CULTURE & LIFE
自身のライフスタイルと好きな景色を軸に住まい探し。1K 26㎡のコンパクトなお部屋を日々の暮らしで得られた「好き」と空間作りの「ルール」を持って整えられているmayukoさんにお話を伺いました。
好きを詰め込んだ収納棚
進学をきっかけに上京してから複数の賃貸で生活をしてきたmayukoさん。どのお部屋も立地が良く、スペースはコンパクトなものばかりだったそう。今回のお部屋も限られたスペースでご自身の好きを詰め込んだ空間作りが特徴的です。
「住み初めの頃は壁の装飾は無く、棚も一般的な既製品のテレビ台を使っていました。ただコロナ禍になって、家での時間が増えるとともに、手がつけられていないスペースとしてどうしても気になってしまったんです」
「そこで、その時あった棚をすべて捨てて、木材や石レンガを買ってきて、簡単な収納棚をつくりました。眺めるだけで気分が上がる家にしたくて、この壁に部屋の好きなものを全て詰めこもうと自分が好きなCDや本、着ることが少なくなったバンドTシャツを並べました」
「雑貨や小物は元々好きでたくさん持っていたのですが、テレビ台の時は並べると逆に散らかって見えてしまって表に出せずにいたんです。今の棚になって好きなものを全面に並べられるようになったのは良かったですね」
飾られている雑貨の中でも、最初に購入して思い入れがあると上段に飾られているのがLEGOで作られたビートルズのyellow submarine。本家のミュージックビデオにも出てきた潜水艦のミニチュア模型です。
「曲も映像もLEGOも好きだったので、絶対に欲しいアイテムの1つでした。組み立てる工程も、完成したディスプレイとしてもとっても良くて気に入っています」
昔から自分で組み立てるおもちゃや雑貨が好きだと話すmayukoさん。ディスプレイゾーンには他にもガンダムが並んでいました。オシャレな雑誌からプラモデルまで、物を統一させるというよりは、好きを詰め込んだという言葉がぴったりのスペースだと改めて感じます。
「モノの住所を決める収納方法も良くあると思うんですが、私は苦手で、出したものをきちんとその場所に収められないので、適当に置いてもいい感じになる今の収納棚は自分の性格的にも合っていたと思います」
一方で下段には学生時代から使われているというYAMAHAのギターアンプがありました。コロナで使用する機会は減ったものの、見た目も好きでインテリアとしても外せないものの1つなのだそう。
壁面収納のマイルールとして、天板のディスプレイ以外、コンクリート間の収納物は表面を揃えて凹凸がないようにされているそう。
「面がバラバラで出てしまうとごちゃついてて見えてしまうので、床に垂直になる部分は揃えるようにしています。整って見えますし、統一感も出ると思いますね」
収納棚以外に壁面も好きなもので装飾。こちらもレイアウトのルールとして、圧迫感の出ないように正面から見た時に、部屋の入り口にかけて右肩下がりになることを守られながら空間を作られていました。
壁面で特に好きだと話されるのが、ご友人から引き継がれた映画『グランドブタペストホテル』のポスター。「お話も好きですが、ウェスアンダーソン監督の映像作品として一番好きな映画なので、ポスターがあるだけでテンションがあがります」
ディスプレイされている1つ1つのものに好きなエピソードが出てくるmayukoさん。最近飾られたものを伺うと下段の棚から誕生日にもらったプレゼントの箱とお気に入りの本が並ぶゾーンを紹介してくれました。
「このスペースが出来てから、自分が好きだと思ったものは、帰宅と同時にこのスペースに置いてしまいます。そのため、常にこの空間が今の自分の趣味嗜好が現れた場所になっていると思います」
自分の好きをダイレクトに反映させているmayukoさんの壁面収納。日々の生活の中で無理な作れて、ふと目線を向けた時に心落ち着く空間があるのは暮らしを楽しくしてくれそうです。
一番好きな景色を眺められるデスク
Mayukoさんが現在の住まいを決めたポイントはその立地。朝が苦手で会社からの距離を基準に複数件内見を行ったそう。中でも今の住まいはmayukoさんにとって大好きな景色がある住まいでした。
「お部屋から東京タワーが眺められるお部屋に一目惚れしました。元々、東京タワーが好きで東京の大学を選んだり、バイトも東京タワーの下にあるお店で行っていたりととにかく好きな場所だったんです」
先ほどのディスプレイにはLEGOで作られたミニチュアもありました。東京タワーへの愛を感じますね。
そんな東京タワーを1日中眺められるのがデスクスペース。コロナで在宅勤務が増える中購入されたデスクまわりは、壁面スペースとは真逆のシンプルな空間作りがされていました。
「仕事に合わせて急遽作った空間のため、これから手をつけていけたらと考えています。仕事以外に、趣味のゲームもここで行うため、机上に棚をつけて収納面は増やしつつ、作業面は狭くなってしまうと思いますが、秘密基地のような空間を作りたいですね」
壁面を先行して空間を作ったために、スペース同士の交わりが難しいと話すmayukoさん。テレビとは対面になるベッドスペースは、気持ちが楽になれる空間を意識しながら壁面の装飾は増やしていきたいと話されていました。
「まだまだ未完成のスペースが多く、デスク周りやベッド周りも含めて統一感が出るようにこれから少しずつ変えていこうと思っています。ただ壁面収納もそうですが、常に自分の好きなものや関心は変わっていくと思うので永遠に完成などはなく、理想を追い求めていくことになるかもしれませんね」
限られたスペースでも、自分が好きになれる空間を大切に、日々の暮らしで琴線に触れたものを集め、ルールを持ってお部屋づくりをされているmayukoさん。これからの生活で得られる体験や感情が住まいにどう表現されていくのか、その変化がまた楽しみなお部屋でした。
mayuko(s_____wawa)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/s_____wawa/
text & photo : Tsubottlee
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出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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