どこにでもあって、よく利用する身近な存在でありながら、実はよく知らない薬局・ドラッグストアのこと。噂のコスメや便利なサービスを新たに知り、賢く活用してみましょう。さあ、今日からは、薬や日用品などの目的買いだけでなく、「楽しい出会い」に期待してドラッグストアへ。

 

ドラッグストアをもっと上手に活用する、９つのアイデア

最後に、大手ドラッグチェーンの便利でためになるサービスや、オープンして間もない店舗のユニークな取り組みをナビゲート。利用してみたい薬局・ドラッグストアを見つけて。

✔︎アプリを使ってもっとお得に

毎日の歩数や消費カロリーを自動で記録する、「スギ薬局」のスマホアプリ「スギサポwalk」。アプリを起動して歩くだけで、景品と交換できるポイントを貯められる。「マツモトキヨシ」の公式アプリは「商品スキャン」というサービスが便利。カメラでバーコードを読み取ると、公式サイト内の商品情報やみんなのロコミを閲覧できる。

✔︎健康測定サービスを利用しよう

病院に行かなくても、手軽に健康測定が可能な薬局・ドラッグストアが増加中。「スギ薬局」は血圧測定・血管年齢・骨密度・脳年齢・体組成などの無料測定機器を設置（※）しているほか、健診結果と医療ビッグデータを照らし合わせ、管理栄養士が生活習慣病リスクをアドバイスしてくれるという有料のサービスも（¥880）。そのほか、血液検査やカウンセリングが受けられるドラッグストアも多数（有料）。
※店舗によって機器は異なる。

✔︎処方箋を持たずにふらっと出かけよう

『Panaplus Pharmacy Health Care LAB.』
健康にまつわる目新しいコンテンツを取り入れ、薬局のイメージ改革を推進する「パナプラス薬局 Health Care LAB.小豆坂」。医療従事者が提案するマインドフルネス瞑想の体験やオーダーメイドのサプリの購入ができ、心身のメンテナンスにも役立つこちらの施設は、コロナ禍を受けて20〜30代の男女からの人気も高いそう。

ADDRESS：愛知県岡崎市羽根町小豆坂135-1
TEL：0564-47-7250
OPEN：月・火・水・金 9:00~19:00 木・土 9:00~13:00
HOLIDAY：日・祝
https://healthcarelab.co/

✔︎薬局で栄養バランスのとれた外食を

『HARUHI cafe（中沢薬局）』
山梨県に12店舗の調剤薬局を持つ「中沢薬局」が、薬剤師を通じて健康的な食生活を発信したいとの想いから、2021年末に立ち上げた「はるひカフェ yamanashi」。メニュー開発には、料理研究家の大橋由香さん、糖尿病内科医や薬剤師、栄養士が携わり、ストウブ鍋を使った無添加・減塩・低脂肪分にこだわった食事を提供。ドライブスルーでお弁当を受け取れるサービスは、体調が優れないときにも便利。

 

✔︎こんなときにはオンライン薬局が便利

・帰宅が遅く、営業時間に薬を受け取れない
・身体の悩みを人に話すのに抵抗がある

『minacolor』｜プライバシーに配慮されていて気軽に購入できる
オンラインで注文して自宅で医薬品を受け取れる、オンライン薬局「minacolor（ミナカラ）」の人気が加速。調剤薬局に出向く時間がないビジネス層のほか、肌トラブルや婦人科系の不調を抱える女性の利用も多いのだそう。薬剤師の指導を必要とする第一類医薬品の処方も、ネット上でやりとりを完結でき、必要に応じてLINEチャットでカウンセリングも受けられる。依存性の高い薬の過剰摂取など、誤った飲み方を避けるため、薬剤師やスタッフが購入履歴や症状を確認し、管理してくれるので安心。https://minacolor.com

 

✔︎まずは漢方に頼るのもおすすめ

『意一堂』｜漢方薬局のオリジナル製品を取り入れて心身をケア
台湾で40年続く漢方診療所・薬局の「意一堂」が開発する、こだわりの製品はオンラインで手に入る。薬材の香りとお湯に溶け出す薬性が合わさることで、気と水の流れをよくするバスシリーズの中でも、血行を促進する「蘇芳（すおう）」は、便秘のときや働きすぎなどによる疲労回復にもぴったりだとか。 https://www.tw-essentia.com/jp/

✔︎ちょっとした不調だって相談できる

『Dgs Phytreat』｜ハーブの力で早い段階からケアする、フランス発想の薬局
フランス・パリの老舗薬草専門店に務めた経験を持つ店主が、2022年3月にオープンした「Dgs Phytreat（ドラッグストア フィトリート）」。フランスには、身体のことを相談したいときに薬局を訪れる文化がある。健康維持サポートのツールとして、フランス流の植物を備えた薬店を日本人にも活用してほしいとの想いで開店に至ったという。日常に取り入れやすいハーブを使ったサプリメント、生薬、ブレンドハーブティーや芳香蒸留水など、オリジナル製品もラインナップ。

 

✔︎メディア&イベントで身体のことを学ぼう

スギ薬局の「健康美人セミナー」「女性の健康フェスタ」｜妊娠や美容、女性の“知りたい”に応える参加費無料のイベント
産科婦人科教授をゲストに迎えた、20〜30代女性向けのオンラインセミナーを春に開催しているほか、女性のライフステージに合わせた健康・美容に関するセミナーを定期的に行っている。

ウエルシア薬局の「Welcafe」｜地域の高齢者が気軽に集まり、ともに楽しめるイベントを開催

地域に根ざした憩いの場として、全国378店舗（※）に設けられたフリースペース「Welcafe（ウエルカフェ）」。買い物の合間に休憩ができるだけでなく、高齢者向けにスマホの使い方を教えるワークショップや、ネイルやパッチワークの講習など興味深いイベントが定期的に開催されている。
※2021年11月30日時点

アイセイ薬局の『ヘルス・グラフィックマガジン』『HELiCO』

「アイセイ薬局」が発行・発信しているメディアが面白い。“飲みすぎ”や“下痢・便秘”など、医師や各分野の専門家がひとつの症状について、さまざまな角度から解説する季刊フリーペーパー『ヘルス・グラフィックマガジン』。“あしたがちょっと健康に”をコンセプトに、気軽に読めて実践しやすい健康コンテンツを提供するWebメディア『HELiCO（ヘリコ）』もぜひチェックして。 https://helico.life

✔︎見どころ満載の「ウエルシア イオンタウン 幕張西店」

千葉市美浜区に2021年10月にオープンした新店「ウエルシア イオンタウン 幕張西店」。最新の機器やシステムを取り入れた、実験的な店舗を覗き見。進化を続けるドラッグストアの“これから”がますます楽しみ。
教えてくれたのは…

ウエルシアホールディングス 広報担当者
AIの導入によって目指すのは「患者さんに寄り添う薬局」

広い店内でひときわ目を引くのが、調剤ロボットを設置した処方箋調剤室。

「患者さんから受け取った処方箋を登録すると、薬を管理している引き出しから、自動ピッキング装置が必要なものを数十秒で取り出してくれます。従来は、薬剤師が必要な薬を必要な分量だけ取り出し、測ったり袋に入れたりする作業に時間を要していたところ、AIの採用で時間を短縮でき、少ない人手でまわせるように。機械化を進めているのは、実は原点回帰が目的。作業にかけていた時間を、患者さんに向き合う時間に充てたいという想いが根底にあります。お客様の声に耳を傾け、本当に求めているものを提案して差し上げることこそ、物販を行う薬局の役目だと考えます。高齢の患者さんに薬を処方する際、処方箋通りの薬を提供するだけでなく、薬を飲むうえで不安に感じていることはないかなど、生活背景を想像したりカウンセリングをしたりして、一人ひとりに寄り添った提案をしていきたい。調剤室に留まる人数を減らして訪問薬剤師を増やすなど、薬剤師が持つ専門知識を共有する機会を多くして、地域の皆さんに役立ててもらいたいと考えています」（広報担当者）

ADDRES：千葉県千葉市 美浜区幕張西4-2-12 イオンタウン幕張西1F
OPEN：9:00~24:00（調剤薬局は22:00まで）
HOLIDAY：年中無休

photograph:Masahiro Tamura［FREAKS］　edit&text:Riho Nawa　re-edit:Yuri Iwata［press lab］
※kiitos. vol.23（2022年5月13日発売）より抜粋。現在は販売を終了している商品もあります。

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