CULTURE & LIFE
おしゃれ部屋にしたいけど、どうすればよいのかわからない。そんな時に参考にしたいのが『FUDGE.jp』での人気の連載「【私らしく暮らす】」。さまざまな間取り、生活スタイルのおしゃれなお部屋を紹介しています。今回は連載の中から、余白を生かしたインテリアをピックアップ。部屋を広く見せたいと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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■ROOM1.1LDK・42㎡の一人暮らしインテリア

erikaさんが一人暮らしをしていらっしゃるのは、42㎡ほどの1LDK。
家賃のほか、広さと「対面キッチン」であることが決め手だったというお部屋。
“のんびり×まったり×ゆるゆる”をテーマに、ものは少なく、シンプルで落ち着ける空間をつくっていらっしゃいます。

LDKは約10畳ほど。木の家具と白をベースに、アクセントでアイアンの黒を取り入れたコーディネートです。ダイニングのテーブルはマルニ60、ラタンのチェアはACTUSで購入。

お気に入りというオープンラックは、creemaでサイズオーダーしたもの。間仕切りがわりにしたり、色々な場所に配置換えをして楽しんでいらっしゃいます。

家具は腰高までのものを選ぶこと、そして、ものを増やしすぎず「自分の好きなもの」だけで生活ができるように、ものを1つ増やしたら1つ手放すのがerikaさんのルール。

最近は、リビングにあったソファを手放し、マットの上でごろごろできるようにされたそう。冬はこたつが登場し、ぬくぬくとくつろげるコーナーになります。

こちらはベッドルーム。オレンジっぽい色だった壁にはご自身でグレーの壁紙を貼られたそう。リモートワーク用のデスクはこちらに置かれています。

すっきりと整った収納も、erikaさんのお部屋の特徴。クローゼットの中も、サイズの揃った収納ボックスですっきりと。(写真は以前に住んでいらっしゃったお部屋)

キッチンには、無印良品のユニットシェルフ、壁につけられる家具を取り付けて、使いやすく工夫。

ユニットシェルフの奥行きともぴったり合う、ポリプロピレン整理ボックス、麻のソフトボックスなどを使って、器をすっきりとまとめていらっしゃいます。

シンク下の引き出しもご覧の通り、とてもわかりやすく収納されていました。
ものは少なく、シンプルに。でも、のびのび、まったりと過ごせる落ち着けるお部屋で、暮らしを楽しんでいらっしゃったerikaさん。
素敵な空間をつくるヒントを、たくさんいただけました。
→このお部屋が気になる方はコチラの記事をチェック!
■ROOM2. 1LDK・44㎡の二人暮らしインテリア

転職をきっかけに現在の住まいへ引っ越されたというHarukawaさん。新しい環境での生活も落ち着いてきた頃、奥様のご両親を介して猫が家族に加わり、住空間も徐々に変化していかれたそう。愛猫に合わせて考えられているお部屋についてお話を伺っていきます。

Harukawaさんのお住まいは、職場へのアクセスと予算のバランスから考えられたそう。
「転職のタイミングで、職場へのアクセスが良いようにエリアを変えて考える必要がありました。内見も20件近く行き、駅近と広さに対する予算のバランスの良さからこの物件に決めました」

生活が落ち着いてきた頃に、奥様のご両親を介して住まいに向かい入れた猫のイソちゃん。 お部屋のインテリアも猫に合わせて変わっていったとHarukawaさんは話します。

「実家で飼っていたのは犬だったのですが、昔から猫のいる暮らしに憧れていました。住まいに迎えいれてから、猫の色に合わせてグレーの家具を集めるようにしています」

イソちゃんとお部屋で寛ぐときのソファを中心に、リビングにはグレーのアイテムがたくさん。

「D&DEPARTMENTの工業用スチールシェルフは、他の製品とも悩んでいたなかで、日本橋にあるお店の内装に感動し購入しました」

「グレーの中でも好きなトーンで、書籍やレコードを収納しています」

audio-technicaのレコードプレイヤー(AT-LP120XBT-USB)もたくさん悩んで選んだお気に入りのアイテムの1つ。

「レコードで音楽を楽しみたくて、プレーヤーを購入する前から少しずつ集めていました。レコードプレイヤーもピンキリで1ヶ月ほど悩みましたが、ダイレクトドライブ、ピッチコントローラー、USB出力の条件が合ったため、この製品に決めましたね」

お気に入りは宇多田ヒカルさんのアルバム。子どもの頃から慣れ親しんだ曲は、大人になって聞いてもやっぱり良いですよね。

スチールシェルフの周辺にもインテリアやアートでグレーのアイテムが揃っていました。

「昔から好きな小浪次郎さんの写真は、展示会があると必ず買う程好きです。お部屋でもグレーのフレームに入れて飾っています」

リビングスペースだけでなく、ダイニングにもグレーでお気に入りの家具がありました。 ダイニングチェアとして使われているYチェアは、周年限定のカラーモデル。

「Yチェアも前から知っていたのですが、限定色を見て購入を決意しました。グレーという色自体は昔から好きだったのですが、住まいに取り入れることはあまりなく。イソが我が家に来てくれたことから、お部屋の色合いも変わっていきましたね」

お部屋の中で、色合いと同じく大切にされていたのが余白を作ること。
「広い部屋ではないので、余白を作るようにして窮屈にならないようにしています。もともと、物数は多くなかったのですが、生活する中で本当に必要なものかは常に考え、見直していますね」

キッチンも長年住まわれているとは思えないほどすっきりとしていて、綺麗に使われていました。

「出窓がありディスプレイとして使えるのも、この住まいで気に入っているポイントです」

器類なども必要最低限に使う分だけ。新しく増やされる際には、今使っているものをどうするかを考えて。

「物にこだわりのあるお店のディスプレイが好きで、そういうお店って大量に並べるというよりは、ひとつひとつ、大切に飾るようにディスプレイされているので、自分の住まいもそうありたいと思っています」

スッキリとした空間で、お気に入りのアイテムもよりひとつひとつが際立つように。
「中根楽さんの花器は、好きなお店で知って購入しました。加工でひび割れてるデザインが珍しくて気に入っています。作家さんも若くて、モダンな感じが住まいにも馴染んでいると思いますね」

今後に向けては照明やスピーカーなど住まいにこだわりを持つ中で、変えられていなかったものにも手を加えていきたいと話すHarukawaさん。

「ダイニングスペースで使っているイサムノグチのAKARIは気に入っているのですが、リビングスペースがまだ好みのものに変えられていません。いくつか候補はあるので、吟味して決めたいと思っています。レコードプレイヤーに合わせてスピーカーも良い物にしたいですね」

「この住まいもインテリアが少しずつ揃ってきたので、フロアタイルを敷いてギャラリーのような空間にしたいと思っています。次に住むなら出来れば今と違う間取りの住まいで、メゾネットの物件に憧れがあります」

愛猫との暮らしで、少しずつ住まいへのこだわりも変わってきていたHarukawaさん。今回の住まいで揃えられたものを大切に、どんなお部屋を作っていかれるのか。今後のイソちゃんとの暮らしとともに、住まいの変化も楽しみですね。
→このお部屋が気になる方はコチラの記事をチェック!
■ROOM3. 1LDK・40㎡の一人暮らしインテリア

気に入っていた一人暮らしのお部屋での経験も活かして住まい探しをスタートされたmaasaさん。今回は環境と間取りを重視して進められたそう。「以前の住まいがワンルームのお部屋だったこともあり、細かく仕切られているよりかは、空間に余裕をもたせて暮らしたいと思っていました」

「彼と私、それぞれの職場にアクセスしやすい立地と40㎡前後の広さがあるお部屋で探して見つけたのが今のお部屋です。寝室とリビングの間が引き戸になっており、仕切りたい時にだけ仕切れるのも良かったです」

お部屋の中でのお気に入りが、前の住まいからのインテリアも活かされたリビングスペース。
「長年使っているお気に入りのソファ。ROSETTOGO(ロゼトーゴ)で過ごすことが多いです」

「色合いも真っ白なソファではなく、少しカジュアルダウンさせた生地が今回の部屋の雰囲気にも合っているなと思っています」

お部屋のインテリアやレイアウトは、maasaさんがメインで考えつつ、二人暮らしのなかで見つかった新しい楽しみ方もあるそう。

「植物は彼の趣味のものを置いています。彼はモノをあまり所有しないタイプなのですが、植物だけはどんどん増えていて、インテリアのアクセントにもなるので一緒に楽しんでいます」

白ベースの空間にエバーフレッシュが良いアクセントカラーになっています。一人暮らしの住まいではお花を飾ることがあっても、植物は置いていなかったと話すmaasaさん。新しい暮らしが新しいお部屋の楽しみ方の発見にも繋がっていました。

賃貸の限られた空間の中で、お気に入りがギュっと集められているのが壁面に沿って作られたディスプレイスペース。
「シェルフを置いてディスプレイスペースをつくりたいなと考えていました。友達に相談がてら話をしたのをきっかけによいアイテムを紹介してもらってつくることができました」

お友達が「好きそうなやつあったよ」と教えてくれたのが、京都の「ものや」さんのもの。
「家具っていうより、ディスプレイで使われてるような什器みたいなやつが好きで、去年韓国に旅行行ったときに雑貨屋さんで見て好きだったものがあったんです。それを一緒に見ていた友達が紹介してくれたことで知りました」

「オーダーしてから3ヶ月ほど待ちましたが、待った甲斐がありました。お部屋の中でも置く場所を変えたり、組み変えたりしながら、その時々で好きなディスプレイを考えるのが楽しいです」

ディスプレイのアイテムとも親和性が高そうな盆栽は、一緒に住むパートナーの好きも活かされたアイテムになっています。

「什器を購入したものやさんが京都のお店のため、和の要素が感じられるアイテムも取り入れたいと思っていました。辿り着いたのが盆栽で、植物が好きな彼に育ててもらっています」

「好きなものに囲まれた暮らしは自分を幸せにしてくれると思っている」と話すmaasaさん。ディスプレイスペースのアイテムは、1つのテーマで統一させるのではなく好きな思いを大切にしてに集められています。

「アンビエンテックの照明は、什器や盆栽の和のテーマとは異なりますが美しいシルエットでずっと欲しいなと思っていました。4段階に明かりが調節できますが照明を付けていないときでも見るだけでうっとりするアイテムになっています」

飾るアイテムを変えてみたり、什器そのものを組み換えてみたり。スッキリとした空間だからこそワンポイントでも変化が付けられるスペースがあるとお部屋の楽しみ方が広がりますね。

こだわりのインテリアが楽しめるのは、ひとつひとつのアイテムが際立つ空間づくりにポイントがあります。
「クリーンで澄んだ雰囲気を作れるように、ベースは白で部屋づくりをして、色数は増やしすぎず、グリーンや小物で色を足すようにしています」

「大きな家具は、基本的に白、シルバー、ベージュの3色のみで色数を絞って構成しています。そうすることで全体にまとまりが出ますね」

お部屋のベースカラーとなる床は慎重に選ばれていました。
「前の住まいは濃い茶色だったので、インテリアとの差別化もできていたのですがこの住まいは白っぽい木のフローリングだったこともあり、カーペットタイルを貼っています」

「最初はマーブルっぽい柄を考えていましたが、当てて見た時に、モダンな感じになってしまって今のカーペットに変更しました。柔らかい印象とともに床に座って過ごすのも気持ちよくなったので選んで良かったです」

色数とともに物の数もスッキリとした空間づくりには重要だと話すmaasaさん。生活感が出てしまうもの、雑多なものの管理には注意されていました。小物をしまっているのは、HAYのCOLOUR STRAGE。
「書類やコード類など日々暮らしているとついつい散らかってしまうこともあると思います。そうしたものを出しっぱなしにしないということを我が家では大切にしています」

「雑多な物はお洒落なボックスに仕舞う、本はディスプレイとして飾るなどしてなるべく生活感が出ないように意識しています。生活感の出やすい日用品はカバーで好きなデザインや色合いを合わせていくのも効果的だと思います」

余白をつくりつつ、お部屋を楽しむことも大切にしながら暮らしていきたいと話すmaasaさん。
「一人暮らしの時と比べて部屋が広くなり、余白をつくるとともに、その埋め方も考えどころだなと思っています。グリーンや壁を飾るアイテムなど自分の好きを楽しむことも意識して住まいをつくっていきたいです」

現在の住まいにもこれからに向けてもたくさんの試行錯誤とアイデアの跡が感じられるmaasaさんのお部屋。今後の余白と好きなアイテムの足し引きも楽しみです。
→このお部屋が気になる方はコチラの記事をチェック!
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