FASHION

“絵になる小物”をコンセプトに掲げ、曲線がユニークなバッグアイテムを中心に展開する《nori enomoto(ノリ エノモト)》。ファッション感度の高い若者をトリコにしている同ブランドが2024年8月10日(土)〜8月12日(月)に〈京都市京セラ美術館〉でポップアップを開催。今回はFUDGE FRIEND・田中真里奈さんとレポートします。デザイナー・榎本紀子さんと田中さんのコーディネートスナップもあるので、要チェック。
Index
オブジェのように飾られた“絵になる小物”たち

壮麗な歴史的建造物の中にずらりと並んだ《nori enomoto》のバッグたち。可憐にディスプレイされた“絵になる小物”たちはまるで、オブジェのよう。個性的なデザインとカラーを与えられたひとつひとつが輝いています。
「《nori enomoto》のアイテムを実際に手に取って見られるだけでも嬉しかったのに、さらに〈京セラ美術館〉で楽しめるとのことで、とてもワクワクしていました!」と田中さんも上機嫌。


一般的なファッションブランドの展示会とは異なり、「買うこと」よりも「見ること」を第一の目的とされた展示構成はまさに新感覚。「ファッションアイテムの展示」という枠にとらわれることない、新たな視点や刺激を与えてくれます。
「会場にブランドのイメージが溶け込んでいて、いつもそこにあるかのような印象を受けました。色や形のバリエーションが豊富なアイテムと、榎本さん含むスタッフの方々の洗練された雰囲気、そこで漂う空気感に圧倒されました。」(田中さん)
デザイナー・榎本紀子に 田中真里奈が聞きたい6つのこと。

会場には《nori enomoto》のデザイナー・榎本紀子さんご本人も在廊。特別に田中さんが聞きたかった展示やブランドに関する6つの質問に答えていただきました。実際に話を聞いた田中さんは「榎本さんは芯のあるかっこいい女性。質問したことに対しても丁寧に答えてくださり、もっともっとお話したくなるような方でした…」とすっかり榎本さんの大ファンに。
ーーなぜ会場に〈京都市京セラ美術館〉を選んだのですか?

「個人的に前から〈京都市京セラ美術館〉が好きだったんです。京都を訪れる際はよく立ち寄っていて。建物自体も魅力的だし、行っている展示内容も興味深いものばかり。関西のみなさんに向けてポップアップを開催するとなった時、せっかくならとっておきの場所で展示したい!と思い、こちらからオファーしました。ここは横に広く天井も高いため、圧迫感がなく開放感のある広々とした空間。ショップや催事場でアイテムを見るのとは違う、新しくて心地よい体験を皆さんにしてもらえると思いました。(榎本さん)」
ーー今回の展示でテーマやコンセプトにしていることはありますか?

「特に展示のテーマは設けていないのですが、《nori enomoto》のアイテムを『商品』としてではなく『作品』として鑑賞することを楽しんでほしいと考えていました。もちろん、気に入ってそのまま購入してくれたら嬉しいですが、見にきて『素敵だな』って思ってくれるだけでも大満足です。」
ーー今回の展示で、ディスプレイや空間作りで こだわったのはどういった点ですか?

「天井が高い会場なので、それを生かして目線が上にいくように工夫しました。バッグをディスプレイしている背の高い什器も、特大サイズののぼりも特注で用意したものなんです。」
ーーどんなものからデザインのインスピレーションを受けていますか?

「日常の中で触れたもの、その時の気分を反映することが多いです。アイコンバッグの“マルディマタン”は、洋服を縫っている時に出た曲がったまち針からインスピレーションを得て、製作しました。ちなみに商品を作る時は、最初の着想から最初の形にするまで私が一貫して行っています。そこからチームにも意見をもらってチューンニングし、完成へと近づけています。」
ーー自分がいいと思う感覚と、多くの人がいいと思ってくれそうと思う感覚、 双方をどのようなバランスで商品に落とし込んでいますか?
「バランスでいうと…半分ずつかもしれないです。ブランドを立ち上げた当初は自分がいいと思うものを真っ直ぐに届けていましたが、オープンから1年くらい経ちポップアップをするようになってからは、お客様の声をたくさん聞くようにしました。自らお声がけして意見をお伺いしたりするうちに、実用性とデザイン性を両立させたいいものを作りたいと思ったんです。今回の展示でも、普段は関わりが少ない関西の皆さんとお話できるのを楽しみにしていました!」
ーーカラーバリエーションが豊富ですが、色はどのように選んでいますか?

「この頃は海外で出会ったカラーリングを参考することも多いです。最近だと、北欧で目にした配色が印象的でした。日本ではなかなか見られない色の組み合わせをたくさん見かけるんです。ネイビーオリーブに20%だけ赤色が使ってあったり。単純に絶妙な色そのものも興味深いけど、色の組み合わせも意識してみるとより面白くて。ポイント使いしやすいスマホショルダーは、そういったユニークな配色をよく取り入れています。」
【榎本紀子&田中真里奈】本日のスタイルをSNAP
「mardi matin」をプラスして、ナチュラルな装いをブラッシュアップ


《nori enomoto》のアイコンバッグ「mardi matin」が本日の主役。モードな雰囲気のバッグも、カラー選びを工夫すればナチュラルなスタイリングにもよく馴染む。チェーンを出してショルダーにしてもよし、上品に手持ちにしてもよし。お行儀のいいワンピースにモードな要素をプラスしよう。
バッグ(mardi matin) ¥42900 / nori enomoto
アートピースを纏った、小粋なハイセンスコーデ


すっきりとしたトップとボリュームのあるボトムが好バランス。さりげなくスポーツミックスなのもさらに上級テクニック。多彩なファッションポイントが詰まっていても統一感があるから、目をひく真っ赤なバッグも小粋に引き立つ。今日のバッグ「lundi nuit」は、ころんとしたフォルムが愛らしいアートピースのような存在。サイドが巾着のようになっているから、見た目以上に収納力があるのも愛おしいポイント。アクセサリーにはアーティーなフラワーモチーフのネックレスを、チュールスカートに生花を忍ばせて、来場者へのおもてなしマインドも忘れずにね。
バッグ(lundi nuit) ¥59400 / nori enomoto
お買い物のような、アート鑑賞のような。心が躍った新しい体験。


芸術鑑賞のような新しいファッションの嗜みを体験できた今回の展示。アートピースのような《nori enomoto》のアイテムは見るだけでも楽しめるのはもちろん、お気に入りを見つけて持ち帰れば、もっと心踊るはず。装いの中に取り入れて纏ってもいいし、飾ってお部屋を自分だけの美術館にするのもいいかも。新しいファッションの形を追求する《nori enomoto》に今後も目が離せません!
お問い合わせ先:《nori enomoto》
Instagram:@norienomoto_official
photograph_Takemura Makiko
model_Tanaka Marina
edit & text_Yanase Rei
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