CULTURE & LIFE

「おしゃれな人のルームツアー」企画では、FUDGEにまつわる素敵なあの人の部屋にお邪魔して、ルームツアーを開催!「部屋」はその人の好や性格を表す場所でもあり、普段見ることのできない場所だからこそ気になるところ。インテリアのこだわりや収納術、生活のアイデアなどをぜひ参考にして、あなたも自分だけの心地よい暮らしを叶えて!

第18回目ではイタリア・トスカーナで暮らす池田華依さんのご自宅を拝見。ワイナリー〈サンタジュリア〉の女将になって12年。そんな華依さんが住んでいるのはどんなお部屋?

美しい田園風景が広がる、モンタルチーノでの毎日

「14年前に日本からイタリアへ渡り、最初の2年間はシエナや近隣のホテルなどで働いていました。その後、結婚を機に現在の家に嫁ぎ、ここで暮らして12年目になります」

イタリア・トスカーナ州のワイナリー〈サンタジュリア〉の名物女将、池田華依さんが家族とともに暮らすのは、現地だと伝統的な『農家の家(ポデーレ)』と呼ばれる築150年のレンガ造りの家。トスカーナの中でもワインの聖地として有名なモンタルチーノにあり、目の前には世界でも指折りの美しい田園風景が広がっています。

 

〈サンタジュリア〉では広報とツーリズムを担当する華依さん。ワイナリーを訪れる方へのツアー案内やテイスティングのほか、マーケティング戦略の立案、時期によっては敷地内でのトリュフ狩りや料理教室を主催することも。仕事に家事と毎日忙しく過ごす彼女に、一日のスケジュールを教えてもらいました。

「起床は朝6時。まずは瞑想とヨガで心身を整えてから、家族6人分の朝食準備に取り掛かります。そして、子供たちの送迎を終えた9時から仕事を開始。午後は家事やSNSの仕事を、16時には子供たちのお迎えと習い事、ご飯の支度、片付けでバタバタと時間が過ぎていきますね」

 

自宅は約250㎡と広々。家族のプライベート空間である2階に5つの寝室、リビング、ダイニング、キッチン、2つのバスルームがあり、1階には訪れた方々をお迎えするための大きなメインキッチンにダイニングスペースとトイレがあるそうです。

 

インテリアは良いものを長く使う、がモットー

そんな部屋づくりのテーマは「伝統を壊さないアンティーク」。新たに家具を作る際にも、その木材にワインを作った樽を再利用したり、地元の木工職人に作ってもらったりと、その後も手入れをしながら長く使い続けることを大切にしているようです。モダンに寄せすぎず、昔ながらの暖炉や薪ストーブをそのまま生かして、家に刻まれた重みや温もりを楽しむことも信条のひとつ。使用しているソファや調度品の多くは義母さんから受け継いだアンティークで「その普遍的な美しさと使用感が気に入っています」と華依さん。

 

家の歴史をそのままに、洗練された空間となっている理由はもうひとつありました。華依さんは「窓の外に広がる景色そのものが、完成された一枚の絵画のように美しいんです。そのため、壁に過度な装飾は必要ありません。景色を引き立てるような、木のぬくもりを感じるシンプルな空間づくりを心がけています」と続けます。

そのように伝統やモノ大切にする暮らしの中でのマイベスト3を挙げてくれました。

 

池田さんのおうちで見つけた、マイベスト3。

次男のアート作品

「彼の思想がカラフルに表現された作品で、キッチンに飾って眺めるだけで元気をもらえます。子供が描いたというだけで私たちにとって価値のあるものになるんです」

 

義母や母から受け継いだアンティーク皿

「歴史あるお皿に盛り付けると、いつもの料理がより一層引き立ちます。義母からはヨーロッパのお皿、母からは和食器を受け継いでいるので、和食を作って振る舞う時にもとても重宝します。大切に使っていきたい受け継がれたものの数々です」

 

義祖父母から受け継いだ薪ストーブ

「家を温めてくれる存在。常に温まっているオーブンと、発酵や解凍に最適な部分、ガスを使わないで料理ができるコンロが常についています。朝、前日の灰をや汚れをきれいにする、薪を運ぶ、という面倒な作業が必要な部分もありますが、火をつけたら一日中便利がそこで待っていてくれるんです。常にお湯を沸かしておくことも可能だし、田舎生活でガスが止まってしまっても、薪ストーブがあれば問題なく生活ができるので、本当に便利なもの。一生大事にしていきたいです」

 

バスタイムが大切なひとり時間

自宅の中で華依さんが特に気に入っているのは改築したばかりのバスルームです。

「イタリアでは改築時に湯船を撤去してシャワーのみにするのが一般的なのですが、私はリラックスできる空間を確保したかった。2つのバスルーム両方にこだわりの浴槽を設置しました。一人になれるお気に入りのスポットです」

 

畑で採れた旬の野菜に手打ちパスタ。自分でやる、がいちばんのごちそう

加えてキッチンにもまた、華依さんの「好き」が詰まっていると教えてくれました。

「広々としたスペースと、そこに馴染むアンティーク調の佇まいに愛着がわいています。義母から譲り受けた花瓶やキッチン家具など、古いものたちに囲まれて料理をする時間が好きですね」

毎日の料理で欠かせないのは、自家製のオリーブオイル。なんでも、これがないと生きていけないほどだとか。

「野菜畑で採れた旬の野菜を使ったシンプルなパスタなど、料理の核として自家製オリーブオイルは欠かせません。ちなみにシエナの伝統パスタであるPICIはかなり頻繁に手打ちして食卓に上がります。毎日のことなので頑張りすぎず、素材のよさを生かして体にもいい、美味しいものを食卓に並べることを大切にしています。自分たちが食べるものを自分たちの手で育てる“食育”を、子供たちに日常の中で見せられるのは、田舎ならではだと思います」

 

美しきトスカーナでの暮らしは、発見の連続

「イタリア人のフレンドリーさが私には合っているし、大好き。みんなでイベント毎にパーティを開いたりもしていて。田舎でただ静かな生活を送っているわけでなく、活発な部分もあり、楽しんでいます!」。トスカーナで暮らして10年以上、その魅力は一体どんなところなのでしょうか。

「私にとって、トスカーナは心から『豊かさ』を感じられる場所なんです。都会で生まれ育った私ですが、この地の圧倒的な美しさに魅了され、住み始めて12年経った今でも毎日新しい発見があります。口にするものの質の高さ、目に入るものの美しさ…。そのすべてが私の人生の質を高め、幸せにしてくれています。大好きな場所はたくさんありますが、特に好きなのは世界遺産にも登録されている義母の出身地『ピエンツァ』です。まるでおとぎ話の国に迷い込んだような美しい街並みが広がっている。そこにはお気に入りの革職人さんもいて、訪ねるたびに色々なことを教えてもらっています。そんな温かい交流があるのも、この街が好きな理由ですね」

最後に、これからのトスカーナ生活でやってみたいことを聞くと「私たちがトスカーナの土地で精魂込めて作るワインやオリーブオイルの質を、さらに高めていく努力を家族で続けたいです。」と華依さん。

「実際にトスカーナへ足を運んでくださる方を増やして、そのよさを体験してもらって、一生に残る旅をする架け橋となる活動ができれば嬉しいな、と思っています。不便な場所ではありますが、それを遥かに超える魅力がここにはあります。ぜひ皆さんも、この特別な空気感を感じにトスカーナへお越しください!」

 

 

池田華依
ワイナリー〈サンタジュリア〉女将

1987年生まれ、神奈川県出身。幼少期から海外生活に憧れ、大学時代はバックパッカーとして世界各国を訪れる。2012年に単身イタリアへ。2013年、ワイナリーを営むイタリア人の夫と結婚し、2男2女の母に。トスカーナの美しい風景や家庭料理、家族との日常を投稿したInstagramが人気を集めている。
Instagram: @kae_ikeda

 

text_Hasagawa Nozomi
edit_Yanase Rei

 

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