CULTURE & LIFE

コロナ禍で変わった働き方に合わせて、住まいも変えてみようと引越しを決められたKeiさん。使い勝手のよい広めのワンルームで楽しむようになったという植物とこだわりのインテリアによるお部屋づくりについてお話を伺っていきます。

 

お部屋の楽しみ方を広げた2つの壁面

コロナ禍前の自身の暮らしを元に、今回の住まい探しを進められていたKeiさん。
「前は会社への出勤や、出張に便利なエリアに住んでいました。ただコロナによってリモートワークが中心の働き方になり、新しい住まいへ引越すことに決めました。住んでいた街と土日やお休みの日に遊びに行く街が全然違っていて、せっかくなら好きな街に住みたいとエリアから絞り込んでいきました」

 

「引越す際に、42型テレビとテレビボードを処分してプロジェクターにしようと決めていて、プロジェクターを大きく投影できるだけの壁(スペース)があることが住まいの条件でした。いろいろと物件を探す中で、片面だけコンクリート壁で物件自体がとてもおしゃれだったこと。もう片面は白壁でかつプロジェクターを投影するのに十分なスペースがあったことが今回の住まいの決め手となりました」

 


「コンクリート壁よりも白壁の方がプロジェクターの映像は見やすいし、全面コンクリートだと重くなりそうだったので、個人的には理想的な配分でした」

 

立地や内装とともに間取りも自身の暮らしにあったものへ。
「ひとつ前に住んでいた部屋が1LDKだったのですが、一人暮らしであれば、エアコンも1つで済むし、ワンルームの方が逆に便利で、同じ平米数であればワンルームのほうが広く使えるなと思っていました。とはいえ、洋服など荷物が多い方だったのでワンルームだけど広めで探していて、この物件を内見したときに、ここだ!と思いましたね」

 

白壁に投影するプロジェクターはXGIMIのHORIZONを使用。
「フルHD画質で投影できるため、映像はもちろん。音響も良く、世界的音響メーカーであるHarman/Kardon社のスピーカーを2基搭載しており、別途スピーカーがなくてもプロジェクターのみで十分満足できます」

 

コンクリート壁面側は、インテリアを楽しむ上でも効果的なスペースになっていました。
「背景がコンクリート壁だと、インテリアや植物の見栄えが良くとても気に入ってます。ピクチャーレースが備え付けられているため、アートや植物を吊るしてスペースを有効活用できている点もお気に入りです」

 

落ち着いた雰囲気のベッドサイドには、お気に入りの間接照明もありました。
「BALMUDAのThe LanternはUSB充電でワイヤレス可、無段階調光できて、防水という優れものです。あまり外に持ち出す機会はないですが室内で持ち運びもできるし優しい光でベッドサイドランプとしても使っています」

 

住まいには不定期で、友人を招いてホームパーティも楽しまれているというKeiさん。
3シーター+オットマンのソファにゆったり座って、テーブルを囲み、プロジェクターで映画や音楽を流しながら過ごすのが至福の時間。一人の時間だけでなく、複数人でも一緒に楽しめる住まいになっていました。

 

植物とファッションを楽しめる空間づくり

今回の住まいで心機一転、お部屋をオシャレな空間にしたいと考え、情報を集める中でキーポイントとなっていたのが植物でした。
「SNSでいろんなお部屋を見ていくと、どこも植物が置いてあることに気づきました。そこで最初は完全にインテリア感覚、植物があった方が見栄えがいいだろうっていうことで植物を取り扱うお店へ足を運びました」

 

「当時は完全に初心者だったので、店員さんに相談したところオススメされたのがフィカスベンガレンシスという曲がって仕立てられたゴムの木でした」

 

「植物の日々、成長していく姿が面白くてハマっていき、そこからどんどんと植物が増えていますが、今でもこのゴムの木が我が家のシンボルツリー的な存在です。また、すぐそばにジャーナルスタンダードファニチャーの大きな姿見を置いており、古材を使ったフレームがビンテージな雰囲気を出してくれていてとてもお気に入りのスペースになっています」

 

姿見の横には昔から好きで集められているという洋服から、シーズンに合わせて選ばれたものがお店のようにディスプレイされていました。

 

「この住まいは収納が少ないのが残念なポイントです。昔からの服が見直しつつもたくさんあるので、我が家ではKANADEMONOのハンガーラックや、バンカーズボックスで補っています」

 

「特にKANADEMONOのハンガーラックは、スタイリッシュでセレクトショップに置いてありそうな見た目のハンガーラックのため、外置きしても見栄えが良く気に入っています」

 

昔から好きなファッションと現在の住まいで好きになった植物。2つの好きな要素を上手く楽しみながらお部屋を作られている姿が印象的でした。

 

お気に入りをこだわりでより楽しむディスプレイ

住まいづくりを進める中で、今回の住まいに合わせて取り入れられたインテリアが多い中、お気に入りの雑貨や植物を集めたディスプレイ棚は前の住まいから飾るものこそ変えつつも、変わらず住まいを構成する上で大切なインテリアになっています。

 

「落ち着いた木の色合いだったため、今の住まいにも合うと思い使っています。ここには、お気に入りのアートや雑貨、植物をたくさん置いていて、植物は棚だけでなく、棚上の壁にも植物を吊るしています」

 

植物の種類に合わせて鉢やディスプレイスペースもマイルールを持って考えられていました。
「多肉植物はコンクリート調の鉢を選んだり、植物のサイズに合わせて鉢のサイズも変えたり、植物種類ごとにディスプレイもゾーンを分けてみるなど、いろいろ考えながら楽しんでいます」

 

「また植物を育てる上では、棚を置いている場所が窓から離れていて、日当たりが悪いので植物育成用LEDライト(TSUKUYOMI)を2灯設置しています。これにより植物の生育もよく、優しい昼白色で照らされていて、その様子も愛おしいです」

 

ディスプレイスペースの照明は、植物だけでなくお部屋を好みの雰囲気にしてくれるものも複数置かれていました。
「AmbientecのTURNは、すべてのパーツを、金属のかたまりから削り出して構成されたテーブルランプです」

 

「充電式でコードレスのため、棚上をスタイリッシュに照らしてくれていて、4段階調光も可能と機能性も高くお気に入りです」

 

「デザインのタイプは異なりますが、ソネングラスも大切にしている照明の1つです。太陽光で充電できるランタンで、ビンの中に好きなものを入れて飾れるので、私はドライフラワーを入れてます。中に入れたものが影になって、照らされるのが好きですね」

 

「フェアトレードを通じて南アフリカで生産されており、雇用を生み出しているという背景も素敵だなと思っています」

 

ここでは、リアルな植物はもちろん。アートとして楽しまれているものもありました。
「Paper Collectiveという透明な植物のポスターで、Floting Leavesという名前です。まるで植物が浮いているように見えます。フレームは、MOEBEのFRAMEというシリーズで、シンプルでスタイリッシュな雰囲気が気に入っています」

 

照明や植物の間で、遊び心が溢れていたのが動物フィギュア。
「TODAY’S SPECIALで見つけた動物のフィギュアを植物と一緒に飾っています。象が2頭、亀とナマケモノが1匹ずつ、可愛すぎずリアルな感じが気に入っています」

 

「住まいやインテリアでは、グレーとブラックが多く、それだけだとスタイリッシュになりすぎるので、植物や動物フィギュアを置いて上手くバランスを取っています」

 

今回の住まいに引越したことをきっかけに、お部屋づくりにも力をいれてきたKeiさん。今後に向けてはさらに植物を楽しんでいきたいと話します。

 

「植物は、厳選しつつ、まだまだ増えて行くと思います。植物がしっかり育つように植物用のライトも拡充させながらより緑あふれる空間を作っていきたいです」

 

好きなものを存分に楽しみながら、植物の成長と合わせて、住まいがどのように変わっていくのか。
今後のお部屋の成長からも目が離せませんね。

 

Keiさん(@kei.12_room)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/kei.12_room/

 

text & photo : Tsubottle

 

*

出典: goodroom journal 

記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)

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