FASHION

“ヴィンテージ”って、ロマンがあるから好き。どんな人が着ていたんだろう? どこへ着ていったんだろう?素敵な洋服たちが見てきた景色を想像するたびに、ファッションってやっぱり楽しい! と、胸が高鳴るの。

メゾンのドレスへの憧れは時代を超えたヴィンテージで叶えるの

ドレス¥78000/Vintage(ザ ヴィンテージ ドレス)、ピアス¥38280/Vintage(エディ)、バッグ¥81400/A.P.C.(アー・ペー・セー カスタマーサービス)、ソックス¥2750/MARCOMONDE(ドロワー)、シューズ¥24200/LOISIR(ロワズィール)

美しいドレスへの憧れはきっと、いつの時代も変わらないと思う。フリルにドット、ウエストがきゅっとマークされた女性らしいシルエット……フレンチシックを詰め込んだようなそのドレスに、一目惚れしてしまったの。先駆けてプレタポルテに着手し、私たちにモードへの扉を開けてくれた《ピエール・カルダン》。このドレスを着て、1980年代のパリジェンヌはシャンゼリゼ通りを歩いたのかしら。

 

“MADE IN USA”の501®で大好きな映画の主人公みたいに

デニムパンツ¥14300/Vintage(ベルーフ)、ダウンベスト¥11800、デニムジャケット¥15800/ともにVintage(オルゴー)、Tシャツ¥5500/Vintage(ミスタークリーン)、シューズ¥14300/CONVERSE(コンバースインフォメーションセンター)

“メイド・イン・アメリカ”の501®は、やっぱりなんだかロマンがあるよね。90年代《リーバイス》ならではの、この風合いと野暮ったさ。願わくは、タイムマシンに乗って当時のアメリカへ! そんな気持ちを込めて、大好きなアメリカ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティみたいにデニムジャケットとダウンジャケットを合わせてみる。さて、次のファッションタイムトラベルはどこへ行く?

 

今日のテーマは、私の想像上のアメリカの大学生“マディソン君”

スウェットシャツ¥13200、トートバッグ¥5500/ともにVintage(ミスタークリーン)、中に着たシャツ¥25300/YAECA(ヤエカ アパートメント ストア)、中に着たロンT¥11550/SLOANE(ザショップ スローン 新静岡セノバ店)、スウェットパンツ¥16500/Vintage(ルイク)、キャップ¥7920/Oblada(シンチ)、ストール¥4980/Vintage(オルゴー)、ソックス¥2750/MARCOMONDE(ドロワー)、シューズ¥35200/REGAL Shoe&Co.(リーガル シュー & カンパニー)

《チャンピオン》のスウェットがミシガン大学のトレーニングウエアに採用されたのが、ちょうど100年前。その評判はコーチからコーチへと伝わり、大学ロゴのスウェットは瞬く間に全米の定番となった。自校のスウェットでとことん洒落込んだアイビーリーグの学生たちに習って、シャツやローファーで品よく昇華。かつての持ち主、マディソンさんから受け継がれたトートバッグに、荷物を詰め込んで。

 

トラックジャケットの着こなしで80年代のロックサウンドを奏でる

トラックジャケット¥41800/Vintage(ルイク)、コート¥176000/beautiful people(ビューティフルピープル 渋谷パルコ2F)、パンツ¥26180/MASTER&Co. (マッハ55リミテッド)、メガネ¥47300/JULIUS TART OPTICAL(コンティニュエ)、シューズ¥41800/REGAL Shoe&Co.(リーガル シュー & カンパニー)

80年代のUKロックといえば、時代は“マッドチェスター”ムーブメント。代表的バンドであるザ・ストーン・ローゼズを聴きながら、コーディネートを組むとしよう。フットボールを愛する彼らの相棒トラックジャケットに、ルーズなパンツを腰で穿いて。どこか気怠そうな、ちょっと不良みたいなそのスタイルに、なぜかたまらなく惹かれるのだ。現代の気分も加えるなら、トレンチコートでトラッドにまとめて。

 

白い雪景色に鮮やかに映えるノルディックセーターの魅力

セーター¥23100/Vintage(ジャンティーク)、スカート¥35200/Vintage(ルイク)、ニット帽¥6050/FILSON(アウターリミッツ)、シューズ¥14850/native shoes(ヒロセ)

スカンジナビア地方で古くから伝わるノルディックセーターは、なんといってもこのインパクトのある柄が魅力。北欧の美しい冬の世界が表現されたセーターを着ると、寒いのが苦手な私でさえ、まだまだ冬が続けばいいのに……と思ってしまうほど。厳しい寒さに対応するしっかりと分厚いウールニットに、装飾的な留め具も伝統的な特徴。ブーツやニット帽でおめかしして、ムーミンに会いに行きたいな。

 

いつの時代も私たちを魅了する英国紳士たちのスマートな嗜み

ジャケット¥49500/Vintage(ヴィニヴィニ)、セーター¥22000/macalastair(ブリティッシュメイド銀座店)、中に着たロンT¥11550/SLOANE(ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店)、ハット¥7480/MASTER&Co.(マッハ55リミテッド)、ソックス¥2750/MARCOMONDE(ドロワー)、シューズ¥25960/tsumori chisato WALK(モーダ・クレア)

英国紳士の国イギリスでは、仕立てのよいジャケットが多く生まれた。そんな素敵なジャケットを、ヴィンテージショップで見つけた時のときめきったら……! たとえばこちら、《アクアスキュータム》の80年代のツイードジャケットは、やっぱり今着てもかっこいい。テーラースタイルをカジュアルに落とし込むのが得意な80年代の紳士たちをイメージして、バケットハットで気取ってみよう。

 

photograph_Kojima Yohei
styling_Kitagawa Saori
hair&make-up_Ohgimoto Naoyuki〈POIL〉
model_Gray
edit_Shibata Moe
design_Kawai Hiroyasu〈VIA BO, RINK〉

 

FUDGE vol.247 2024年2月号より

 

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