CULTURE & LIFE
パスタやハーブ、乾物の保存にも。30年、40年と色の変化を楽しみながら使い続けたい『開化堂』の茶筒。
伝統ある暮らしの道具がそろう京都のなかでも、ひときわ羨望を集める名品といえば『開化堂』の茶筒。銅、ブリキ、真鍮ブリキで作られる円柱型の茶筒は無駄を削ぎ落としたフォルムと機能美が特徴的で、美しい日本のものづくりは海外の方からも信頼され、愛されている逸品です。
「手擦れ」で生まれる、まろやかな艶
明治8年の創業以来、初代からの手法を守り続けて一貫した手づくりで作られる茶筒は、銅、ブリキ、真鍮の3種。サイズや用途に合わせたフォルムがバリエーション多くそろい、自分の暮らしにマッチするアイテムを見つけることができます。
経年による色の変化は、開化堂の茶筒の最大の魅力。画像はピカピカの新品ですが、5年、10年と時間を重ねるほどに銅は飴色へ、ブリキは渋みのある黒へ、真鍮は濃い飴色へ変化していきます。その色の変化は「手擦れ」によって生まれ、毎日使うことでまろやかな艶が出て、手ざわりもよくなっていくそう。
パスタやハーブ、乾物の保存にも!
ブリキの口止中フタが付き、二重構造による高い気密性を実現。フタを茶筒の口に合せたときにおのずとすーっと閉まる精密さは手づくりならではのもので、日々使いながら感動します。
茶葉だけでなく、パスタやハーブ、乾物の保存にも適しているので、自由な発想でプロダクトとして日々使用すると茶筒もますます味わい深く育っていきそうです。京都の伝統品という敷居の高さを感じず、身近な道具としてぜひ普段の暮らしに取り入れて。
(トップ画像)左からブリキ製平型200g¥14,000、茶筒 銅製長型200g¥14,000/開化堂
開化堂
075-351-5788
photograph:kimyongduck
styling:Rina Taruyama
text:Momoko Yokomizo
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