FASHION
誰もが知る高級ジュエリーブランド《Cartier(カルティエ)》の時計。頑張れば手の届く価格帯で探すなら、ヴィンテージがおすすめです。
1847年フランス・パリで創業された『カルティエ』は、王族御用達として名を馳せてきた高級宝飾品ブランド。ジュエリー、時計、レザーグッズなど数々のクリエイションを世に送り出し、今もなお世界中の人々を魅了し続けています。
カルティエならではの技法とデザインが光る、エターナルな逸品
今回ご紹介する「ヴァンドーム」は、創業者のルイ・カルティエがフランスのヴァンドーム広場で馬車に乗っている時に見た、車輪の取り付け部分から着想を得たことがネーミングの由来とされています。
こちらのモデル「must de Cartier Vendome(マスト デ カルティエ ヴァンドーム)」は90年代のヴィンテージ時計で、カルティエならではの手法「ヴェルメイユ」で仕上げられています。
「ヴェルメイユ」とは、ある素材に金を貼りつける加工のことで、広い意味で「金メッキ」とも言われる手法。実はこの「金を貼り付ける」という行為は、一度金を熱で溶かしてからシルバーに塗るという作業を要するため、非常に高コスト。高い製造技術を持つカルティエだからこそ成せる技であり、使用される金の容量も一定以上が求められるため、オール金無垢より安価ではありながら、一般的な金メッキとは全く異なる高級感があります。
デザインは、ローマンインデックス(ローマ数字のインデックス)がカルティエらしいクラシカルで上品な魅力を漂わせています。
また現在は廃盤となっているこの「マストシリーズ」は、ダイアルバリエーションの豊富さもヴィンテージならではの魅力のひとつ。
気負わずデイリーに使っても映える、上品な佇まいと存在感
ヴィンテージとはいえ「クオーツ(電池式)」なので、余計な手間もなく気軽にアクセサリー感覚で楽しめます。また小ぶりで裏蓋もフラットなので、シャツの袖口などに引っかからずに、ストレスなく着用できます。ただ非防水なので、日常の水場や雨などには注意が必要。
「カルティエ」と言うとラグジュアリーなハイブランドというイメージで構えてしまう人もいるかもしれません。ですが気張らずデイリーにサラッと合わせるくらいがおしゃれ。シャツやTシャツなどのカジュアルな装いにワンポイントで取り入れてこそ、エレガントさが際立ち、着こなしがクラスアップされます。
女性なら1つは持っておきたい“一生もの”の時計。その憧れブランドの代表格であるカルティエを、ヴィンテージで見つけるというのも手。新品には無いクラシカルな雰囲気と、歴史を刻んできた温かな重厚感を感じられるはずです。
お問い合わせ先:コンティニュエ エクストラ・スペース
TEL:03-3792-8979
photograph_Kimyongduck
styling_Saori Kitagawa
hair&make_Aoi Nagasaki
text_Yu Konisho
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