ONKUL
北欧ものと呼ばれるプロダクトの奥をのぞけば、彼らの生活の営みがあり、大事にしている伝統がある。そんなプロダクトを、小さなストーリーとともにご紹介します。
Index [閉じる]
バイキングとサーミ人、ルーツをたどれば北欧がもっと好きになる
参照元:北欧のヴィンテージ人形と絵本から紐解く、バイキングとサーミ人のルーツ【北欧の伝統と生活】
まさに漫画『ワンピース』のような、行き交う船を次々と襲う野蛮な海賊。北欧の先祖バイキングのことをそう解釈してるならば、答えはノー。基本彼らは貿易を業とし、東アジアや中東とも交流を行う商売人で、名誉を重んじる誇り高い民族。ちなみにツノの生えた兜や毛皮は、のちに付けられたステレオタイプのイメージらしい。
また北欧の先住民、サーミ人もしかり。『アナと雪の女王』のモデルと言われ、コルトと呼ばれる民族衣装や工芸品に目が行くけれど、自らを「太陽と風の民」と呼び、精霊を信じ、自然とともに暮らす。深掘りすれば、そんな美しい信念が浮き彫りになる。ひとつのモノからルーツをたどれば、より北欧への愛は増していく。
☞この記事が気になる方はこちらをチェック!
森にも街にも、フィンランドの暮らしに根付く白樺
参照元:森にも、街にも。フィンランドに根付くマザーツリー・白樺のひみつ【北欧の伝統と生活】
故郷を想うとき、フィンランドの人が心に浮かべるのは、あの木の風景。1988年、国民投票で国樹として認められたという白樺。その上品で華奢なルックスから、謳い文句は「高原の白い貴公子」。だけど現地の人がいにしえより敬愛を込めて呼ぶのは「マザーツリー=母なる木」のほう。氷河時代が終わり、荒れたスカンジナビアの地に真っ先に根付いた、自然と文化の生みの親。
今もなお、森でも街でも至るところで見かけ、また材質としても優秀なことから、カゴなど多くの工芸品にも活用。白樺は暮らしのそばで母のように人々を見守り、添い寝している。
☞この記事が気になる方はこちらをチェック!
北欧の人々が大切にする、サウナとコーヒーの時間
参照元:北欧の暮らしになくてはならない、サウナとコーヒーの話【北欧の伝統と生活】
人はもっと、リラックスしていい。そう気づかせてくれる北欧。スウェーデンのフィーカ(fika)、フィンランドのカハヴィタウコ(ka hvitauko)は、いずれもコーヒーで憩うひとときを大切にする言葉。「仕事の合間にコーヒー休憩をとりなさい」と国が法律を定め、義務化までしている。
サウナの発祥はフィンランド。流行じゃなく、完全に日常。一家に一サウナはもちろん、ビジネス上での「サウナ接待」もある。
サウナとコーヒー、ともに心までも深く温めてくれるもの。
☞この記事が気になる方はこちらをチェック!
北欧に伝わる、動物モチーフのある暮らし
参照元:北欧で縁起がいいとされるラッキーシンボル、ホースとスワンを暮らしに【北欧の伝統と生活】
幸せをこよなく願い、いわれのある動物のモチーフを身に付けたり、贈りものにすることは、世界共通の生活習慣。
スウェーデンで知られているのは、ダーラナホース。「幸福を呼ぶ馬」と呼ばれる木彫りの置物で、 家の窓辺などに飾られている。さしずめ日本の招き猫のような存在。
一方、フィンランドでは、国鳥であるスワンがラッキーモチーフ。長く厳しい冬が終わり、温かな日差しとともに春を連れてくることから、物事の始まりを告げる縁起のいいモチーフとして使われる。さらに白鳥のつがいは生涯添い遂げることから、忍耐や永遠の愛を象徴する存在としても。
☞この記事が気になる方はこちらをチェック!
冬に楽しむ、フィンランドの伝統織物「リュイユ」
参照元:北欧の暗い冬を明るくする、フィンランドの手芸「リュイユ」で心もあたたかく【北欧の伝統と生活】
長く暗い冬を過ごすため、北欧の手芸文化がさかんなのは、さもありなんこと。中でも気になるのはフィンランドのリュイユだ。
経糸に糸を結びながら織り込んでいくノッティングの織物で、幕開けは遅くとも16 世紀頃から。当初はラグやブランケットなどとして使われていたが、時を経るとともに実用から装飾品としての可能性が花開き、デザイナーやアーティストによる、モダンなアートリュイユが織られるように。
素材もウールだけでなく、リネンや馬の毛など多様性を帯び、長さや形もとりどり、自由でふっくらと温かな表現を放つ。
☞この記事が気になる方はこちらをチェック!
収穫して、保存して、冬に備える。北欧の知恵と暮らし
参照元:森にベリーやキノコを摘みに…。心が癒やされるヒュッゲな時間【北欧の伝統と生活】
北欧では「すべての人の権利」と呼ばれ、法律として堂々認められているのは、野生物を侵害しない限り、人の家や公有地で自然の恵みを自由に享受できること。夏はワイルドストロベリー、スグリやコケモモなどのベリー類、秋は キノコがあらゆるところになり、どこでも摘み放題。だから彼らは何かと言えば「森に行こう!」とカゴを携えて散歩する。
さらに収穫したものを保存するのも、根付く生活の仕事。ベリーをジャムにして瓶詰めにしたり、 キノコはオイル漬けにしたり。それは長い冬をしのぐための、とても貴重なビタミン源。
☞この記事が気になる方はこちらをチェック!
onKuL vol.19(2023年10月売号)より。
photograph:Takafumi Matsumura
styling:Mariko Nakazato
text:Mitsuharu Yamamura
re-rdit : Saki Katayama
PICK UP !
-
( CULTURE & LIFE )【FUDGEサイクリング部 supported by hummel】3/29(土) 参加...
-
( CULTURE & LIFE )素敵なあの人は、LE LABOで働く人。
-
( FASHION )【FUDGE FRIEND】オフィシャルガールが2周年!個性豊かな4人...
-
( FASHION )本日発売!『FUDGE』2025年3月号は『BUY NOW! GOOD ITEMS ...
-
( FUDGE tab. )《トゥービー バイ アニエスべー》と春を探しに。
-
( FASHION )春のルミネ池袋には欲しいがいっぱい
-
( kiitos. )地球のことを気にかけながら、しあわせに|キッチンからはじ...
-
( FASHION )【身長155cm以下】低身長さんの冬の差し色コーデ5選!バラン...
RANKING
FUDGE CHOICE
-
【FUDGEランニング部 support...
-
【FUDGEサイクリング部 suppo...
-
《トゥービー バイ アニエス...
-
ちょうど良い、春デニムが見...
-
《ミー イッセイ ミヤケ》202...
人気のキーワード
PRESENT & EVENT
応募期間 : 2025年3月12日0:00〜 2025年4月11日 23:59の30日間。 応募方法 : FUDGE.jpのプレミアム会員(無料)*に登録していただければ、どなたでもご応募いただけます。当選 […]
編集部から配信されるメールマガジンやプレミアム会員限定プレゼント、スペシャルイベントへの応募など特典が満載です。
無料でご登録いただけます。