作り手の想いや美意識を見て回るだけで感性が刺激される、パリの人気の雑貨屋さん。
日本ではなかなか見かけない雑貨がたくさんあります。

 

Astier de Villatte

アスティエ・ド・ヴィラット（Astier de Villatte）」は、食器だけでなく、香水やガイドブックなど手がけています。
ノートや消しゴムは当店メロディ・グラフィックでもお取り扱いしています。

人を惹きつけるのはモダンなデザインと白い食器。黒い土の上にかかる白い釉薬、土の色がうっすら透けて独特の風合いを生み出しています。

 

以前アスティエのオーナーからアトリエにお招きいただいて、画家バルテュスの奥様である節子・クロソフスカ・ド・ローラ伯爵夫人にお会いできました。節子さんはアスティエとのコラボレーションで猫のポットをお着物姿で製作中でした。

節子さんのお部屋でランチをいただきましたが、全て白のアスティエのお皿、カップ、花瓶がセッティングされ、お花の輪郭がキレイに映えていました。絵画の中のような夢の食卓。私はいろんなデザインを少しずつ揃えています。

 

Alix D Reins

「アリックス・D・レイニス（Alix D Reins）」はリモージュ磁器のテーブルウェアやジュエリーを展開。お店のウィンドウはとても繊細なデコレーションで惹きつけられます。

 

ランプも素敵で、10年前に購入したものは今も存在感を放っています。

カップやタンブラーには手書きでモノグラムを入れていただけるパーソナライズサービスがあります。手作業で書いてもらうイニシャルは、色は金か青を指定します。これで特別なプレゼントが出来上がり。

 

Merci

人気のセレクトショップ「メルシー（Merci）」の2店舗目が最近パリ1区、パレ・ロワイヤル近くにオープンしました。ホーム＆ライフスタイルからファッション＆アクセサリー、シューズ、ビューティー＆ウェルネスと幅広い商品が並びます。

 

オリジナル商品や限定コラボレーションアイテムも揃っていて、パリのお土産選びやインテリアコーディネートのインスピレーションを得られる最適なスポットです。

 

Marin Montagut

イラストレーター「マラン・モンタギュ（Marin Montagut）」の世界観がぎゅっと詰まったお店。

 

パリを象徴する水彩画のイラスト入りの商品とアンティークがミックスされてディスプレイがずらり。気に入ったアートピースを買ったなら、日常がカラフルに彩られること間違いなしです。

 

Ultramod

1832年フランス最古の手芸用品店（メルスリー）「ウルトラモッド（Ultramod）」。手芸愛好家はもちろん、そうでなくてもこの店内に入ればリボン、ボタンなど買い占めたくなってしまいます。

 

私はタッセル好きでコレクションしていますが、ヨーロッパでは次々と老舗のメルスリーがなくなっています。こちらのお店は19世紀にタイムスリップしたかのような体験を得られますよ！

 

Blanche Patine

ヴィンテージのフランス陶器を専門に扱う「ブランシュ・パティーヌ（Blanche Patine）」。
Gien、Creil＆Montereau, Choisy-le-Roiなどの名窯などの器を厳選して置かれています。
オーナーのセシルさんに「時間の経過で変化する陶器の独特の色のムラ感が好きです」とお伝えしたら、「私もよ、だからそれをお店の名前にしたの！」と仰っていました。

 

美しい絵柄や色の組み合わせがとても素敵！

普段の器が絵になります。セシルさんは金継ぎの技術も習得しているらしく、一つ一つの器に愛着があるのが伝わってきます。私もこちらで購入したものは割れても金継ぎして使い続けています。
こちらのショールームに伺うには予約が必要です。（blanchepatine@gmail.comまでお問い合わせください）

 

MEZZANINE

お店のロゴのタイポグラフィがかなり可愛いお店「メザニン（MEZZANINE）」。
リネン類やタイル、キャンドル、ドライフラワーなどナチュラルなアイテムが並びます。

 

テーブルリネンやクッションカバーにはオリジナルのイニシャルの刺繍のカスタマイズ（3日ほどかかります）があり、プレゼントにも喜ばれます。プレゼントのパッケージも可愛いです。

 

BODE

今年オープン、パリに新しい風をもたらしたアメリカ初の服飾ブランド「ボード（BODE）」。
店員さんもおしゃれで親切、ブランドの説明をしてくださいます。
100年以上前のアンティーク生地から一点物のお洋服を作るという、唯一無二のデザイン。
一生物のお洋服を探したい時はこちら。

 

インテリアも古い素敵なトワル・ド・ジュイをカーテン代わりにしていたり、こだわりが垣間見れます。試着室までおしゃれな空間です。

 

Soufflerie

「スッフルリー（Soufflerie）」はガラス工芸のショップです。
リサイクルガラスを使った吹きガラスで全て手作業で作られています。

 

顔の形をした花瓶や形が不揃いなのも可愛いなあと思います。
お値段はお手頃なのでまとめて買えるのも嬉しい。

 

私が特に惹かれるのはやはり手作りの温かみのある物たちです。
パリで心が動かされるモノとの出会いがありますように！

 

text：竹内 仁海

パリ在住13年目。
イタリア人の夫とパリ4区にあるカリグラフィー専門店 “メロディ グラフィック”を経営する傍らカリグラファーとして活躍。結婚式やパーティ、パリコレの招待状や宛名書き、メッセージの代筆、ロゴ制作、フランス映画・コマーシャルの演出アイテムとしてカリグラフィーを担当。
パリから“暮らしの美学”をお届けします。

Instagram：@melodiesgraphiques

 

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