ジェーン・バーキン、永遠のミューズの着こなしの魅力を探る | 特集 | ファッション | FUDGE.jp

FASHION

世界中の人々から愛され続けるジェーン・バーキン。生涯を終えてもなお、ファッション・映画・音楽と広く影響を与え続けるその魅力を探ってみませんか?

時を経ても色褪せないジェーン・バーキンの魅力

英国・ロンドンで生まれ育ったジェーン。映画監督として活躍していた従兄弟、キャロル・リードの影響もあり、17歳で映画女優を志します。18歳でシネマデビュー、そして結婚。20歳で出産を経験するも、すぐに離婚。同年にフランスへ渡り、翌年には映画『スローガン』をきっかけにセルジュ・ゲンズブールと出逢います。このカップルは、自由奔放でスキャンダラスだけど、とってもクール! 世界中から注目を集めるのです。さらに、この頃のジェーンのファッションにも人々は釘付け。それはきっと白Tシャツにデニムパンツを合わせたり、上品な装いにカゴバッグを持ったり、セレブでありながらカジュアルで、新鮮で、彼女らしさがあふれていたから。年齢を重ねて、オーバーサイズの白シャツやカシミアのセーター、メンズアイテムを着こなす姿も魅力的で、時を経た今も、お手本にしたい装いばかりです。

ファッションだけにとどまらず、年齢に抗うことなく自然体を貫く姿もカッコイイのがジェーンのすごいところ。“美しく年齢を重ねている女性”として女性誌に登場することもしばしば。笑った時にふわりと表れるシワさえも美しさへと昇華させる彼女の生き方そのものに憧れる女性も多いのです。

また、ジェーンは、人々を勇気付けたり、困っている人に手を差し伸べる人道支援家としての顔も持っています。ユニセフや国境なき医師団など、様々な団体に参加し、あらゆる非人道的行為に対して抗議の声をあげたり、ハイチの大地震被災者やエイズ患者を支援したりと、その活動は多岐にわたります。東日本大地震からひと月も経たない2011年4月にも、空っぽの飛行機に乗って日本を訪れ、復興支援チャリティ・コンサートを行ないました。誰かがどこかで苦しんでいると知ると、ただそこへ走っていく。そしてその場で苦しみを分かち合う。そんな慈愛に満ちたジェーンには、本当に心を打たれます。

この特集では2023年7月、76歳でこの世を去ったジェーンが、私たちに残してくれた着こなしのテクニックを振り返ります。

 

トレンチコートでつくるフレンチ・シック

コート¥149600/beautiful people(ビューティフルピープル 青山店)、Tシャツ[ 2 P ]¥2090/FRUIT OF THE LOOM(FTLジャパン)、デニムパンツ¥13200/Levi’s®(リーバイ・ストラウス ジャパン)、シューズ¥44000/Repetto(ルック ブティック事業部)、ソックス/スタイリスト私物

端正な面持ちのトレンチコートも、お馴染みのリジッドデニムパンツやバレエシューズと合わせてカジュアルダウンするのがジェーン流。さらにお手本にしたいのは、コートの袖を無造作に腕まくりして、キュッとウエストをマークする着こなし方。飾らない彼女だからこそ成し得たスタイリングには、装いにこなれ感をもたらすヒントが沢山詰まっている。

 

世の女性が憧れてやまないジェーン・バーキンの名を冠したバッグ

コート¥79200/YAECA(ヤエカ アパートメント ストア)、シャツ¥25300/MHL.(エムエイチエル.)、パンツ¥19800/çaqü (サキュウ ルームストア)、シューズ¥6380/CONVERSE(コンバースインフォメーションセンター)、バッグ/編集部私物

不朽の名作である《エルメス》の「バーキン」の生みの親は、ジェーンだって知ってた? ロンドン行きの飛行機内で「もっと便利でシックなバッグが欲しいわ」と相棒のカゴバックをあさっていたら、たまたま隣り合わせたエルメスの社長から「あなたが欲しいバッグをデザインしてみませんか? 」と声を掛けられた、という逸話も。ステッカーを貼ったり、チャームをつけたり、とことんラフに使いこなしていたジェーンを見習って、いつもの装いに合わせてみよう。

 

秋に楽しむチャーミングなデニムパンツスタイル

セーター[メンズ]¥19580/MORRIS & SONS(ビショップ)、ブラウス¥27500 / Nigel Cabourn(アウターリミッツ)、デニムパンツ¥13200/Levi’s®︎(リーバイ・ストラウス ジャパン)、シューズ¥56100/KATIM(カチム)

デニムパンツの着こなしも、ぜひジェーンを真似してみて。フレアシルエットでウエストはハイ、裾はカットオフ、といった1本。定番アイテムだからこそ、ディテールにこだわって着こなすのが大切みたい。夏は白Tシャツを合わせるとして、秋はどうする? 例えば、フリルブラウスで襟元や袖口に女性らしさを散りばめつつ、メンズライクなセーターをレイヤードするとかね。カジュアルだけど愛らしさもある、そんなスタイルに惹かれるのです。

 

季節もシーンも関係なくいつだって相棒はカゴバッグ!

タートルネックセーター¥22000/Aparaya(岩久)、パンツ¥23100/YAECA(ヤエカ アパー トメント ストア)、マリンキャップ¥10450/ ORCIVAL(ビショップ)、バッグ¥74800/ eb.a.gos(エバゴス)、カップ&ソーサー¥1760、 ティーポット¥3850/ともにAfternoon Tea living(アヌタヌーンティー・リビング)

 

ジェーンが愛用していたカゴバッグは、セルジュ・ゲンズブールからのプレゼントなんだとか。夏も冬も、普段着やレッド・カーペットを歩くドレススタイルにもカゴバッグを合わせ、独自のファッションスタイルを築く。その一方では、愛する人からの贈り物をずっと大切にしていたのだ。外見も内面も素敵な彼女は、やっぱり憧れの女性。お気に入りのカゴバッグを手にすれば、少しはジェーンに近付けるかな。

 

photograph_Tamura Masahiro〈FREAKS〉
styling_Kitagawa Saori
hair & make-up_Nagasawa Aoi
model_Lisa L
edit_Chikazawa Yui〈KIP Inc.〉
design_Kawai Hiroyasu〈VIA BO, RINK〉

 

FUDGE vol.243 2023年10月号より

 

 

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