kiitos.
散歩気分が高まるこれからの季節。けれど、強い日差しに当たることを躊躇してしまう人も多いのでは? ときに悪者扱いされてしまう太陽だけど、私たちが健康をキープするためにはなくてはならない存在。だからこそ、太陽のことをきちん知っておきたいところ。うららかな光のもと、さあ太陽と友達になろう。
私たちにとって唯一無二であり必要不可欠な存在である太陽光が、近年悪者扱いされているのは、言うまでもありません。相手と上手につき合うためには、悪い部分だってきちんと知っておくことが必要です。
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今日はお散歩日和。さあ、太陽と友達になろう! part.2 太陽光の構造。3つの種類を覚えよう
Index
太陽光の悪事
- 肌の弾力を低下させる
- メラノサイトを活性化させる
- シミやシワの原因に
- 肌に炎症を起こす
- 髪をパサつかせる
その① 光老化を引き起こす
加齢による老化は、歳を重ねるごとに機能が衰えていくこと。光老化とは、太陽光を無防備に長年浴び続けることで、シワやシミができて皮膚が変化していくことを指します。肌の老化の7〜8割が光老化によるもので「光を制する者はエイジングを制する」と言われるほど、太陽光は肌の老化に深く影響。
その② シワやシミの原因に!
紫外線のUV-Bが表皮に当たると、メラニン色素が皮膚を守ろうとして増加し、さらに太陽光を浴びすぎることでシミになります。また、シワの原因となるのがUV-Aです。波長が長く肌の奥深くまで到達し、ハリや弾力を育む細胞を傷つけてしまうことも。近年ブルーライトや近赤外線も、シワやたるみの原因になると言われています。
その③ たるみの原因にも!
客観的に人を見たときに年齢を感じるのは、シミやくすみなどの色の濃淡よりも、顔の凹凸だと言われています。つまり、シワやたるみが、加齢を感じさせる一因に。太陽光の中でも波長が長いものは皮膚の真皮の奥深くまで到達し、繰り返し当たることで徐々に肌の弾力を奪っていき、皮膚のたるみを招いてしまいます。
その④ 肌だけでなく髪にも影響が!
髪がパサつくのは、カラーリングやパーマによるダメージ、加齢、そして紫外線も原因のひとつに。紫外線を長期間浴び続けると、髪のキューティクルを構成しているタンパク質が変性。キューティクルは髪のツヤ感に欠かせない存在であるため、ダメージを受けることでツヤが低下して、髪がパサパサになってしまいます。
その⑤ 活性酸素が増加・細胞&DNAが損傷
活性酸素とは、物質を酸化させる力が強い酸素のこと。紫外線を浴びると活性酸素が増加して皮膚の細胞が酸化します。これがシミやたるみの原因になるのです。また、紫外線は肌表面の細胞やDNAを傷つけ、無防備に当たり続けることによって修復が追いつかなく‥…。すると、さまざまな悪影響が出ると言われています。
▼太陽光の種類とそれらが及ぼす影響
UV-B・・・波長が短く表皮にダメージを与える。エネルギーが強く、肌に炎症を引き起こしたり、メラニン色素を沈着させてシミやソバカスをつくる。
UV-A・・・紫外線の中でも波長が長く、肌の真皮まで到達。ハリや弾力を育むコラーゲンやエラスチンの生成が抑制されて、たるみやシワを引き起こす。
ブルーライト・・・可視光線の青い光。UV-Aの波長に近く、真皮まで届いて肌の弾力に影響。太陽光のブルーライトは、スマートフォンなどと比べて強度が高い。
近赤外線・・・赤外線の一部。紫外線や可視光線に比べて波長が長く、真皮を超えて皮下組織や筋肉にまで到達。肌のたるみを引き起こすと言われている。
太陽光の豆知識
部屋の中でも太陽光は届いている
日中は灯りをつけなくても部屋が明るいですよね。それは太陽の光が届いているから。つまり、紫外線もしっかり届いているということ。UV-Bは窓ガラスを透過しないものの、UV-Aは難なく透過。生活紫外線と呼ばれるのはこのためです。明るい屋内ではおよそ7割が届いていると言われています。
春の紫外線量は残暑の頃とほぼ同じ
紫外線が人体に及ぼす影響を指標化した「UVインデックス」では、どちらも日焼け対策が必要な、中等度の紫外線量に当たります。残暑が厳しい9月と花曇りの日もある4月とで、紫外線の量がそれほど変わらないのは驚き! 春も残暑の頃と同じような、UVケアが必要ということです。
参考:気象庁「日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ」(2018年東京)
教えてくれたのは
西坂裕介さん
ネイチャーズウェイ 研究開発本部 製品開発チーム マネージャー
化粧品に配合する成分や、植物エキスなどの効果効能を調べる基礎研究に従事し、〈チャントアチャーム〉をはじめとした、オーガニック・ナチュラルコスメの開発に携わる。
山﨑まいこ先生
まいこ ホリスティックスキン クリニック 院長
本誌でおなじみの皮膚科医。「一部分ではなく全体を見る」というホリスティックな医療を提供。美しい肌を生み出すための元となる、栄養学や腸内環境についても造詣が深い。
illustration:Thimoko Horiguchi edit&text:Masayo Okegawa re-edit:Yuri Iwata[press lab]
(kiitos. vol.19より抜粋)
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