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中杉通りから少し入ったところにあるピッツァ職人であるシェフがいるイタリア料理のレストラン もちもちのピッツァは病みつきになります!
気になっているレストランはいくつもあって、それでも、そこに行くタイミングが合うことは、案外簡単ではありません。その気になってレストランへ行っても、予約をしていなかったら、満席だったり、お休みだったり。思いつき、はなかなか通じないレストラン事情です。梅雨に入ったものの、晴れて気持ちが良い夜、気分の良さに任せて、阿佐ヶ谷で中央線を降りてみて、目指したのが、「Lupi 32(ルーピトレンタドゥエ)」。(Lupiは狼、32はお店の住所の番地)中杉通りは緑が綺麗で、晴れた夜に歩くのはとても気持ちがいい阿佐ヶ谷のメインストリート。駅を降りて、青梅街道方面へ歩いて5分ほどのところに、「Lupi 32」はあります。
Buona Sera!
ちょっと重いドアを開けて中に入ると、ピザ窯が目に飛び込んできます。「Buona Sera!」そんな挨拶をしたくなるような、ディーテイルにイタリアを感じる店内です。カウンターには、会話を楽しみながら、食事をしている方たちがいて、なんともいい雰囲気です。席に案内されて、まず、フランチャコルタをお願いしました。
フランチャコルタ(Franciacorta)は、イタリア北部ロンバルディア州にある古くからワイン造りをしている地域で、イタリアで唯一シャンパーニュ方式での醸造で作られているワインが 、その地域の名前である「フランチャコルタ」と呼ばれています。品質の高さが世界的にも認められていて、ラベル(エチケット)に「FRANCIACORTA」という名前だけが表記されていて、それだけて、原産地、生産方法、そしてワインの名前を表しているというワインです。Lupi 32で飲むことができるSAN CRISTO FORO(サン・クリスト・フォーロ)は、NDとあります。これは、Non Dosato=加糖しないで仕上げる極辛口のスプマンテ(糖分3g未満/l)ということを表しています。とても柔らかい、なめらかな泡の感じ飲みやすく、美味しいワインです。
メニューには前菜、PRIMI、SECONDIと小皿のお料理やフリットが並んでいます。この日の目的は、ピッツアを食べることなので、前菜からいきなり色々選ぶのはやめておいて、まず、オリーブとサンドライトマトの盛り合せをお願いし、つまみながら、フランチャコルタを飲みながら、ピッツァを選ぶことにしました。
ピッツァは、トマトソースを使ったタイプと、Biancaというトマトソースを使わないタイプがあります。色々悩んで、結局、一番シンプルに、マルゲリータ(Margherita)をオーダーしました。お隣をちょっとみてみると、パスタも美味しそうです。できれば、SECONDIもいきたいところですが、サイズ調整をしてもらったものの、ピッツァがきてから、次のことを考えることにしました。ピザ窯には、プロジェクションマッピングで働いている皆さんのイタリア旅行の様子が映し出されていて、とても楽しそうです。毎年、皆さんで、イタリア旅行をするそうで、目的地を決めるためのプレゼンは熱い戦いということです。そして、運ばれてきたマルゲリータがこちら。
薄めの生地なのですが、縁は厚く、トマトソースとチーズがこぼれないように囲まれています。縁のピッツァ生地がしっかりあるので、ピッツァ生地の美味しさを楽しめます。フレッシュなトマトソースは酸味があって、生地の”モチっと感”と”甘さ”にとてもよく合います。運ばれてきたとき、「大きい、食べられるかな?」と思ったのですが、全然問題なしでした。むかし、イタリアに出張していた頃、街の普通のピザ屋さんで食べたピッツァを思い出すような、懐かしさも感じる美味しさ。思わず、頬に人差し指を当てて、「Buonissima!」と言ってしまいそうでした。
そして、ふたたび
一度足を運んでしまうと、行きやすくなってしまって、数日後に再訪です。この日は、ほぼ満席のようで、2階も賑やかな雰囲気がしていました。わたしはというと、最後のカウンター席に滑り込むことができて、ホッと一安心。早速、FRANCIACORTAをお願いして、注文を考えることにしました。前菜だとボリュームが少しありそうなので、メニュー左下の小皿メニューから前菜を選びます。この季節、鮎が始まったからなのか、気候のせいなのか、なぜか「苦味」を欲していて、この日、目を引いたのが、「生しらすのマリネ」。迷わず、こちらをオーダーしました。
オリーブオイルの海を生しらすが泳いでいる感じ。ピザ窯の縁でトーストしたパンが一緒についてきます。メニューにあったら、これは、次回からも絶対オーダーすると思います。美味しかった!
そして、ピッツァを選ぶのですが、トマトソースが好きなので、この日もトマトソースのメニューから選ぶところまでは、すんなり決まったのですが、そこから先が、なかなか決められない。また来ると思うから、メニューの上からにしようかな?などと思いめぐらせた結果、この日選んだのはスカルパリエッロ(Scarpariello)です。スカルパリエッロとは、「靴磨き職人」のことで、食べ終わったお皿が靴磨きをした後のようにぴかぴかになるほど美味しい、というところから来たそうです。メニューにチェリートマト、ドライトマトと書いてあり、トマトをたくさん使うピッツァのようで、Lupi 32はナポリピッツァのお店ですから、南イタリアの太陽が燦々と輝くイメージがふくらみました。そして、こちらが、スカルパリエッロ。
今回は、前回より、ピッツァは少し小さめでお願いしました。フレッシュなチェリートマトがたくさんのっていて、トマトソース、ドライトマトとトマト三昧のピッツァです。使われているチーズがペコリーノ(イタリアの羊のミルクで作ったチーズ)で、塩気が強めなのでトマトの酸味がひきたちます。見た目も、太陽が燦々と降り注ぐイタリア、という元気なイメージです。これは、病みつきになる美味しさでした。ワインは辛口の赤ワインで。
カウンターの特等席
Lupi 32ではカウンター席がおすすめです。もちろん、3名や4名といったグループの場合は、2階のテーブル席が良いですが、ひとりかふたりで行く場合は、カウンター席がおすすめです。ソムリエ・ソムリエールとの会話がその理由。キッチンが見えるのも楽しいのですが、会話が楽しいです。右がオーナーの白石さん。左がソムリエールの海老原さん。海老原さんのワインの説明はわかりやすくて、ボトルで頼むより、説明を聞きながらグラスで頼む方が、面白い出会いがあると思います。グラスワインの数が豊富なのも、魅力です。
そして、こちらは、志賀シェフとFRANCIACORTAをもつ海老原さん。キッチンの中は、こんな感じで、明るく、活気にあふれています。この日、わたしが座った席は、実は、Lupi 32の特等席。入り口から入って直ぐににある席で、キッチン全体が見渡せます。この席を指定する常連さんもいるそうです。
オープンして3年、中央線の阿佐ヶ谷にあるLupi 32。実は「ビブ・グルマン」に選ばれているレストランでもあります。ピッツア好き、イタリアン好き、FRANCIACORTA好きな人は、是非とも、足を運んでいただきたいレストランです。
Lupi32 (ルーピトレンタドゥエ)
text:Lulu
◆こだわり女子のモノコトWebマガジン「PeLuLu」より
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