CULTURE & LIFE

 

Bonne année!
2026年の始まりは凱旋門のカウントダウンの花火でした。推計で数十万人から100万人が世界中から集まるという一大イベントはすごい人。真夜中過ぎても車のクラクションが聞こえていました。

 

元旦の初日の出は朝7時過ぎ、目が覚めると外は薄墨色の中に金色の帯が見えました。
エッフェル塔が見れて嬉しい!

 

夕方にはエッフェル塔の2階部分でニューイヤーコンサートを聞きに。気温1度という寒い中かなりの人が並んでいて、エレベーターに乗るのも30分くらい待ちました。
コンサートはクラシックミュージックでしたが、アンコール曲はオリンピックの開会式でセリーヌ・ディオンがエッフェル塔2階で歌った「愛の讃歌」、それをヴァイオリニストの方が弾いてくださり大感動!

 

さて、12月と年始年始はほぼお休みがなかったので、3日間プティヴァカンスでイギリスへ。

去年から始まったロンドン、ヴィクトリア・アンド・アルヴェール美術館の「マリー・アントワネット スタイル」、この展示を見るのが目的です。インターネット上でチケットを買うのにも待ち時間がかかるほど人気でしたが、行って大正解!

 

入り口はいくつかのマリー・アントワネットの肖像画と、この威厳あるトレーン付きドレスがお出迎えしてくれました。

マリー・アントワネットは、自身の結婚式で銀のブロケードシルクを使ったフレンチスタイルのコートガウンを着ていたそう。ガウンに使われたシルクは、彼女の母親であるオーストリアのマリア・テレジア皇后によって莫大な費用をかけてパリから注文されたといいます。
(展示されているガウンはアントワネットが着用したものではないですが、アントワネットの義理の妹が1773年にヴェルサイユでの結婚式に着用したドレスのコピーです)

ウエスト部分は恐ろしいほど細くて、コルセットでかなり締め付けないといけなかったのでしょうね。横に張り出す骨組みのパニエはスカートを左右に広げて、この優雅で非現実的なシルエットを生んでいます。

 

まさに18世紀のヨーロッパの宮廷衣装。アントワネットは中国産のシルクが大好きだったそう、
リボン、フリル、ギャザー、刺繍が惜しみなく縁取りされて、存在そのものを演出する衣装です。

 

アントワネットはフォーマルなコートのガウンをすべて、最もファッショナブルな新しいシルクとトリミングで作っていたそう。この輝くサーモンピンクのガウンは、サテンにスパンコールが刺繍されています。

アントワネットのワードローブはパリのテュイルリー宮殿が襲撃された後、フランス革命中に略奪されました。
今は、かつての眩いばかりのガウンの断片だけが残っています。

 

見たこともない立体的な刺繍。

 

18世紀は扇子の黄金時代でした。当時のほとんどの女性と同様に、アントワネットは常に扇子を持っていたといいます。これは衣装を完成させ、冬でも手元にありました。コーディネートの一部なのですね。

扇子の手書きの絵は、結婚契約シーン、キューピットの像、牧歌的なシーン、古典的な寺院と猿。噴水側の女性と犬、ピンクのポロネーズドレスの女性、アランソンレース、肖像画など、幅広く興味深い。素材はシルクに塗装された布、スパンコール、金メッキなど。一つ一つに物語があるような素敵な扇子たちでした。

 

そして、アントワネットはウィーンからヴェルサイユに自分のハープを持ってきて、ハープを広めました。女王のサークルでは全て女性で演奏されていたそう。
こちらのナーデルマン製の美しいハープ、足元には木彫りの天使、共鳴盤には花の装飾が描かれています!

 

美容師は、マリー・アントワネットの象徴的なヘアスタイル「プーフ」を作成して、エクステンション、ポマード、パウダーで髪を染めました。
髪の上にはローズ・バーティンのワイヤーとシルクなどで盛っていて、その装飾はさまざまな人気のあるテーマがありました。マリー・アントワネットのプーフは、アメリカ独立戦争や天然痘接種の導入などの歴史的出来事に言及したことで有名です。

 

社会の出来事を髪型で語る、、、これが私的にとても面白く、この時代の極端に高い髪型のバリエーションのデッサンをよく描いています。

 

こちらは「1785年の首飾り事件」のネックレスのレプリカ。
このダイヤモンドは合計2842カラットで、フランスでこれまでに作られた中で最も高価なネックレスでした。アントワネットは完全に無実でしたが、彼女の評判に致命的な打撃を与えました。

展示されているもののうちいくつかは、アントワネットの宝石箱とともに、232年前の女王の死以来初めて展示されています。

 

ちなみにマリー・アントワネット自身のモノグラムはMA。刺繍職人、磁器画家、宝石商、製本業者、および装飾品やインテリアにモノグラムを取り入れて女王の権威を表しました。

 

その他、20世紀のデザイナーがマリー・アントワネットからのインスピレーションで作ったドレス、アランソンのレース、繊細なジュエリー、トワル・ド・ジュイ。ルイ16世スタイルの家具、身の回りの物など250点展示という、私が好きなものばかりに心を奪われる時間でした。

 

美術館の後はホテル・リッツに向かい、ミシュラン二つ星の美味しいお料理を堪能しました。
こちらは世界で最も美しいダイニングサロンの一つで、理想の場所。世界一ドレスコードが厳しく男性はジャケットにネクタイ、革靴を着用です。人もまたこの空間の一部として美しく配置される存在だから。女性はドレス姿で華やかに登場され、特別な日をお祝いしておられました。

ロンドンでは美術館巡りやミュージカルを見てたくさん写真を撮りましたが、全部紹介できないのが残念です。
ですが、マリー・アントワネットの展示は国際巡回展として今年8月から日本で開催予定だそう。
本当に豪華な展示なので、日本にお住まいの皆さんはお見逃しなく!

 

text:竹内 仁海

パリ在住13年目。
イタリア人の夫とパリ4区にあるカリグラフィー専門店 “メロディ グラフィック”を経営する傍らカリグラファーとして活躍。結婚式やパーティ、パリコレの招待状や宛名書き、メッセージの代筆、ロゴ制作、フランス映画・コマーシャルの演出アイテムとしてカリグラフィーを担当。
パリから“暮らしの美学”をお届けします。

Instagram:@melodiesgraphiques

 

 

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