自粛期間中、片付けも兼ねて本棚の
画集をパラパラと。

好きなものたちを眺めながら
買った時のことだったり、
背筋がピンとした日のことを思い出したりしました。

 

 

＜サラ・イレンベルガー／Sarah Illenberger＞

 

頭の中でふわっと誕生したものを、
綺麗に整えずに説明も考えずに
人に見せたほうが面白いんじゃないか、
と思わせてくれた一冊。

周りのことばかり気にし過ぎると
どうしても頭カチカチになってしまう。

それをじんわり溶かしてくれるような人。

 

 

 

＜ニキ・ド・サン・ファル／Niki de Saint Phalle＞

 

ダイナミックで逞しい女性像を描いた（象った）作品。
カラフルで楽しい、壮大な愛を感じる雰囲気の内側に、
女性としての苦しみも痛いほどに表現されている。

実際に立体作品を見たときは、お腹の下あたりが
キュッと痛む感じがした。

 

 

 

＜マルレーネ・デュマス／Marlene Dumas＞

 

高校生の頃、仙台のメディアテーク内のショップで
この本を見つけて衝撃を受けた。

思えば自分で画集を買ったのはこれが初めてだったのかも。

何がこんなにもリアリティを感じさせてしまうのか。。。
長い間ずっと惹きつけられている。

 

 

そしてたまに会いたくなる、奈良美智さんの、この子。

 

キラキラした瞳は見るたびに
その時の自分の心境を映し出すようで
はっとする。

実際に美術館で、大きな原画と向かい合ってる時の緊張感は
特別で、この子に心を見透かされているような感じさえしてしまう。

 

 

 

夏にはたくさん生の作品を見に行こう。

 

 

 

text：岡崎 マリー

イラストレーター。 日々起こることから生まれる感情をテーマにイラストを制作。駅ビルのキャンペーン広告やヘアサロンのアートワークを担当するほか、個展、グループ展、イベント参加もしている。

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