CULTURE & LIFE

 

ここでしか味わうことができない中華が博多にありました。辛いイメージの四川料理、でも、本当は刺激も強くなくて、何より身体にいいことがわかりました。

 

 

博多駅からバスで15分くらい。時間があれば、(それにこれから食べるんだから)徒歩でも行ける距離にある四川料理のお店「巴蜀」。長崎の友人から勧められて、ランチに伺いました。予約をする方が安心と思い、電話をすると、普通のメニューは予約は受け付けていないということで、コースメニューをお願いすることにしました。

この時の予約の電話にでた女性がとても親切で、コースの相談をした時に、「10,000円のコースがおすすめです。私もシェフに勧められて、食べたのですが、量と内容のバランスも、このコースがいいと思います。」とアドバイスをしてくださって、折角なので、このコースを選んで、予約をしました。

 

四川料理は辛い、は違う

お店は、四川料理、中華料理、ということで、赤をイメージしていたのですが、カフェのような、青い扉が目印です。ドアを開けて、予約していることを告げると、厨房に近いテーブル席に案内されました。店内はテーブルとカウンターがあるスッキリしたつくりです。サービスを担当している女性の白いユニフォームと帽子がとても可愛くて、動きを見ていると笑顔になります。さて、コースが始まります。まずは、前菜10品、お野菜が中心です。この前菜で、”四川料理は辛いもの”という固定概念が崩れました。正方形に並べてみたので、ここには9品ですが、もう1皿ありまして。。。

 

 

もう1皿は、「よだれ鶏」です。ラー油を使ったタレは、辛い、です。でも、癖になる辛さです。

 

 

コースの始まり

まず、「車エビの米炒め」。お米を乾燥させて、それから揚げて、ネギやニンニク、車エビと炒めているものなのですが、このお米が忘れられない美味しさで、この後に続くお料理を気にしなくてもいいのなら、ずっと、おつまみに食べ続けそうな「病みつきになる」一品です。

 

 

そして、「カサゴの煮込み」。豚骨のスープに金華ハムとキャベツが入ったスープですが、さっぱりしていて、とても優しい味がします。身の厚いカサゴがつるんと食べられて、中国の家庭に呼ばれて食べているような感覚です。

 

 

そして、フカヒレの姿煮。お野菜は、青梗菜の花。甘く、トロッとしたソースは、魚と鶏の出汁で作られていて、醤油味の台湾風の調理方法ということです。そして、またまた、残らないさっぱりした食感です。ふた皿目といえ、前菜の10品から食べ進んでも、いつも感じる中華の「うっ」というお腹に残る感じがしないのです。

 

 

「アヒルの揚げもの」。アヒルのお腹に豆豉など6種類の詰め物をして焼き、中身を出して揚げています。中身はソース使われていて、豆豉の印象が強くて(私は大好き)、ソース最高!ソース、綺麗でしょ?皮は北京ダックみたいにカリッとしています。

 

 

そして、麺の登場です。「アワビ和えそば」。長崎のアワビと生湯葉を和えたおそばです。酸味と辛味が絶妙で、常温のおそばなので、辛さが際立つこともなく、とても美味しいです。アワビは柔らかく、さらに柔らかな湯葉に、しっかりした麺の口当たりが忘れられない味わいです。

 

 

そして、「はまぐりとスペアリブのスープ」。はまぐりがプリプリして大きい!そして、スペアリブはほろほろに柔らかい!澄んだ鶏のスープは塩味をしっかり感じて、みた感じよりも濃い味わいがあります。お肉と貝の組み合わせって、あまり食べたことないのですが、台湾ではポピュラーなお料理ということでした。

 

 

デザート。こちらは、「ピーナツ餡の白玉餅」。ピーナツ餡が程よく甘く、白玉の甘さ、アーモンドの甘さが重なっても甘すぎず、いい塩梅、です。

 

 

そして、「マンゴとタピオカ」のデザート。マンゴとココナッツミルクでピューレにし、タピオカと宮崎産のマンゴと清見です。やはり、宮崎のマンゴは美味しいですね。

 

 

 

お腹にもたれない中華

 

シェフ 荻野さんは、お料理を運んでくださる時に、お料理を紹介してくれます。コースのお料理の数だけ、お話を聞くことができます。そこで、とてもお腹いっぱいになっているのに、いつも中華を食べて感じる「重さ」がない不思議さを聞いてみました。

 

 

「油が大切です。なたね油を使っていて、あと、塩味です。」

 

中華料理は、中国では毎日食べるお料理だから、脂っこいものばかりだったり、味付けの強いものばかりだと、やはり、身体に堪えるので、家庭ではそんなに濃いものばかりを食べているわけではないそうです。日本でも、毎日でも食べられる中華料理を食べてもらいたいという想いが伝わるお料理でした。さりげなく着ているTシャツ「NO MORE FOOD LOSS」も、荻野さんの想いがのっているなと感じました。荻野さんと同じように、Tシャツとジーンズで働いている女性が奥様で、厨房とダイニングを忙しそうに行ったり来たりしていました。ぴったり息があったサービスの流れも料理と同じように、お店の柔らかな雰囲気につながっているようです。

 

私たちが「ここにしかない」と感じる巴蜀のお料理は、荻野さんが、中国で普通に食べられている食事を研究されて生みだされたお料理なのです。ごちそうさまでした!

 

巴蜀

住所:福岡県福岡市博多区美野島2丁目3-14

TEL: 092-482-7474

http://hashoku.9syoku.com/

 

text:Lulu

 

 

◆こだわり女子のモノコトWebマガジン「PeLuLu」より

 

 

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