CULTURE & LIFE
初めての一人暮らしをきっかけに植物を育て始めたというmikkoさん。住み始めて1年半ほどで植物の魅力に惹かれあっという間に住まいは緑溢れる空間になっていました。大好きな植物の存在感が光るお部屋づくりの工夫についてお話を伺ってきました。
植物を楽しめる窓際
mikkoさんがはじめての一人暮らしに選ばれたのは、間取りを主な条件に検索し、コンクリート打ちっ放しの壁に一目惚れしたお部屋。
「住まいに廊下が欲しかったのと、玄関入ってすぐにキッチンがあるような部屋は選びたくないという思いがありました。ネットで見つけた今のお部屋は、無機質な空間をどう自分らしくしていこうかワクワクしましたね」
一人暮らしと合わせて住まいに置きたいと考えられていたのが植物。ただ最初は今ほどたくさん育てる予定はなかったのだそう。
「どんな部屋でも1つは植物を置けたらと思い、住む前から買っていました。ただ実際に植物を育ててみると、どんどんその魅力にハマってしまって、こんなことならもっと日当たりの良い住まいを選べば良かったとも思うようになりましたね (笑)」
今では35種類ほどの植物を住まいで育てられているmikkoさん。住まいの中でも多くの日が入る窓際の空間も、今では植物のためのスペースとして活用されていました。
「住み始める前に掲示板アプリで見つけた木製の棚が大活躍してくれています。そもそもは植物のためでなく、その質感が気に入って手に入れたのですが、今では植物を飾る上で無くてはならないものになっていますね」
たくさんの植物を育てられているmikkoさん。植物はどのように選ばれているのでしょうか。
「家の中での日の量が限られてしまっている分、耐陰性のあるものかどうかはチェックするようにしています。その上で、シルエットに心惹かれることが多いですね」
「また特定のお店で買うというよりは街を歩いている中で、気に入ったものを見つけた時に購入し、そのまま持って帰っています。植物は、部屋をおしゃれに見せてくれることもそうですが、新しい芽が出たり、葉が大きくなったり、日々成長する姿にとても癒されるのでオススメです」
家で育て始めたものの、環境に合わず枯れてしまったことも少ないのだそう。調子が悪くなったものは水耕栽培してみるなど、なんとか育つようにと試行錯誤されていました。
「環境が合わなかったり、植え替えに失敗てしまったり、もうダメかなと思った植物が自分の工夫で息を吹き返す様子をみると、植物を育てるのは楽しいなと改めて感じますね」
植物を育てる中で、生活習慣にも変化があったと話すmiikkoさん。
「ずっと朝起きるのが苦手だったのですが、出勤前でないと水をあげる時間がないため、水やりのための早起きが定着していきました」
その見た目に癒されるだけでなく、生活すら変えてしまう植物たち。日々の変化を感じられる機会が住まいにあると暮らしも楽しくなりそうです。
レイアウトのルールを決め、アトリエのような空間づくり
たくさんの植物は育てるだけでなく、空間づくりのための大切なアイテムとして、そのレイアウトのルールなども意識しながら飾られています。
「最初のうちはただ自分の好きなように飾っていたのですが、SNSのコメントでスタジオジブリの作品に出てきそうな住まいと言われたことがあって、改めてみると自分の理想にも近いものでした。部屋の雰囲気を作品に出てくる様なアトリエっぽくしたくて、イメージが明確になってからは植物のレイアウトや使うものについても考えるようになりましたね」
植物の緑を引き立たせる様な色合いが印象的なトルコヴィンテージラグはSNS経由で購入されたもの。
「1970年代のラグで、カラーや擦れに一目惚れして購入しました。既製品ではなく1点ものというところが気分が上がりますね。ラグ重ねに憧れていて、最近1つ新たに買い足しました」
植物もただ横に並べていくのではなく、棚や台、ハンギングネットを活用して高低差を付けることで奥行きが生まれるように意識されていました。
「H&Mラタンハンギングバスケットが機能性も高く、おすすめのアイテムです。麻系のバスケットはよく見かけますが、ラタンのバスケットは珍しいなと思い購入しました。天井に吊るせることで、高さが出せることはもちろん、内側には防水加工があり木製の家具ともバランスが合うので部屋の雰囲気もグッと良くなりましたね!」
物件の壁面に掛けられるフックが付いていたのも、レイアウトを検討される上では好材料になっています。
天井は他にも照明を変更することでより自由度の高い空間になっていました。
「照明は備え付けのシーリングライトが最初は付いていたのですが、コンクリート壁にも合うダクトレールに付け替えました。ライトだけではなくファンや観葉植物も吊るせてお部屋が一段と理想に近づきました」
高さだけでなく、使うアイテムにもルールを持ってお部屋づくりをされているmikkoさん。植物を植えている鉢は全て異なる大きさデザインのものが並ぶ様に調整。
「同じものを並べるというのが好きではなくて、高さや色合いが似通ったものも並べないようにしています」
隙間が生まれないように意識をしていると話されるように、高低差で出来た空間に違う植物を加えていくことで、より緑溢れる空間が出来上がっていました。
植物そのものだけでなく、空間作りにもこだわりが感じられるmikkoさん。新しい植物を迎え入れ、レイアウトを大きく変えたいと考えられた時にはどのように進められているのでしょうか。
「模様替えをする時は闇雲に進めるのではなく、紙に書いてイメージが出来上がってから着手するようにしています。手間はかかりますが、その時間も好きなんです」
「レイアウトを決めるときの中心はやっぱり植物ですね。大型の植物の場所を決めてから、その他の植物やインテリアのレイアウトを考えています」
今も緑溢れる空間が十分に広がっているように見えますが、mikkoさんはまだまだ増やしていきたいのだそう。
「今より日当たりの良い住まいを探しつつ、この住まいにも吊るして楽しめるスペースはまだあるので、これからもっと植物を増やして行けたらと考えています。全体や葉のシルエットが特徴的で一点もののような植物をもっと増やして行きたいですね」
植物を何よりも大切に考えられているからこそ、その緑が生き生きと映えるお部屋が出来上がっているmikkoさん。これからまた、迎え入れられる緑とともに広がる暮らしの様子を見られるのが楽しみです。
mikko(kokimi_home)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/kokimi_home/
text & photo : Tsubottlee
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出典: goodroom journal
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