クリエイティブチームDo it Theater（ドゥイット・シアター）がテーマごとにおすすめの映画を３作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。

第３６回目のテーマは「おうちで楽しむ、夢いっぱいのホリデー映画」です。

Do it Theaterの阪実莉です。この連載はDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介しています。
第３６回目のテーマは「おうちで楽しむ、夢いっぱいのホリデー映画」ということで、『ポーラー・エクスプレス』『ラブ・アクチュアリー』『Merry Christmas!～ロンドンに奇跡を起こした男～』の３作品をご紹介します。
最近、ピリッとした寒さに冬を感じますね〜。再来週にはいつの間にかクリスマスで、すぐにお正月もやってきます。一年って早い！

 

サンタクロースが来なかったら、こっちから会いに行けばいい！

© 2014 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

title：『ポーラー・エクスプレス』

【story】
クリスマス・イブの夜。サンタクロースの存在を疑う少年は、ベッドの中でじっと耳をそば立てていた。時計の針が23時55分を指すと、突然の轟音が鳴り響き、雪が降りしきるなか、空飛ぶ巨大な蒸気機関車が少年の家へやってくる。「キミも、一緒に来るかい？」という機関士の問いかけに少年は答えられずにいると、汽車はまた動き出してしまう。少年は慌てて汽車へ乗り込むと、そこにはたくさんのパジャマ姿の子供たちが乗っていた…。

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サンタクロースの存在を信じることができなくなってしまった子供たちを乗せて、北極にいるサンタさんに会いに行く、という夢のあるストーリーですが、汽車のブレーキが故障したり、脱線して氷の中に沈みそうになったりと、息もつかせぬ展開で手に汗握りながら観られる作品です（笑）。汽車での旅を続けるにつれて、子供たちは次第に信じる心を思い出していくのですが、主人公の「サンタクロースを信じることのできない少年」は、不思議なものや常識では理解できないものによって自分が助けられたとしても、その存在を信じることができません。「これ、私もだ。大人あるあるだな〜。」と、観ていてその少年に共感するものがありました。すぐスマホで調べて、調べた結果ですぐ無理だと諦めてしまったり、試してもいないのに勝手にできないと決めつけていたり…。
サンタクロースの存在を信じることができなくなってしまった私のような大人たちは、この作品をみて、子供の頃の「サンタさん本当に来てくれるかな・・？」と、疑いなく信じていたあのワクワク・ドキドキを思い出してみて見るのも良いかもしれません。アニメ作品はついつい子供向けと思ってしまいがちですが大人もしっかり楽しめる作品ですよ。

 

クリスマス、いろんな恋が交差する。

Illustration_MARU

title：『ラブ・アクチュアリー』

【story】
かつての人気歌手ビリーは、長年連れ添ったマネージャーと共に、クリスマスソングのレコーディングに来ていた。その頃、英国首相のデイヴィッドはスタッフのナタリーへの想いに苦悩し、妻を亡くしたばかりのダニエルは悲しみに暮れ、妻の連れ子サムと心を通わすことができずにいた。クリスマスまで5週間。男女19人の恋模様が少しずつ動き出す…。

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本編を観たことがなくても、タイトルを見たことがある人は多いはず。冬になるとツタヤにドドーンとDVDやBlu-rayが並べられていますね。この作品は今こそ、見るべきです！
クリスマスの数週間前から物語は始まり、友人や同僚、恋人や夫との恋愛模様が描かれています。そして各ペアが、クリスマスの夜に向けて様々な出来事を乗り越え、想いを重ね、待ちに待ったクリスマスには、一斉に全てのクライマックスがやってきます。まるで旋風かのような恋愛模様です！（笑）。クリスマスマジックですね。
作中、キーラ・ナイトレイ演じるジュリエットに秘密の告白を決行するシーンがあるのですが、あまりにロマンチックすぎて思わずフリーズしてしまいました。どんな告白かは本編をご覧ください（笑）。本編は135分と少し長めですが、グランドホテル方式で色々なカップルの話が入り混じり、飽きずに楽しめます。ホリデー感溢れる幸せな気持ちで、思いっきり週末を過ごしましょうね。

 

『クリスマス・キャロル』の知られざる創作秘話

©BAH HUMBUG FILMS INC & PARALLEL FILMS (TMWIC) LTD 2017

title：『Merry Christmas!～ロンドンに奇跡を起こした男～』

【story】
1843年、ロンドン。かつては人気小説家だったチャールズ・ディケンズも今やすっかり落ち目となり、近年はヒット作に恵まれず、家族と貧乏生活を送っていた。次回作での起死回生を目論むディケンズは、メイドのタラが子どもたちに聞かせていたクリスマスの物語をヒントに新作の構想を練り始める。新作の執筆作業にのめり込むあまり、ディケンズは現実と幻想の境目が曖昧になり、自身で執筆している小説の世界に入り込んでいく…。

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チャールズ・ディケンズが執筆した不朽の名作『クリスマス・キャロル』の創作秘話にスポットを当てた今作は、小説の世界に原作者ディケンズが入り込んでしまうという設定が不思議でとても幻想的な世界を生み出しています。そして今作の興味深いところは、世界的に有名な『クリスマス・キャロル』の主人公スクルージを作り上げたキャラクター像は、ディケンズの辛い少年時代にルーツがあったという知られざる真実です。ディケンズの少年時代に何があったのか。父親とどのような確執があったのか…。
『クリスマス・キャロル』の一大ヒットによって、「クリスマスを家族で祝う」という現代の文化が生まれたそうで、私は『クリスマス・キャロル』自体も読んだことがなかったので、あたふたしながら見てしまいました（笑）。見たことがない方はあらすじだけでもさらっと予習しておくと、より楽しめますよ。クリスマスの誕生秘話を、ツリーに飾りづけをしながら鑑賞して、一年に一度の聖なるホリデーを祝いましょう！

 

今回は「おうちで楽しむ、夢いっぱいのホリデー映画」というテーマで、子供から大人まで楽しめるクリスマスにぴったりの映画をご紹介しました。今年は家にいる時間が長いのでお家のクリスマスムードを盛り上げるのも楽しみの一つです。映画でよく見る、朝にもみの木の下からプレゼントを選ぶという演出に、今年は大掛かりに挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。
Do it Theaterではクリスマスに三浦半島にてドライブインシアターを開催しますので、そちらも興味がある方は是非チェックしてください〜！

 

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