にコスメブランドTHREEのメンズラインFIVEISMのモデルをやらせてもらったことがきっかけで、その頃から男性のネイルにも興味を持つようになりました。服のコーディネイトに合わせて変えたりしてます。主に単色で、インタビュー時は黒ネイル。ただ、料理をする時は塗らないようにしています。」

《WONK》左から、井上幹(ba)、荒田 洸(dr)、長塚 健斗(vo)、江﨑文武(key) photograh_Yuasa Tohru
日本の音楽を再定義するエクスペリメンタル・ソウルバンド《WONK》。メンバーそれぞれがソウル、ジャズ、 ヒップホップ、ロックのフィールドで活動するプレイヤー/ プロデューサー/ エンジニアという異色なバンド。2016 年に1st アルバムを発売して以来、国内有数の 音楽フェス出演や海外公演、成功を果たす。ジャンルや世代を超えた国内外のビッグアーティストへ楽曲提供・ リミックス・演奏参加するなど、音楽性の高さは多方面から支持されている。2019年7月にEP『Moon Dance』 をリリース。2020年 1月リリースの香取慎吾ソロアルバム『20200101』にて「Metropolis(feat.WONK)」を楽曲提供・共演を果たし話題となる。6月17日に 4枚目のフルアルバム『EYES』を発売。Official website:http://www.wonk.tokyo

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「帰省のときに聴きたいノスタルジーな気分になれる曲」をテーマに、いつの時代も色褪せない「名盤」をお届け!
select:ベル・アンド・セバスチャン『The Boy With The Arab Strap』
「あの頃」を思い出すノスタルジックなサマー・ソング
ベル・アンド・セバスチャンはスコットランドのギター・ポップ・バンド。オレンジ・ジュースやスミスなど80年代のネオアコ・バンドから影響を受けていて、繊細なメロディーのなかに知的なポップ・センスがキラリと光る。『The Boy With The Arab Strap』は彼らがブレイクするきっかけになったサード・アルバム。曲作りに時間をかけただけあって収録曲は粒揃い。どの曲も甘酸っぱくて10代の感覚が蘇ってくる。たとえば「A Summer Wasting」は、夏の間ぶらぶらして過ごしたけど気分は晴れやか、という曲で、時間だけはたっぷりあった「あの頃」を思い出すノスタルジックなサマー・ソング。

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FUDGE.jpが「Pick up」する、注目のアーティストの新譜を紹介!
select:TAMTAM『Worksong! -Feat.鎮座DOPENESS 』
悩みを抱えながら生きる人たちにエールを送る
R&B、ファンク、レゲエ、ハウスなど多彩なリズムを吸収して、洗練されたダンス・ミュージックを生み出す東京のバンド、TAMTAM。新作アルバム『We Are the Sun!』に収録された「Worksong!」が、7インチのヴァイナルでリリースされた。ラッパーの鎮座DOPENESSをフィーチャーしたこの曲は、日々の営みを「Work」と捉えて様々な悩みを抱えながら生きている人たちにエールを送るナンバー。アフロ・ミュージックの力強いグルーヴに乗って、Kuroのしなやかな歌声と鎮座DOPENESSのラップが交差する。緊急事態宣言の影響で人影のない東京を舞台にしたミュージック・ビデオからも、日常に寄り添って歌っていこうとするバンドの想いが伝わってくる。
■MVもチェック

text_Murao Yasuo
design_Koinuma Kenichi
edit_Takehara Shizuka
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