CULTURE & LIFE
こんにちは。
上からよんでも
下からよんでも
前田エマです。
今回は、明日(7月4日)からやっとスタートする
《ドレス・コード?─ 着る人たちのゲーム》展へ
一足お先におじゃましました。
この展覧会には
いくつかのセクションがあり、
私たちに質問が投げかけられます。
たとえば
「組織のルールを守らなくてはいけない?」
このセクションには
様々な年代の様々なブランドのスーツと
学生服を着た俳優たちが写る
青春映画のポスターが展示されています。
高校生の頃、私は
紺色のブレザーで
ブルーのチェックのスカート、
水色のストライプのリボンの
かわいい制服が好きでした。
でも、学校生活も、
そこにはびこる校則も苦手で
制服に袖を通すだけで
気分が悪くなっていました。
この集団の一部だと思われたくなかったのだと思います。
そのときに
将来、リクルートスーツは着たくないなって思いました。
でも、私は男性のスーツ姿がめちゃくちゃ好き!
こだわって選ばれた決まりがある中でのオシャレに
すごく惹かれてしまいます。
学生服やスーツを着る意味って、なんなのでしょう?
他にも、
「生き残りをかけて闘わなければならない?」
と書かれたセクションでは
今では私たちの日常に当たり前に
“オシャレ”として存在している
トレンチコートやミニタリーウェアが展示されています。
それらはもともとは軍服から派生したアイテムです。
「教養は身につけなければならない?」
と書かれたセクションでは
昔は上流階級の人々の教養のひとつであった
アートを鑑賞するという文化。
今じゃ、バッグやドレスに
ダヴィンチの“モナリザの微笑み”や
モネの“睡蓮”シリーズがプリントされていたりします。
アートそのものの意味を知っていなくても
ファッションにアートを取り入れている人が多くいます。
私たちが
服を着る意味、オシャレする意味を
ユニークな視点で、考えさせてくれる。
それだけでなく
コム・デ・ギャルソンやヨウジヤマモトの
往年の名作を観ることができるのも
贅沢なたのしみです。
この展覧会は、
FUDGEを愛読しているような
オシャレさんはもちろん、
「ファッションにはそこまで興味がないよ」
という人にも面白い展覧会だと思います。
《今週のぐるり服》
美術館にはワントーンコーデで行きたい。他の人の鑑賞を邪魔したくないのです。
ワンピース/フォーフラワーオブロマンス、スニーカー/コンバース
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モデル:前田エマ Maeda Emma
1992年、神奈川県生まれ。 東京造形大学卒業。オーストリア ウィーン芸術アカデミーに留学経験を持ち、在学中から、モデル、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど、その分野にとらわれない活動が注目を集めている。Instagram:@emma_maeda
写真:長田果純 Osada Kasumi
1991年、 静岡県生まれ。14歳の頃、実家の物置小屋から一台のフィルムカメ
museum information
東京オペラシティ アートギャラリー
東京都新宿区西新宿 3-20-2
会館時間:11時~19時
定休日:月ほか
https://www.operacity.jp/ag/index.php
【展覧会のお知らせ】
「ドレス・コード?─ 着る人たちのゲーム」
期間:2020年7月4日(土)〜8月30日(日)
事前予約制
入館料:一般¥1200、学生(大学生、専門学生)¥800
もはや日常のルーティンにある、”服を選んで着る”ということ。その日の気分で選ぶこともあれば、オケージョンや外出先で会う人に合わせて決めることもあると思います。またコスプレや制服、スーツもしかりです。
本展では来場者に”今日着る服をどのように選びましたか?”という疑問を投げかけ、ファッションやアート、映画、漫画などからもアプローチして、現代社会における新たな「ドレス・コード」を紐解いていきます。
例えば、コード03「働かざる者、着るべからず?」ではもともと労働着であったデニムについて触れています。今や前者は労働着→日常着→ドレスへと変貌を遂げています。そのような事態に改めて疑問を投げかけ、考える余白を与えています。
哲学的な問いに改めて”服を選んで着る”という行為について考えるもよし、本展のもうひとつの魅力は、京都服飾文化研究財団の所蔵品であるSaint Laurentのモンドリアンドレスや、COMME des GARÇONS、Yohji Yamamotoのアーカイブが見れるほか、日本の次世代を代表するANREALAGEや、東京展ならではのノワール ケイ ニノミヤのコレクションピースを一堂に解して間近で見れること、のようにも思えます。
SNSの普及によって、誰もが気軽に自らの装いについて発信できる現代だからこそ、自分が今、身に纏っている洋服について、立ち止まって考えてみませんか?
edit:Takehara Shizuka
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