CULTURE & LIFE
静岡県袋井市 徳川家康ゆかりのお寺「可睡斎」で日本最大級のひなまつり!
あっという間に3月です。梅の花も満開になり、もう春ですね。そして、3月といえばひな祭り。
ひな祭りは、雛人形とともに桃の花を飾り、雛あられや菱餅を供え、ちらし寿司や蛤のお吸い物を楽しみながら女の子の健やかな成長を願う行事です。諸説ありますが、平安時代に紙や草木などで人の形を作って自分の身体を撫でて病気や災いをうつし、川に流す「流し雛」があり、このことから雛人形は「厄除けの守り雛」として祀られるようになったと言われています。
静岡県袋井市にある「可睡斎」では、供養を終えた雛人形たちに新たな命を吹き込み、2015年から「可睡斎ひなまつり」を開催しています。
早速入り口すぐの階段に雛人形がズラリ!すごい数!すごい段数。
そしてさらに驚いたのが瑞龍閣の大広間に飾られた、天井まで届きそうな日本最大級の32段1,200体のお雛様たち。こ、これは壮観です、、!!ものすごい数がここまで美しく並ぶと言葉を失ってしまいます。地元での企画展示なので、一度は見てみたいと思っていましたが、想像以上!
正面から見ても、この迫力と美しさ。
横から見ても、この迫力と美しさ。
期間中は、ひなまつりに関連した多種多様な展示も楽しむことができ、家族連れで賑わいます。ひなまつりは3月31日まで開催しています。
そして「可睡斎」の魅力はこのひな祭りだけではありません。「可睡斎」を一通り見学するには約4時間半の時間がかかるそう。10万坪(東京ドーム10個分以上)の境内、建造物数25棟、拝観箇所40、季節に応じて咲く花5万本、 日本有数の典座が用意した精進料理や坐禅を体験することもできます。坐禅堂では毎日毎朝365日、 雲水と呼ばれる修行僧が寝起きし毎朝5時から坐禅を組みます。
境内を歩くと、目を閉じたくなるような優しい陽の光と、凛とした空気が心地よく、心身ともに癒されつつも引き締まるような感覚に。
戦国時代、武田信玄率いる武田勢に追われた徳川家康公が隠れて命拾いをしたと伝えられる洞穴もあります。その後、徳川家康公が天下泰平の世を作ったという出世の故事になぞらえて「出世六の字穴」と呼ばれるようになりました。内部は数字の6の字の形状をしていて、ぐるりと回る穴となっています。
「可睡斎」という名の由来は11代目の住職、仙麟等膳和尚様の時代に遡ります。家康の幼少期から長い縁を育んでいた住職は、立派な殿様になった家康に呼ばれ、謁見する際に疲れからこっくりこっくりと眠ってしまいました。叱ることなく家康が発した言葉が「和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚、眠るべし」。家康を子供のように愛し、家康もまた和尚を愛したという心温まる逸話です。その日からこのお寺は「可睡(眠ってもいい)斎(寺)」と呼ばれるようになったとのこと。「可睡斎」には枕の下に置くことで快適な眠りを守ってくれるお守りもあります。
地元に帰ったら絶対お土産はこれ!食べたら止まらない「まるたや」の「あげ潮」
JR袋井駅から20分ほど電車に揺られるとJR浜松駅に着きます。浜松は私の地元でもあるのですが、毎回お土産に必ず選ぶお菓子があります。それが「まるたや」洋菓子店の「あげ潮」。名前だけ聞くと、しょっぱいの?揚げているの?と思われるかもしれませんが、高級感たっぷりのサクサク食感がクセになる甘い焼いたクッキーなのです。
一度見たら忘れられない、レトロなカラーと柄のボックスがとても印象的です。
ボックスの指かけの穴も半立体で、かわいいデザイン。ですが、中を開けてみると、、
外のボックスのデザインと雰囲気が違う、シブいビニル袋が登場、、!!これだけを見るとしょっぱいスナックにも見えるかもしれません。いつもこのデザインのギャップがなんだか愛しいのですが、食べたらそれも忘れてしまうほどの美味しさが待っています。
生地にまぶしたコーンフレークがサクサクの食感を生み出し、あっさり甘い生地に練りこんだレーズン、クルミ、オレンジピールなどの香りが口の中いっぱいに広がります。食べ出したらもう止まらない、とても上品な美味しさ。幾重にもこだわり抜いた逸品です。
気になる名前の由来ですが、あげ潮とは「満ち潮」の意味で、食べる人に幸運が潮のように打ち寄せ、満ちてきますように、という願いが込められているのだそう。1949年の創業以来、75年に渡り毎日職人さん達が1つ1つ丁寧に、心を込めて手作りしています。
技術だけでなく心もしっかりと伝承しているという「まるたや」洋菓子店。想いのこもった手作りの味をこの先も続けていって欲しいと願っています。
身近な日本の軌跡と奇跡。旅するデザイナーrumiのInstagram。
@find_rumi
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