CULTURE & LIFE

ご主人の転勤を機に、京都の新築マンションで暮らし始めたSHIITAKEさんご夫婦。内見ができないまま選んだこの2LDKの住まいには、自分たちの「好き」を少しずつ重ねて育てた空間があります。リビングの床にDIYで敷いたタイル、色と素材を吟味して選んだダイニング家具、生活感を抑えるための見えない工夫。夫婦で重ねた時間と手間が、住まいに心地よさと美意識をもたらしています。シンプルでありながら芯のある「二人暮らしの整え方」をご紹介します。
空間のイメージから始まったリビングづくり

「住みたいのは、打ちっぱなしの空間みたいな部屋」。そんな共通のイメージを抱きながら、SHIITAKEさんご夫婦の新生活はスタートしました。
内見なしで決めた新築賃貸のリビングは、白を基調としたシンプルな内装でした。

その空間を「ふたりらしい場所」にするため、最初に手を加えたのが床でした。品川にあるショールームでサンプルを集め、USMハラーのテレビボードやダイニングテーブルと色を合わせながら選んだのは、コンクリート調のフロアタイル。

丸一日かけて、ふたりで敷き詰めた思い出も相まって、住まいに欠かせない要素になっています。

「疲れたけれど、床が変わった瞬間、部屋全体の雰囲気がぐっと理想に近づきました」。 広々としたリビングに溶け込むように並ぶ家具たちも、ひとつひとつ吟味して選ばれたもの。

ダイニングテーブルは白と木のコンビネーションが柔らかな印象を与える HAY のもの。あわせて選んだ椅子もネットやPinterestで画像検索を重ねながら決めていったといいます。

テレビボードは念願のUSMハラー。収納としての機能性はもちろん、見せたくなるディスプレイ棚としても活躍しており、パンテラポータブルランプや香りのポプリ、オブジェなどが並んでいます。

ディスプレイでのお気に入りが、「ニュークリンクル スーパーバッグベース スモール」というフラワーベース。まるで紙袋のような形状ながら、実は陶器でできているユニークなアイテムで、見た瞬間に「これだ」と感じて購入したのだとか。

もともとは香りづけのポプリを入れるために選んだものですが、今はオブジェとして飾られ、空間にさりげないリズムを生んでいます。

お気に入りのモノに囲まれながら過ごすリビングの時間が、ふたりの暮らしの中心になっていることが伝わってきました。
「白」で揃えて、生活感を整えるキッチン

SHIITAKEさんご夫妻のキッチンは、清潔感と統一感が印象的です。
「生活感が一番出やすい場所だからこそ、出さないように気をつけています」と話す通り、家電やアイテムはすべて白とシルバーで統一。

新婚時に友人から贈られた白いトースターとポットをきっかけに、炭酸水メーカーなど、後から買い足す家電も「白」が選定基準に。

マットな質感とコードレス設計が気に入って選んだ炭酸水メーカー「aarke カーボネーター3」は、見た目も機能も満足度の高いアイテムだそうです。

収納面でも、極力「見せない」ことを徹底しています。食器や調味料、キッチン用品などは、すべてシンク下やキャビネット、コンロ下の引き出しに収納。「収納に入る分しか持たない」と決めているそうで、食材のストックも最小限に留め、日々の掃除や整理整頓がしやすい状態を保っています。

整った空間を保つため、掃除に関しても、決まり事ではなく自然な流れで分担されているのが印象的でした。 「割り振りはせず、気づいた方がやる」ことがふたりのルール。

誰かの役割にせず、「ふたりで整えること」に意識を向ける姿勢が、長く心地よい暮らしを続ける秘訣なのかもしれません。生活感を削ぎながらも無理をしない、そのバランスが空間にも表れていました。
住まいが変わるからこそ、大切にしたい暮らしの重ね方

ご主人の転勤で全国を移動する働き方を続けているというSHIITAKEさんご夫妻。引越しのたびに環境が変わるからこそ、住まいづくりには「増やさず、長く使う」という視点が根づいています。

「家具は、できるだけ今のものを使い続けたい」
USMハラーの収納棚、香りづけに使うサンタ・マリア・ノヴェッラのポプリ。

スピーカーやオブジェなど、空間に馴染みながらも個性を放つアイテムはどれもこの先、ずっと使い続けたい家具で揃えられていました。

次に住みたい部屋について尋ねると、「広めのウォークインクローゼットがある家」や「見晴らしのいい部屋」が夢だと話してくれました。服が好きなふたりにとって、収納は暮らしの満足度に直結するテーマ。

今の家もコンパクトながらうまくやりくりしているとのことで、ストックや靴の量を調整し、ミニマルで機能的な生活を心がけているそうです。

住む場所が変わっても、自分たちらしくいられる空間をつくる。引越しが多いという暮らしを前向きに捉え、暮らしの軸を夫婦で共有しながら積み重ねてきたことが、今の住まいにしっかりと表れていました。
次の住まいでも、また違った「二人らしさ」が形になるのかもしれません。けれど、その芯にある美意識と協働のスタイルは、どこへ行ってもきっと変わらずに続いていくはずです。
SHIITAKEさん(@shiitake_no)のInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/shiitake_no/
text & photo : Tsubottle
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出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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