CULTURE & LIFE

クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。第32回目のテーマは「ロンドンガール的、恋愛を学ぶ」。

自分に素直で自由奔放だけど、どこか英国の気品や気高さが漂うロンドンガール。そんな彼女たちの恋愛模様が垣間見れる映画3本をご紹介します。

 

Do it Theaterのユーコンです。この連載はDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介しています。
第32回目のテーマは「ロンドンガール的、恋愛を学ぶ」ということで、『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』『スライディング・ドア』『眺めのいい部屋』の3作品をセレクトしました。

今回ご紹介する作品には、年代も性格も違うロンドンガールたちが登場。ロンドンでの恋愛事情って?ロンドンガールってどんな恋愛してるの?と気になっている方はご紹介する3本の映画をぜひご覧ください!

 

夢追い人のバンドマンと、彼のために夢を捨てた現実主義女子の恋の行方は?

©Modern Life Pictures Limited 2016

title:『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』

【story】
ロンドンのレコードショップで出会ったバンドマンのリアムとデザイナーのナタリー。音楽の趣味が合う二人はすぐに意気投合し、恋人に。二人でリノベした素敵なアパルトマンで音楽に囲まれながら楽しい同棲生活を送っていたが、月日が経つごとに二人の間に溝が生まれていく。生計を立てるために夢を諦めたナタリーと、夢を追い続けるリアムの10年間の生活を描いた物語。

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まさにロンドンのカップル!という感じのリアムとナタリー。レコードショップで出会って付き合うなんて、カルチャー都市のロンドンならではですよね。リアムを演じているのはバーバリーのフレグランスライン、「ミスター・バーバリー」のモデルに起用されたジョシュ・ホワイトハウス。気だるいバンドマン役がぴったりで、モデルさんということもあってルックスも抜群です。一度でいいからロンドン住まいのイケメンバンドマンと恋愛してみたいな、と妄想全開で観てしまう映画です。
また本作は、音楽で始まって音楽で終わると言っても過言ではないほど、音楽が作品の一部となっています。リアムがボーカルを務めるバンド「ヘッドクリーナー」のオリジナル楽曲が最高なのはもちろん、レディオヘッド、スピリチュアライズドなどUKロックバンドの名曲でストーリーが彩られます。
そして女性に注目していただきたいのが、CDジャケットのデザイナーになる夢を捨て広告代理店で働くナタリーの生き方です。若い頃はカルチャーにどっぷりでも、結婚や先々の生活を考え、現実的な仕事を優先するという、女性就業率の高いイギリスの堅実な女性そのものな彼女。20代前半で始まった恋が30代に近づくにつれ現実に押し潰されてしまい、パートナーとの関係が歪んでしまった経験のある方、ナタリーとリアムの恋の行方はどうなるのか、ぜひ映画を観て確かめてみてください。

 

一人の女性の二つの人生。あなたが幸せだと思うのはどちら?

Illustration_MARU

title:『スライディング・ドア』

【story】
ロンドンでPRの仕事をするキャリアウーマンのヘレンは、突如仕事をクビになってしまった。意気消沈の中、地下鉄に乗ろうとするが、ギリギリのところでドアが閉まり、電車を逃してしまう。ここから電車に乗れたヘレンと乗れなかったヘレンの双方向でストーリーが別れて並行展開する。たった数秒の行動の違いが、彼女のその後の人生を大きく変えてしまったのだった…。

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一本の電車に乗れた・乗れなかったことで、恋人の浮気を知ってしまった人生と、知らなかった人生が生まれ、それらが交互に描かれるという少し変わった設定の本作。この映画が描き出しているのは「人生落ちる時もあれば、上がる時もある」ということ。自分の置かれた状況は運命だと思って、悲しいことにもあまり落ち込みすぎず、前を向いて人生を進めていこうと思わせてくれる映画です。
浮気を知って一度どん底に落ちた方のヘレンはその後、ビジネスで成功し見事にキャリアウーマンへと返り咲きます。男性との関係に振り回されるのではなく、自分自身の人生を生きようと決めたヘレンの生き様はどの女性から見てもカッコよく、大人の女性として憧れるライフスタイルそのものです。
恋愛をしていると「あの時こうしていれば…」とか「こんなこと知らない方が幸せだった」など、葛藤が生じて、今でも後悔している!という女性も多いと思います。でもこの映画を観ていると、自分らしく前を見てまっすぐ生きていれば、必然と素敵な出会いや転機に恵まれるのだ、と細かいことは気にせずに生きていく自信をもらえるはずです。

 

男は家柄?それとも情熱?英国貴族社会の中で揺れる少女の恋愛。

Illustration_MARU

title:『眺めのいい部屋』

【story】

イタリアのフィレンツェを旅行中のイギリスの令嬢・ルーシーは、寡黙だが情熱的でハンサムな青年・ジョージに出会う。異国の地で急速に惹かれ合う二人だったが、階級を重んじる旧家出身のルーシーは母国へ戻り、同じ貴族階級の男性・セシルと結婚することになる。本の虫であるセシルとの生活は刺激が足りず、ジョージとの日々に思いを馳せるルーシーだったが、そこへひょんなことからジョージが越してくることになり、波乱の三角関係が幕を明ける。

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今ほど自由恋愛が推奨されていなかった20世紀初頭のイギリスで生きるルーシーは、世間体を気にしてつまらない男を選ぶか、直感に任せて情熱的な男を選ぶかで心が揺れます。
私はこの作品を高校時代に観た時には「絶対に情熱的な男性を選ぶべき!」と思っていたのですが、大人になってからこの作品を見直すと、実はつまらないと思っていた男性もルーシーのことをとても大切に思っていて、素敵な男性だったのでは?と見方が180度変わりました。鑑賞時の年齢によって感じ方が変わる、人生で何度か繰り返して観たくなる映画です。
主役のルーシーを演じるのは、ロンドン出身の女優ヘレナ・ボナム=カーターで、本作は彼女の出世作。近年は派手なメイクや衣装で個性的な役柄を演じることが多い彼女ですが、あどけない、透明感のあるルーシーをとても素敵に演じています。また、アカデミー賞を受賞している彼女の衣装も見所の一つ。美しいレースがあしらわれた部屋着、生成色で上品にまとめられたテニスウェア、ロングジャケットにネクタイとカンカン帽で合わせるスタイルなど、気品漂うイギリスのクラシカルなファッションも満載で、秋のファッションの参考にもぴったりの作品です。

 

今回は「ロンドンガール的、恋愛を学ぶ」というテーマで、『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』『スライディング・ドア』『眺めのいい部屋』の3作品をご紹介いたしました。

ロンドンガールの恋愛事情、興味が湧いてきましたか?
私はロンドンへは3回ほど訪れたことがあるのですが、ロンドンの女性たちが背筋をピンと伸ばして、まっすぐ前を見据えて街を歩いている姿が印象的だったんです。ファッションも自分のスタイルを貫いているし、個人の意見もとてもしっかり持っていて、同じ女性としてとてもかっこいいなと思いました。
今回ご紹介した3作品でもそうですが、ロンドンガールは「自分を持った女性」が多いという印象。譲れない自分なりのこだわりや生き方がある分、恋人との衝突も多そうですが、それでも自分を貫き通すロンドンガールがかっこいいし、憧れちゃいます!
ちょっと自信をなくしている人や、恋愛がうまくいかずモヤモヤしている人は、今回ご紹介した3つの映画に登場するロンドンガールの恋愛感や生き様から、少しでも自信ややる気を取り戻してもらえたら嬉しいです。

 

『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』

監督:ダニエル・ジル
出演:フレイア・メーバー、ジョシュ・ホワイトハウス、ウィル・メリック
2017年 イギリス映画  104分
販売元:アルバトロス
DVD¥3800

 

『スライディング・ドア』

監督・脚本:ピーター・ハウイット
出演:グウィネス・パルトロー、ジョン・ハナー、ジョン・リンチ
1997年 アメリカ・イギリス合作映画 100分

『眺めのいい部屋』

監督:ジェームズ・アイボリー
出演:ヘレナ・ボナム・カーター、マギー・スミス、ジュリアン・サンズ
1986年 イギリス映画 117分
U-NEXT他で配信中

text :

ユーコン(Do it Theater)

映画会社、映画・海外ドラマの翻訳業など経て現在はリモートワークにて二拠点生活中。最近の趣味は映画をテーマにした料理。好きなジャンルはマンブルコア、SF、アメリカ80年代モノ。
自邸のリノベがもうすぐ竣工!壁一面をスクリーンにしたのでおうち映画が楽しみ!

 

●Do it Theater(ドゥイット・シアター)
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、シアター体験を作り出すプロデュースチーム。FUDGE主宰の「Holiday Circus(ホリデーサーカス)」では2年連続で野外シアターを上映!また 累計4万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫とマリンアンドウォークヨコハマの2会場同時開催の「シーサイドシネマ」、 ロックバンドSuchmosとタッグを組んだ「DRIVE IN THEATER Suchmos」など、映画を観るだけではない、総合演出された新しいスタイルのシアター体験を全国に作り出しているチームです。
www.ditjapan.com

 

design_Koinuma Kenichi

Illustration_MARU

edit_Takehara Shizuka

 

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