CULTURE & LIFE
パリの中心地に、3つの中庭で構成されるまるでプロヴァンスの村の絵のような、興味深い中庭があります。
4月から7月は様々な花が咲き乱れ、車道から離れている為にパリとは思えない静けさ。
実はここ、私がパリに来て2年目の時、働くこととなった場所。
アトリエで約3年間アメリカ人テキスタイルアーティストSheilaのアシスタントのお仕事をしていました。
今回は4年ぶりに彼女に会いにいきました。
ここには、アンリ2世(1510-1559)が、彼のお気に入りの愛妾ディアーヌ・ド・ポワチエ(1499-1566)のために建てた歴史的建造物や、
ルイ13世様式の赤レンガ、石灰岩、スレート、木が優雅に際立つ建築があります。
パリで見ることは珍しい、15世紀に実際に使われていた滑車付きの井戸。
まるで映画のセットの一部のように残っています。
そしてパリで最後に残っている鉄製の三脚。
これは女性や老人が馬車に乗るため足をかけるためのものでした。
哲学者ジョルジュ バタイユも一時期住んでいた場所。
フランスの画家バルテュスとその奥様、日本人の節子さんがお住まいになった時期もあり、この建物の窓からの眺めを描いた絵はパリの美術館に展示されています。
現在はオペラ座の演出家やアーティストの方々が住んでおられ、ジャコメッティ財団もあります。
私の大切な恩師、85歳のSheilaは、今も精力的に世界中の個展の準備をしています。
「パレ ド トーキョー美術館が作品を買い取ってくれたから、美術館が再開したら見に行ってね」と言われました。
私が作った作品もあるそうです。今週から観光客が少ないうちに、美術館巡りを楽しもうと思います!
text:竹内 仁海
パリ在住8年目。
イタリア人の夫とパリ4区にあるカリグラフィー専門店 “メロディ グラフィック”を経営する傍らカリグラファーとして活躍。結婚式やパーティ、パリコレの招待状や宛名書き、メッセージの代筆、ロゴ制作、フランス映画・コマーシャルの演出アイテムとしてカリグラフィーを担当。
パリから“暮らしの美学”をお届けします。
Instagram:@melodiesgraphiques
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