CULTURE & LIFE
シアタープロデュースチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。第22回目のテーマは「ハンサム男子のデニムスタイルに胸キュン映画(男性篇)」です。
Do it Theaterのやべさやです。この連載はDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介しています。今回は「ハンサム男子のデニムスタイルに胸キュン映画(男性篇)」ということで、デニムスタイルに心がときめく素敵な男性が出てくる3作品、『ブロークン・イングリッシュ』『ギルバート・グレイプ』『タクシードライバー』をご紹介いたします。
シンプルにシャツやTシャツとあわせたり、カジュアルにジャケットとあわせたり、かっこよくミリタリーやライダースとあわせたり。どんなアイテムとも相性のいいデニムは、さまざまな映画の中に登場しています。今回セレクトした3作品は、デニムスタイルが素敵であることはもちろん、映画の中で見せるさり気ない仕草や表情、そして佇まいもかっこよく、思わずキュンとしてしてしまうシーンがたくさん!それぞれ三者三様の魅力があるので、着こなしやファッションと共にお楽しみください。
Index
上手くいかない恋愛に息詰まっている人におすすめ。
title:『ブロークン・イングリッシュ』
【story】
ニューヨークのホテルに務める30代独身の、ノラ(パーカー・ポージー)は、華やかな生活を楽しみつつも男運が無く、男性と知り合っても中々上手くいかない。母親や友人にも心配され、人生への不安を膨らませていくノラはある日、友人のパーティーでフランス人男性のジュリアン(メルヴィル・プポー)と出会うのだった。
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仕事も日常も楽しく充実してる、でも恋愛だけがどうしても上手くいかない、という方も多く居るのではないでしょうか。本作はそんな方々の日常にも素敵な出会いをもたらしてくれそうな、ロマンチックなヒューマンラブストーリーです。そして今回ご紹介したいデニムスタイルが素敵な男性は、主人公ノラの前に現れ、情熱的に距離を縮めてくるメルヴィル・プポー演じるジュリアンです。そんなジュリアンの登場シーンは、ちょっと余裕を感じる佇まいと漂う色気に一瞬で目が奪われてしまうほど。デニムにカジュアルなジャケット、セクシーさを感じる白いTシャツとハットを合わせたフランス人ならではのスタイルに胸キュンです。そして終盤、ノラはジュリアンを捜しにパリへ旅立つのですが、その時にバーで知り合う少し年上の男性の「自分の中に愛と幸せを見付けてあげること」という言葉がとても響きます…。好きな人の前では素直で居たいですね。
家族を支え、葛藤しつつ自分を見付けていくギルバートの姿が愛おしい
title:『ギルバート・グレイプ』
【story】
アメリカの小さな田舎町に暮らすギルバート(ジョニー・デップ)は、食料品店で働きながら、知的障害を抱える弟のアーニー(レオナルド・ディカプリオ)、過食症の母親、失業中の姉、そして反抗期の妹たち家族みんなの生活を支えていた。ある日ギルバートは、祖母と一緒にトレーラーハウスで旅をしているベッキー(ジュリエット・ルイス)と出会うのだった。
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1993年(日本では1994年)公開の人生で何度も観たくなる、心あたたまる青春名作映画。若かりしジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオの共演という話題もあり、既に鑑賞されている方は多いかもしれません。地元を離れ、外の世界を見てみたいと思いながらも、現実や家族と向き合い、悩み、もがき、葛藤しながらも歩んで行くギルバートの姿が本当に素敵です。そして今回のテーマで作品を選ぼうと思った時、まず浮かんだのが『ギルバート・グレイプ』でした。それくらい、ギルバートのラフでカジュアルなデニムスタイルがとてもかっこいいんです…!薄色デニムとブラウンのジャケットに、ギンガムチェックのシャツやくすんだ色合いのストライプシャツなど、ゆるいアメカジな着こなしが、程よいロン毛にもピッタリ。映画の後半ではさまざまな展開があり、心が苦しくなるところもありますが、改めて自分の姿を見つめ直すことができるような、観ると一歩前に進めるような作品です。
孤独なタクシードライバーの行動の先にあるものとは
title:『タクシードライバー』
【story】
ニューヨークでタクシー運転手として働くトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)は、汚れきった街と、堕落した社会に嫌悪感を抱いていた。ある日トラヴィスは14歳の売春婦アイリス(ジョディ・フォスター)との出会う。そしてその出会いをきっかけに、社会への怒りと募る孤独がトラヴィスを過激な行動へと駆り立てていく。
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70年代のニューヨークのネオンが煌めく街並みやレトロさを感じるファッションも魅力的な本作は、マーティン・スコセッシ監督と名優ロバート・デ・ニーロによる2作目のタッグとなったヒューマンサスペンス映画。タクシー運転手のトラヴィスは、気に入った女性とはうまくいかず、周りには自分のことを理解してくれる人が誰も居ない。そうして日に日に社会に対しての嫌悪感と孤独が募っていくトラヴィスの姿は、奥の方で静かに大きくなっていく狂気を感じます。後半、アイリスと出会ってからストーリーは思わぬ方向へと進んでいくのですが、今回はそんなトラヴィスがモヒカン頭になって登場するシーンの服装に注目です。ワイルドかつアウトロー感のあるミリタリージャケット×白シャツ×色落ちしたデニムというスタイルは、古着屋で同じものを探したくなるくらいの味わい深い絶妙な組み合わせ。どこか心を決めたトラヴィスの姿勢が、服装にも表れているように感じるスタイルなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回は、「ハンサム男子のデニムスタイルに胸キュン映画(男性篇)」として、『ブロークン・イングリッシュ』『ギルバート・グレイプ』『タクシードライバー』の3作品をご紹介いたしました。たまにはファッションに注目して映画をセレクトしてみるのも、新たな作品との出会いに繋がるかもしれません!今回ご紹介した3作品は、人生で何度も観たくなるような心に染み入る名作たちなので、登場するイケメンたちのデニムスタイルに注目しつつ、どっぷり映画タイムを楽しんでくださいね。
『ブロークン・イングリッシュ』
『ギルバート・グレイプ』
『タクシードライバー』
text : やべさや(Do it Theater)
音楽会社、映画会社などを経て、現在は編集・ライター・宣伝業。好きなジャンルはヒューマン、青春、音楽系で、90年代後半~2000年代前半の邦画が大好き。旅行先で映画館に立ち寄るのが好きです。落ち着いたら各地のミニシアター巡りがしたい。
●Do it Theater(ドゥイット・シアター)
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、シアター体験を作り出すプロデュースチーム。昨年開催した「Holiday Circus(ホリデーサーカス)」では2年連続で野外シアターを上映!また 累計4万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫とマリンアンドウォークヨコハマの2会場同時開催の「シーサイドシネマ」、 ロックバンドSuchmosとタッグを組んだ「DRIVE IN THEATER Suchmos」など、映画を観るだけではない、総合演出された新しいスタイルのシアター体験を全国に作り出しているチームです。
www.ditjapan.com
design_Koinuma Kenichi
Illustration_MARU
edit_Takehara Shizuka
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